libjpegは、JPEGのエンコード、デコードを行うためのライブラリである。JPEGファイルを操作するためのユーティリティも含んでいる。開発はIndependent JPEG Groupで、「IJG JPEG ライブラリ」とも呼ばれる。

libjpeg
Logo IJG libjpeg v9
開発元 Independent JPEG Group
最新版
9f / 2024年1月14日 (2か月前) (2024-01-14)
プログラミング
言語
C言語
種別 グラフィックライブラリ
ライセンス フリー、ロイヤリティ無しで商用利用可、表示が必要。
公式サイト http://www.ijg.org
テンプレートを表示
libjpeg-turbo
開発元 Libjpeg-Turboプロジェクト
最新版
3.0.2 / 2024年1月25日 (2か月前) (2024-01-25)
プログラミング
言語
C言語
種別 グラフィックライブラリ
公式サイト https://libjpeg-turbo.org/
テンプレートを表示

派生として、SIMD命令(MMX、SSE2、AVX2、NEON、AltiVec)に対応することで高速描画を可能にしたlibjpeg-turboが存在する。

概要 編集

libjpegC言語で記述されたライブラリで、JPEGデコーダ、JPEGエンコーダ、その他JPEGユーティリティの広く使われている実装を含んでいる。 このライブラリはIndependent JPEG Groupによって保守されている。

エンコード、デコードにおいて負荷が高いDCTの演算では、浮動小数点演算、精度の高い整数演算、高速な整数演算の三通りが実装されており、用途によって選択できる。後者ほど演算誤差が大きい代わり、高速になる。

量子化テーブルはあらかじめプリセットもされており、1つのパラメータだけで画質と圧縮率のバランスを変更できる。プログラマによる量子化テーブルの定義も可能である。

ユーティリティ 編集

libjpegは以下のユーティリティプログラムを含んでいる。

  • cjpegdjpeg - JPEGと、他の一般的な画像フォーマットとの変換を行う。
  • rdjpgcomwrjpgcom - JFIFファイル内にあるテキストの読み書きを行う。
  • jpegtran - JPEGファイルに対し、以下のような変換を行う。

jpegtranによる操作は、画像の劣化は発生しない(データの伸張と再圧縮をともなわず、そのためジェネレーションロスによる劣化が起きない)。

jpegtranのユーザインタフェースとなる、JpegcropというWindowsアプリケーションが存在する。

関連項目 編集

外部リンク 編集