株式会社NIPPO(ニッポ、: NIPPO CORPORATION)は、東京都中央区に本社を置く、日本の大手道路舗装会社である。ENEOSホールディングスの子会社。国内最大規模の土木建設・道路舗装業の他に、建設コンサルタント業や不動産業も展開している。

株式会社NIPPO
NIPPO CORPORATION
本社
種類 株式会社
市場情報
東証1部 1881
1949年12月8日 - 2022年3月29日
札証 1881
2022年3月29日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
104-8380
東京都中央区京橋1-19-11
設立 1934年昭和9年)2月2日
(日本鋪道株式会社)
業種 建設業
法人番号 9010001034987 ウィキデータを編集
事業内容 道路工事、舗装工事、土木工事
石油関連施設の企画建設設計
代表者 代表取締役会長 岩田裕美
代表取締役社長 吉川芳和
資本金 153億24百万円
(2018年3月期)
売上高 連結 : 4,457億20百万円
単独 : 2,237億39百万円
(2021年3月期)
営業利益 連結 : 446億97百万円
単独 : 210億12百万円
(2021年3月期)
純利益 連結 : 310億68百万円
単独 : 189億84百万円
(2021年3月期)
純資産 連結 : 3,953億21百万円
単独 : 3,041億61百万円
(2021年3月末現在)
総資産 連結 : 5,899億50百万円
単独 : 4,392億14百万円
(2021年3月末現在)
従業員数 連結 : 6,505人
単独 : 2,041人
(2021年3月末現在)
決算期 3月31日
主要株主 ENEOSホールディングス
ロードマップ・ホールディングス
(2022年3月31日現在)
主要子会社 大日本土木
長谷川体育施設
日鋪建設
外部リンク https://www.nippo-c.co.jp/
テンプレートを表示

概要 編集

1907年(明治40年)創業の中外アスファルト株式会社を起源とする。同社は後に宝田石油との合併を経て日本石油(後の新日本石油、現在のENEOS)の道路部門となり、1934年(昭和9年)に、当時の浅野物産浅野財閥、現 丸紅)の道路部門との合併により「日本鋪道株式会社」として誕生している。

舗装材料の一つであるアスファルト石油精製により生産される製品の一つであり、建設業としてよりも石油精製業の一分野として成立した企業という側面もある。アスファルト舗装の導入など、日本における舗装の近代化に果たした貢献は大きい。優れた技術力を有する舗装部門を主力としつつも、一般土木、スポーツ関連施設、建築、環境、開発分野、海外事業などの事業多角化を進めている。近年では有料道路のPFI事業に進出するなど新しい取組みも進めている。

サーキットや自動車テストコースの設計・施工も多く手がけており、他にもオートレース場や自転車競技場および競輪場の舗装においても特に急勾配部(バンク)のノウハウにおいて世界トップレベルの技術力を有し、日本の自転車競技走路においては、ほぼ100パーセント施工した実績があるとしている。

沿革 編集

関係会社 編集

かつての関連企業 編集

  • 浅野工事 - 中堅ゼネコン。浅野物産の土木建設部門が分離独立する形で、当社(当時は日本鋪道)と丸紅(浅野物産を吸収合併)が母体となり設立。その後、経営環境の悪化に伴い当社へ吸収合併。

著名な出身者 編集

自転車ロードレース 編集

自転車競技走路などの舗装技術の開発を通じて自転車ロードレースにも関わりが深いことでも知られ、日本鋪道時代の1987年以来、自転車ロードレースチームを所有・支援している。NIPPO・ヴィーニファンティーニは2015年からUCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(イタリア登録)に昇格した日本人選手を含む国際チームで、グランツールのひとつであるジロ・デ・イタリアにも参戦した。

2019年にチームが解散したため、2020年からはフランスマルセイユに拠点を置き、2020年よりUCIプロチームに加入するデルコ・マルセイユ・プロヴァンスのメインスポンサーとなることが公式HPで発表された。チーム名は「NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス英語版(Nippo Delko One Provence)」となった。しかしシーズン中盤から後半にかけて運営の内紛問題が発生。事態が日本人選手が嫌がらせを受けるまでに発展した事を受け、スポンサーから撤退[6]

2021年シーズンからはUCIワールドチームのEFプロサイクリングと、さらにその下部チームの位置付けであるコンチネンタルチームをスポンサードすることとなった。新チーム名は、EFエデュケーション・NIPPOとなる。

脚注 編集

出典 編集

外部リンク 編集