L7汎用機関銃(L7はんようきかんじゅう、: L7 General Purpose Machine Gun)は、イギリスで開発された7.62x51mm NATO弾を使用する汎用機関銃である。

L7汎用機関銃
L7A2を使用するクイーンズ近衛兵連隊
L7汎用機関銃
種類 汎用機関銃
製造国 イギリスの旗 イギリス
設計・製造 ロイヤル・スモール・アームズ・ファクトリー
仕様
種別 汎用機関銃
口径 7.62mm
銃身長 627mm
使用弾薬 7.62x51mm NATO弾
装弾数 ベルト給弾式
作動方式 ガス利用
全長 1,245mm
重量 12,500g
発射速度 650-950発/分
銃口初速 905m/秒
有効射程 3,725m
歴史 
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概要 編集

FNハースタル社のFN MAGロイヤル・スモール・アームズ・ファクトリーライセンス生産し、イギリス軍向けに改修設計した機関銃である。主にイギリス陸軍イギリス海軍で使用されている。また、SAS(イギリス陸軍特殊空挺部隊)・SBS(イギリス海軍特殊舟艇部隊)でも使用されている。

モデル60-20 T3がL7A1 GPMG(General Purpose Machine Gun)としてイギリス陸軍に採用されたが、各所を改良したT6が開発され、現在ではL7A2 GPMGの制式名称でL7A1に代わって配備されている。ただし、兵士からは制式名称よりも「お巡りさん」を意味するギンピー(Gimpy)と親しみを込めて呼ばれている。

H&K社がL7A2の近代化改修を受注した。今回の改修は、以前H&KがL85の改修作業を請け負ったことがきっかけである。近代化改修されたL7A2がDSEi2009で公開された。改修内容は以下のとおり。

派生型 編集

L7A1
7.62x51mm NATO弾使用、オリジナルのFN MAG-58機関銃と同じ。
L7A2
L7A1の派生型 - 給弾機構の改善と、50連発弾帯を収納する弾薬箱を装着できるよう改修。
L8A1
L7A1の派生型 - 銃床を撤去した遠隔射撃用。
L37A1
L8A1の派生型 - L8A1に歩兵部隊用拡張キットを標準添付したもの。
L37A2
L37A1の派生型 - L8A2に歩兵部隊用拡張キットを標準添付したもの。
L8A2
L8A1の派生型 - 給弾機構を改善。
L19A1
L7A1の派生型 - 銃身強化型。
L20A1
L7A1の派生型 - 砲塔や外部マウント用の遠隔射撃用。
L20A2
L20A1の派生型 - 給弾機構を改善。
L44A1
L20A1の派生型 - イギリス海軍用。
L43A1
L7A1の派生型 - FV101 スコーピオン搭載用。

関連項目 編集