GRB 080916C

りゅうこつ座で発生したガンマ線バースト

GRB 080916Cは、2008年9月16日23時13分(UTC)に、りゅうこつ座の方向で発見されたガンマ線バーストである。

GRB 080916C
星座 りゅうこつ座
分類 ガンマ線バースト
発見
発見日 2008年9月16日23時13分(UTC)
発見者 フェルミ望遠鏡
発見方法 自動検出
位置
赤方偏移 4.53
距離 122億7,400万 光年
物理的性質
観測時間 23分
総エネルギー 8.8 × 1047J
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エネルギー 編集

GRB 080916Cは、知られている中で最も高エネルギーのガンマ線バースト、かつ天文現象である。仮に全方向へ均等にエネルギーが放射されたと仮定すれば、そのエネルギーは超新星爆発の8,800倍に相当する8.8×1047Jである。このバーストで生じた物質は、最低でも光速の99.9999%の速度まで加速されたと推定されている。もっと明るいガンマ線バーストはいくつか存在するが、GRB 080916Cは23分と長い放射をしたため、総エネルギーが高くなった。ただし、現在ではガンマ線バーストは全方向に放射をせず、局所的な放射にとどまると考えられているため、それよりも低い可能性がある。

距離 編集

GRB 080916Cの距離は、ヨーロッパ南天天文台(ESO)の望遠鏡に搭載された検出器「GROUND」を用い、残光を観測することによって行われた。その結果、バーストまでの距離は122億7,400万光年と分かった。

関連項目 編集

出典 編集