KT&G(ケイティーアンドジー)は、大韓民国唯一のタバコ製造会社。本社は大田広域市に置く。韓国内でのタバコ販売シェアは8割近く、世界市場でも6位の位置につける(2003年現在)。

KT&G
各種表記
ハングル 주식회사 케이티앤지
漢字 株式會社 케이티앤지
発音 チュシックェサ ケイティエンジ
(チュシフェサ ケイティエンジ)
日本語読み: かぶしぎがいしゃけいてぃーあんどじー
2000年式
MR式
英語
Jusikhoesa Keitiaenji
Chusikhoesa K'eit'iaenchi
KT&G Corporation
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韓国タバコ人参公社(前身)
各種表記
ハングル 한국담배인삼공사
漢字 韓國담배人蔘公社
発音 ハングッタンベインサゴンサ
(ハングタンベインサゴンサ)
日本語読み: かんこくたばこにんじんこうしゃ
2000年式
MR式
英語
Hanguk dambae insam gongsa
Hankuk tampae insam kongsa
Korea Tobacco & Ginseng Corporation
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概要 編集

1899年に創設された李王朝宮内部内蔵院参精科が源流である。日本統治時代には朝鮮総督府専売局、日本統治の終了後は専売庁と変遷し、1989年に直接の前身にあたる国営企業、韓国タバコ人参公社が発足した。

一貫してタバコとオタネニンジン(所謂高麗人参、朝鮮人参)の専売権を握り、韓国市場で支配的な位置を占めてきたが、専売権の撤廃や輸入自由化を経て1997年韓国のIMF危機を受けて国会で民営化の方針が議決されると1999年以降政府保有株を徐々に売却。2002年にはKT&Gに社名を変更すると共に外国人の株式保有制限を撤廃、同年完全民営化を果たした。

社名の由来はKorea Tabacco & Ginsengの略であるが、事業内容の広がりを受けてKorea Tomorrow & Globalと説明している。

スポーツへの後援としては女子バレーボール部(KGC人参公社)は国内屈指の強さを誇り、国家代表チームのスポンサーも務めている。また、2005年7月にはSBSからプロバスケットボールチームを譲り受け、安養KT&Gカイツとして韓国バスケットボールリーグへ参入した。

なお、同じく韓国企業であるKTとは直接の関係はない。

子会社として、韓国人参公社(Korea Ginseng Corporation, 略称KGC, 紅参製品を中心にした健康食品「正官庄」等)、KGCライフ&真(紅参以外の健康食品と生活分野等)がある[1]

「人種差別広告」問題 編集

2013年9月に発売した製品「THIS AFRICA」のパッケージおよび広告について、アフリカ人をチンパンジーに見立てたとしてアフリカ・たばこ規制同盟から「破廉恥で侮辱的」「極度の文化的無理解」と強く反発する声明を受け、BBCAFP通信など、欧米の一流メディアからも「レイシスト」と見出しを掲げられて批判された。この件を受けて10月23日には問題の広告を中止すると発表したが、チンパンジーが描かれたパッケージについては「不快感を与えるものではない」と徹底抗弁して変更拒絶した上、海外紙の取材に対し「サルは人々にアフリカを思い出させる、愉快な動物として選んだだけだ」などと回答したがさらなる憤激を買ったために11月4日には、パッケージの差し替えを発表するに至った[2]

日本との関係 編集

長らく日本たばこ産業がKT&Gを委託生産先の一つとしていたが、2017年には委託先をフィリピン企業へ変更。これに伴い2019年、日本たばこ産業は保有していたKT&Gの株式(約248億円相当)を売却した[3]

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集