MB Japan 株式会社(エムビー ジャパン)(MBクラッシャー) は、世界大手の建設機械アタッチメントメーカーであるMB S.p.A (本社:イタリア)の日本法人である。2010年に設立。

MB ジャパン 株式会社
MB Japan KK
MBバケットクラッシャー
種類 株式会社
略称 エムビー ジャパン
本社所在地 日本の旗 日本
352-0023
埼玉県新座市堀ノ内1-5-35
設立 2010年(平成22年)1月4日(※)
業種 製造業
法人番号 6010401085699 ウィキデータを編集
事業内容 建設用機械の設計、製造、輸入、マーケティング、販売、メンテナンス及び修理
代表者 ビスカロ アレッサンドロ (代表取締役)
外部リンク https://mbcrusher.jp
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MBアタッチメントの紹介動画[1]

MBジャパンでは、2002年に世界初の特許を取得したMBバケットクラッシャーの他、国内の建設・土木・解体現場で使用されている、全てのメーカーの油圧ショベルに取り付け可能なアタッチメントを取り扱っている。

MBジャパンは、MB製品を日本で唯一正規輸入しており、日本におけるMB製品のマーケティングおよび、同製品に関するコンサルティング、また技術面、アフターサービスの面で顧客サポートを提供する為に設立された。

概要 編集

2001年に、北イタリアのヴィチェンツァで設立されたメッカニカ・ブレガンツェーゼ有限会社(Meccanica Breganzese SRL)、のちのMB株式会社(MB S.p.A.)が 製造する、破砕・ふるい分け・選別に特化した建設機械アタッチメントを輸入・販売している。

また、日本における流通・マーケティングを管理し、テクニカルサポートを含むアフターサービスを提供している。現在、MBジャパンは新座市神戸市に国内拠点を置き、日本全国にMB製品を含む様々な商品やサービスを提供している。

MBジャパンでは、MB製品を使用することで、現場で発生する建設副産物等の再資源化と、それに伴う時間とコストの縮減の実現を目指しており、現場発生材の地産地消の提案など、限りある資源を有効活用する持続可能性の高い、経済活動の取り組みに力を入れている。

製品 編集

バケットクラッシャー 編集

油圧ショベル油圧システムを活用して機能する新しいタイプのクラッシャー。一般的にバケットクラッシャー、あるいはバケット式破砕機と呼ばれるもの。自然石やコンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊の破砕に適している。 解体、掘削、管路敷設工事、道路工事、土地再開発、採石場鉱山など、多くの分野で活用できる。

 
住友SH210LCに取り付けたバケットクラッシャーBF90.3

MB バケットクラッシャーは解体現場、建設現場や道路工事、鉱山等で発生するコンクリートや自然石を油圧システムで破砕し、サイズダウンすることのできるアタッチメントである。

モデル MB-C50 BF60.1 BF70.2 BF80.3 BF90.3 BF120.4 BF135.8 BF150.10
JIS [m3] 0.25 0.45 0.70 0.90 1.00 1.20 - -
油圧ショベル [トン] 3~8 12~14 20~22 22~30 30~35 35~45 45+ 100+
本体質量 [Kg] 750 1650 2250 3000 3500 4800 7500 10500
全長 [ミリ] ] 1240 1745 2000 1970 2185 2150 2930 3560
全幅 [ミリ] ] 1000 1000 1150 1330 1340 1620 1880 2090
全高 [ミリ] ] 770 1100 1195 1325 1390 1390 1700 2065

バケットクラッシャー MB-Lシリーズ 編集

ホイールローダーミニショベルスキッドステアローダーに対応するバケットクラッシャー

 
バケットクラッシャーMB-L120

他のMBバケットクラッシャーシリーズ同様、解体現場、建設現場や道路工事、鉱山等で発生するコンクリートや自然石を油圧システムで破砕し、サイズダウンすることのできるアタッチメントである。

モデル MB-L120 MB-L140 MB-L160 MB-L200
JIS [m3] 0.25 0.25 0.45 0.45
油圧ショベル [トン] 7~8 7~8 12~14 12~14
本体質量 [Kg] 950 980 1450 1500
全長 [ミリ] 1230 1230 1300 1435
全幅 [ミリ] 1230 1530 1630 2030
全高 [ミリ] 800 800 835 835

スクリーンバケット 編集

砂利やコンクリートガラ等、混合物の選別作業に適したバケット型回転ふるい機。スクリーニングバケットとも呼ばれるもの。活用分野は、リサイクル林業農地開拓・採石場・解体現場などと幅広く、選別・分別作業が必要な多様な現場で使用できる。

 
キャタピラーの油圧ショベルに取り付けたスクリーンバケットMB-S18

MB スクリーンバケットは、現場で発生する様々な材を油圧でふるい落とし、必要なサイズ分だけを取り出しリサイクルを可能にするアタッチメントである。

モデル MB-S10 MB-S14 MB-S18 MB-S23
JIS [m3] 0.25 0.45 0.70 0.90
油圧ショベル [トン] 3~8 12~14 20~22 22~30
本体質量 [Kg] 410 780 2000 3660
全長 [ミリ] 950 1700 2260 2840
全幅 [ミリ] 1220 1400 1840 2320
全高 [ミリ] 1010 1440 1870 2350
 
スクリーンバケットMB-S18

ロータリースクリーニングバケット 編集

混合物の選別・攪拌や異物の除去作業に使用するボックス型選別機シャフトスクリーンやロータリースクリーンなどとも呼ばれるもの。バケットの中に設置されたディスク付きのシャフトが回転することにより、対象物を選り分ける。

 
ロータリースクリーニングバケットMB-HDS320

真の万能機として生み出されたこのアタッチメントは多種多様な現場で使用でき、簡単かつスピーディーに様々な素材を処理できる。

モデル MB-HDS207 MB-HDS212 MB-HDS214 MB-HDS220 MB-HDS307 MB-HDS312
JIS [m3] 0.05 0.15 0.25 0.25 - -
油圧ショベル [トン] 1.3~2.8 5~8 3~8 8~12 2.5~5 7~11
本体質量 [Kg] 98 480 820 1000 170 720
全長 [ミリ] 545 815 1125 1060 700 985
全幅 [ミリ] 740 1220 1380 2220 760 1235
全高 [ミリ] 495 710 950 890 595 880
モデル MB-HDS314 MB-HDS320 MB-HDS323 MB-HDS412 MB-HDS523
JIS [m3] 0.45 0.70 0.90 - 1.2
油圧ショベル [トン] 12~14 20~22 22~30 10~14 32~45
本体質量 [Kg] 1400 2050 2400 1200 3350
全長 [ミリ] 1350 1350 1500 1220 1500
全幅 [ミリ] 1430 2050 2330 1250 2330
全高 [ミリ] 1250 1250 1250 1110 1620
 
コマツの油圧ショベルに取り付けたロータリースクリーニングバケットMB-HDS320

グラップル 編集

ものを掴んで移動させるためのつかみ機。一般的にはグラップルと呼ばれる。

 
日立の油圧ショベルに取り付けたグラップルMB-G900

仕分け・積込み作業、家屋解体での分別作業に適している。

モデル MB-G350 MB-G400 MB-G450 MB-G500 MB-G600 MB-G900 MB-G1000 MB-G1200 MB-G1500
JIS [m3] 0.04~0.08 - 0.09~0.15 - 0.25 0.45 0.7 0.7 0.90
油圧ショベル [トン] 1~3 2.4~4 3~6 5~7 7~8 12~16 18~25 18~25 22~30
本体質量 [Kg] 85 200 288 420 600 780 1615 1650 2000

ツインヘッダー 編集

回転ドラムには切削チップ(ピック、ビット、刃なども呼ばれる)が配列されており、そのドラムが回転し、岩面や土、道路の表面等を削り取る。油圧式切削機やドラムカッターなどとも言われる。

 
リープヘルの油圧ショベルに取り付けたツインヘッダーMB-R800

ドラムが両側についているのでツインヘッダー(Twin Header)と呼ばれるが、回転ドラムが1つのコンパクト型もあり、狭い路地などスペースの限られた現場にも対応している。 MBツインヘッダーは油圧ショベルに取り付けるアタッチメント。

モデル MB-R500 MB-R700 MB-R800 MB-R900
JIS [m3] 0.25 0.45 0.70 0.90
油圧ショベル [トン] 3~8 12~14 20~22 22~30
本体質量 [Kg] 300 600 1000 1400
全長 [ミリ] 500 895 1015 1130
全幅 [ミリ] 500 630 690 800
全高 [ミリ] 820 930 1120 1375

沿革 編集

過去の展示会出展情報 編集

適用分野 編集

解体 編集

解体分野におけるバケットクラッシャーの作業工程はシンプルである。(ニッパーペンチハンマー等のアタッチメントを用いて)ビルや家屋、施設、送電線の鉄塔、鉄道用の枕木等の解体によって得た骨材をバケットクラッシャーでさらに破砕した後、同作業現場や他作業現場において、土地整備や道路舗装、排水路や各種の埋め立てのために再利用できる。他にも、廃工場や古い民家の解体を伴う新しい建築物の建設に代表される。

採石・採掘 編集

バケットクラッシャーはごつごつした場所から破砕の困難な場所(大理石の採石場や金鉱)まで、どのような場所でも破砕作業を可能にする。採石場においても鉱山においても、破砕された骨材はその場で再利用できる。他の目的地への輸送手段に直接積み込むことも可能。

環境再生 編集

解体によって得られた骨材は必要なサイズに破砕され、必要に応じて基礎や道路の基盤を作る際に再利用される。バケットクラッシャーを用いることで作業現場で直接作業が行えるようになり、トラックへの積み入れや処分場への運送を行う必要がなくなる。また、とりわけ市街地にある作業場でかさばる粉砕機を使用する必要もなくなる。

掘削 編集

通常、骨材はペンチやジャックハンマーを用いた解体作業から得られた後、液化した破片の破砕作業が始まる。バケットクラッシャーは骨材を収集して持ち上げてから、希望するサイズに破砕して積み下ろす。得られた骨材は同じ作業現場において、土地の舗装や道路舗装、排水路、各種の埋め立てといった、他の作業に再利用できる。

所在地 編集

SNS 編集

脚注 編集

  1. ^ ライセンス:© 2021 by MB is licensed under CC BY 4.0. To view a copy of this license, visit[1]

関連項目 編集

外部リンク 編集