Fetchmailは、POSIX互換オペレーティングシステム向けのオープンソースソフトウェアで、メールサーバからPOP3IMAP、ETRN、OMDRといったプロトコルを使って電子メールをユーザーのローカルシステムに持ってくる。Carl Harris の書いた popclient というプログラムをベースに開発された[1]

Fetchmail
fetchmail launcher のスクリーンショット
開発元 エリック・レイモンド
最新版
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS Unix系
種別 電子メール
ライセンス GNU General Public License
公式サイト www.fetchmail.info
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fetchmailはソフトウェア自体よりも、作者であるエリック・レイモンドオープンソースのソフトウェア開発理論を論じる際のモデルにしたことで有名である。そのソフトウェア開発方法論を論じたエッセイ『伽藍とバザール』は広く読まれ、多大な影響を与えた。

ダニエル・バーンスタインgetmailの作者 Charles Cazabon、FreeBSD開発者 Terry Lambert らは、Fetchmailの設計を批判している[2]。いくつもセキュリティホールがあるのに[3]、早まって保守状態に持っていた点が問題とされている。2004年、新たなメンテナー達がFetchmailの開発を引き受け[4]、かつてエリック・レイモンドが下した設計上の決定を覆すような新たな開発計画を立てた[5]

脚注 編集

  1. ^ Raymond, Eric. “'Eric S. Raymond's former Design Notes On Fetchmail'”. 2007年4月3日閲覧。
  2. ^ Lambert, Terry. “'UUCP must stay; fetchmail sucks (was list 'o things)'”. 2007年4月5日閲覧。
  3. ^ Cazabon, Charles. “'getmail frequently asked questions'”. 2007年4月5日閲覧。
  4. ^ 'Developer History'”. 2007年4月5日閲覧。
  5. ^ 'Design Notes On Fetchmail'”. 2007年4月5日閲覧。

外部リンク 編集