N.W.A(エヌ・ダブリュ・エー)は、1986年アメリカカリフォルニア州コンプトンで結成された、ヒップホップグループである[2]。名称はNiggaz Wit Attitudes(偉そうな態度の黒人たち)の略[3][注 1]

N.W.A
N.W.Aのグラフィティ
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州コンプトン
ジャンル
活動期間
  • 1987–1991[1]
  • 1999–2000
  • 2015–2016
レーベル
  • Ruthless
  • Priority
共同作業者
  • The D.O.C.
旧メンバー

キャリア 編集

 
Straight Outta Comptonのロゴ

西海岸ギャングスタ・ラップの草分けであり、メンバーのそれぞれがラッパー、DJ、音楽プロデューサー俳優映画監督などで活躍している。ドクター・ドレーは、もともとはロンゾらと「ワールド・クラス・レッキン・クルー」というグループで活躍していた。[4]。1988年の『ストレイト・アウタ・コンプトン [5](Straight Outta Compton)』はネガティブな報道をされ、さんざん非難されたが、大ヒット・アルバムとなった。歌詞は過激で放送コードに抵触したものが多く、日本語版CDでは対訳はもとより、原詞も割愛されている。音楽メディアや一般メディアからも非難され、社会問題にも発展した。中でも、代表曲「ファック・ザ・ポリス」はFBIから警告が届いたほど過激な曲である。

人気を集めていたが、メンバー同士の確執が生まれ、1989年に主力メンバーのアイス・キューブが離脱。しかし、グループはセカンド・アルバムもヒットさせた[6]1991年には、メイン・プロデューサのドクター・ドレーが離脱し、解散に至った[7]。後にドクター・ドレーはシュグ・ナイトと共にデス・ロウ・レコーズを立ち上げ、ドクター・ドレーらはイージー・Eを厳しく批判した。ドレーは1993年に「ナッシン・バット・ア・Gサング」を大ヒットさせ、ギャングスタ・ラップの音楽的地位を高めた。

ファースト・アルバム『ストレイト・アウタ・コンプトン (Straight Outta Compton)』は、ローリング・ストーン誌の大規模なアンケートで選出された『オールタイム・ベストアルバム500』に於いて147位にランクイン。オールミュージックは本作に5つ星とAlbumPickUpの最上評価を与えている。

メンバー 編集

ディスコグラフィ 編集

オリジナル 編集

コンピレーション 編集

映画 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ witはwithの俗語形であり、a person with an attitudeで偉そうな態度をした人、態度のでかい人といった意味となる。niggazはniggersの俗語形でありniggerの複数形となるのでそれに合わせan attitudeがattitudesとなる。故に「偉そうな態度の黒人たち」という意味となる

出典 編集

  1. ^ Shaheem Reid (2001年12月19日). “UNRELEASED EAZY-E TRACKS COMING IN MARCH”. MTV News. 2019年11月17日閲覧。
  2. ^ N.W.A | American hip-hop group” (英語). Encyclopedia Britannica. 2020年12月2日閲覧。
  3. ^ N.W.A | Biography, Albums, Streaming Links” (英語). AllMusic. 2020年12月2日閲覧。
  4. ^ エレクトロは正直言って二流だが、ロンゾが中心となったソウル曲には聴きものがある。サンプ・レコードからベスト盤がリリースされたことがある
  5. ^ 「ギャングスタ・ラップ」 p.14 小渕晃著。Pヴァイン
  6. ^ 「ギャングスタ・ラップ」 p.15 小渕晃著。Pヴァイン
  7. ^ Reid, Shaheem. “Unreleased Eazy-E Tracks Coming In March” (英語). MTV News. 2020年12月2日閲覧。

書籍 編集

  • ソーレン・ベイカー『ギャングスター・ラップの歴史 スクーリー・Dからケンドリック・ラマーまで』塚田桂子訳・解説、DU BOOKS、2019年9月。

外部リンク 編集