IEEE Computer Society

IEEE内のテクニカルソサイエティ

IEEE Computer Society(IEEEコンピュータソサエティ)とはアメリカに本部を持つ電気・電子技術の学会であるIEEE内に設置されているテクニカルソサイエティのうちのひとつである。 計算機科学分野に関する多くの学会活動を担っており,2007年現在の会員数は10万人近い.

組織概要 編集

現在のIEEE Computer Society のビジョンは「世界中の情報処理における専門家に対する,技術情報,コミュニティサービス,そして個人的サービスのよき提供者」となることである.

出自 編集

IEEE C.S. の前身は,IEEEの前身のひとつであるアメリカ電気学会 (AIEE)に1946年に設けられた分科会である, 大規模計算に関する小委員会(Subcommittee on Large-Scale Computing) である. そしてもうひとつの前身は,1951年に同じくIEEEの前身のひとつである米国無線学会(IRE)に設けられた研究会である, 電子計算機専門グループ(Professional Group on Electronic Computers (PGEC)) である.

1963年より,IEEEを作るために AIEE と IREの合併プロセスが開始された際,PGECは電子計算機技術専門グループ( Professional Technical Group on Electronic Computers) と変更された.その後すぐ,PTGECはthe Computer Group となる.1964年のAIEEとIREの合併が完了後,IEEEのComputer Groupとして活動した後,1971年にIEEE Computer Society となる.

IEEEでの地位 編集

IEEEの組織階層では,Computer Societyは 技術業務委員会の下にある39のテクニカルソサエティのひとつに位置するが、10万近い会員規模から,IEEE内では役員の占める割合が多い等の大きな権限を持つ.

主な活動 編集

計算機科学に関する学会活動として,学会誌や論文誌等の出版,会議やワークショップの開催,技術標準化の取りまとめ,教育活動支援等を行っている.

刊行物 編集

Computerをはじめとする学会誌や,各分野に対する13種の論文誌 IEEE Transactions を発行している. 以下に一例を示す.

また、発行された雑誌,科学学術雑誌,会議予稿等の出版物は,IEEE CS Digital Libraryと呼ぶ公開データベース上に登録され,会員であればWEB上から利用できる.

標準化活動 編集

IEEE Computer Societyでは関連分野における技術標準化のために,各種標準化委員会やワークグループを形成している.以下はその一例である.

他の学会との共同事業 編集

ACM(国際計算機学会)とは扱う多くの分野が重なっており,国際会議の共同開催等いくつかの事業は共同で行っている.

顕彰活動 編集

関連項目 編集

参考文献 編集

  • Smith, Merlin G.: IEEE Computer Society: Four Decades of Service, Computer, 24(9):6–12, September 1991.

外部リンク 編集