HTTP/3

HTTPプロトコルの三つ目のメージャーバージョン
HTTP > HTTP/3

HTTP/3は、HTTP/2に続くハイパーテキスト転送プロトコルの3つ目のメジャーバージョンである。HTTP/2に引き続き、伝送はバイナリ形式で行われる。HTTP/3 は RFC ドラフト「Hypertext Transfer Protocol(HTTP) over QUIC」をベースとしている[1]QUICGoogle によって初めに開発された実験的なトランスポート層プロトコルである。

HTTP/3
通信プロトコル
開発者 IETF
導入 2022年6月6日 (22か月前) (2022-06-06)
派生元 QUIC
OSI階層 アプリケーション層
RFC RFC 9114

2018年10月28日のメーリングリストの議論において、IETF の HTTP および QUIC ワーキンググループのchairである Mark Nottingham は、HTTP-over-QUICをHTTP/3に改名することを正式に提案し、「これがHTTPセマンティクスのワイヤープロトコルに対するもう1つのバインディングであることを明確にし、人々がQUICとの区別を理解できるようにする」と述べ、また、「ドラフトの完成と発行がされ次第、開発を QUIC ワーキンググループからHTTPワーキンググループへ引き渡す」とも述べた[2]。その後の議論の数日にわたる議論の後、Nottinghamの提案は受け入れられ、2018年11月に正式に改名された[3]

2019年9月26日に、CloudflareGoogle ChromeでHTTP/3のサポートが追加された[4]

2022年6月6日に RFC 9114 として標準化された[5]

参考文献 編集

  1. ^ Bishop, M. (24 October 2018). “Hypertext Transfer Protocol (HTTP) over QUIC”. IETF RFC. https://tools.ietf.org/html/draft-ietf-quic-http-16. 
  2. ^ Nottingham, Mark (28 October 2018). “Identifying our deliverables”. IETF Mail Archive. https://mailarchive.ietf.org/arch/msg/quic/RLRs4nB1lwFCZ_7k0iuz0ZBa35s. 
  3. ^ Cimpanu, Catalin (2018年11月12日). “HTTP-over-QUIC to be renamed HTTP/3 | ZDNet” (英語). ZDNet. https://www.zdnet.com/article/http-over-quic-to-be-renamed-http3/ 2018年11月12日閲覧。 
  4. ^ CloudflareとGoogleのChrome(Canary)がHTTP/3のサポート開始 Firefox(Nightly)も間もなく”. ITmedia (2019年9月27日). 2019年9月27日閲覧。
  5. ^ HTTP/3” (英語). IETF. 2022年6月8日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集