IBMソーマーズ事業所(IBM Somers Office Complex)は米国ニューヨーク州ウェスチェスター郡ソーマーズ(Somers, New York)にあるIBM社の事業所で、I.M. Peiが設計したモダニズム建築風の事務所ビル群で、1980年代には付近の様々な施設に分散していたIBM社の主要グループおよび事業部の本部機構、客先用デモルームなどが集約されたのであるが、2016年にはIBMの手を離れている。

IBMソーマーズ事業所を広場から見る

レイアウト 編集

 
USGSから見たIBMソーマーズ事業所

上から見ると、ガラスのピラミッドのように見える三角形の屋根を頂いた4つのビルが丘の上のサービス・ビルにつながっている。土地は3.0平方キロメートルあり、オフィス・スペースは11万平米ある[1]。持ち主はすべてIBMで、グローバル・サービス(営業)、ソフトウェア、システムズ&テクノロジー・グループ(開発・製造)などの主要事業部およびグループの本部機構が入っていた。住所は、IBM Corporation, 294 Route 100, Somers, New York 10589[2]

歴史 編集

ニューヨーク市の北郊外にあり、1983年に近くのペプシコーラ社の事業所の認可に続いて計画が始まり、1984年から1989年にかけて5,500万ドルの費用をかけて、3,000人を収容するスペースのビル群が完成し、それまでホワイト・プレインズハリソンパーチェスマウントプレザントなどの貸しビルに散在していた組織(アーモンクにある本社機構を除いて)がほぼすべてここへ移転した。

近くのペプシコーラの施設の売却に続いて、2016年9月にIBMもこの事業所を売却して、当時徐々に少なくなっていた従業員は他へ移転した。[3]2018年9月には、ここに全寮制学校を設立する計画が明らかになっている。[4]

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1995年、IEEE建築賞をもらっている。

Somers Songsters 編集

2003年、社内ボランティアのSomers SongstersがIBM 100パーセントクラブの歌を、アメリカ民謡「線路は続くよどこまでも」に合わせて歌い、レコーディングしている[5]

交通 編集

ホワイト・プレインズおよびハリソンをほぼ東西に通る州間高速道路287号線Interstate 287)から北へ分かれる州間高速道路684号線Interstate 684)がニューヨーク州道路22号線NY 22)と交わる所のアーモンク(IBM本社機構がある)を過ぎて、さらに北へ22キロほどいったところの州間高速道路の西側にあった。

参照項目 編集

脚注 編集

  1. ^ IBM Somers Office Complex (Pie Cobb Frei & Partners)
  2. ^ IBM Corporation - Office Information
  3. ^ IBM Sells Somers Campus For $31.75 Million
  4. ^ Academy Seeks Somers IBM Building for State-of-the-Art Campus
  5. ^ IBM One Hundred Percent Club

外部リンク 編集