ISO/IEC 8859-8:1999 は、ISO/IEC 8859 の第8部であり、ラテン文字およびヘブライ文字のため文字コードの標準である。1987年に初版が制定された。

推奨MIME名は ISO-8859-8、ISO-8859-8-I、ISO-8859-8-E がある。

概要 編集

基本的な構造は ISO/IEC 8859-1 と同一であるが、8859-1 から C0-FF の領域に定義されている文字を除いて、かわりにヘブライ文字を追加している。また ¡ ¿ ª º が存在せず、× ÷ の符号位置が異なる。ヘブライ文字には大文字と小文字の区別がないので、8859-1 で大文字が定義されていた箇所は大部分が未定義になっている。

カフ、メム、ヌン、ペー、ツァディーの語末形には通常の字母とは別の符号位置が割りあてられている。定義されているのは子音字のみであり、ニクダーは含まれていない。子音字の配列順は Unicode (U+05D0 - U+05EA) と同じである。

ヘブライ文字は右から左に書かれるため、双方向テキストのサポートのために 0xFD に LRM (left-to-right mark)、0xFE に RLM (right-to-left mark) が定義されている。

RFC-1556 によれば[1]、ISO-8859-8-I は暗黙の(論理的)書字方向を持ち、ISO-8859-8-E は制御符号を使って明示的に書字方向を指定する必要がある。何もつけない ISO-8859-8 では左から右へ表示されることになっているが、現実には ISO-8859-8-E は使用されず、ISO-8859-8 は ISO-8859-8-I と同様に扱われる。W3C では ISO-8859-8-I と明示的に -I をつけることを勧めている[2]

符号表 編集

ISO/IEC 8859-8
x0 x1 x2 x3 x4 x5 x6 x7 x8 x9 xA xB xC xD xE xF
0x 未使用
1x
2x SP ! " # $ % & ' ( ) * + , - . /
3x 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 : ; < = > ?
4x @ A B C D E F G H I J K L M N O
5x P Q R S T U V W X Y Z [ \ ] ^ _
6x ` a b c d e f g h i j k l m n o
7x p q r s t u v w x y z { | } ~
8x 未使用
9x
Ax NBSP ¢ £ ¤ ¥ ¦ § ¨ © × « ¬ SHY ® ¯
Bx ° ± ² ³ ´ µ · ¸ ¹ ÷ » ¼ ½ ¾
Cx
Dx
Ex א ב ג ד ה ו ז ח ט י ך כ ל ם מ ן
Fx נ ס ע ף פ ץ צ ק ר ש ת LRM RLM

脚注 編集

外部リンク 編集