NTFS-3Gは、WindowsNTFSというファイルシステムの読み書きをサポートしたオープンソースクロスプラットフォーム実装である。NTFS-3GはFUSEファイルシステムインタフェースを使っているため、様々なオペレーティングシステム (OS) 上で修正することなく動作可能である。動作が報告されているOSとしては、LinuxmacOSFreeBSDNetBSDSolarisBeOSHaiku がある。ライセンス条件はGNU General Public Licenseと商用ライセンスのデュアルライセンスになっている。ntfsmountからのフォークである。

NTFS-3G
開発元 Tuxera Inc.
最新版
2022.10.3 / 2022年10月3日 (18か月前) (2022-10-03)[1]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C言語
対応OS Unix系, Haiku
種別 ファイルシステムドライバ
ライセンス デュアルライセンス GPL/プロプライエタリ
公式サイト NTFS-3G at Tuxera
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NTFS-3GはLinux NTFS開発者の1人Szabolcs Szakacsits (ˈsɒbolt͡ʃ ˈsɒkɒt͡ʃit͡ʃ) が2006年6月に開発した。最初の安定版 1.0 は2007年2月21日にリリースとなっている。現在、NTFS-3Gはフリーな「コミュニティ版」であり、プロプライエタリ版としてTuxera NTFSがある。

機能 編集

NTFS-3Gはファイルを書くための全ての操作をサポートしている。NTFSパーティション上で任意の大きさのファイルを作成し、更新し、改名し、移動し、削除することができる。透過的な圧縮と暗号化についてはまだ不完全で、読み込みだけが可能である[2]アクセス制御リストファイルパーミッションの更新は可能である[3]。NTFSパーティションはFilesystem in Userspace (FUSE) インタフェースを使ってマウントする。

NTFS-3GはNTFSジャーナリングを部分的にサポートしているだけなので、コンピュータのクラッシュや電源断が発生すると、ファイルシステムが一貫していない状態になってしまう。これが発生したときにはWindowsで立ち上げて、NTFSにジャーナルを再実行させる必要がある。

性能 編集

ベンチマークによると、NTFS-3Gと他のファイルシステムの性能はほとんど変わらない。

これらの結果を見ると、NTFS-3Gは完全に最適化されているとは言い難い。しかし、組み込みプラットフォームや電子機器メーカー向けの商用高性能バージョンが用意されている[4]

歴史 編集

  • 2006年10月31日、NTFS-3Gは Linux NTFSプロジェクトから独立した。
  • 2007年2月21日、Szabolcs Szakacsitsは「最初のオープンソースでフリーで安定した読み書き可能なNTFSドライバ NTFS-3G 1.0のリリース」を発表した。
  • 2008年に開発者のSzabolcs SzakacsitsがフィンランドでTuxera Inc.を設立した。2010年10月現在、 TuxeraがNTFS-3Gの開発・オープンソース版の保守・商用ライセンス供与を行っている。
  • 2011年4月12日、NtfsprogsプロジェクトがNTFS-3Gに合流した。
  • NTFS-3Gはversion 2015.3.14.からTRIMのサポートを追加した。

脚注・出典 編集

  1. ^ Security release 2022.10.3”. GitHub. Tuxera (2022年10月3日). 2023年8月21日閲覧。
  2. ^ NTFS-3G FAQ
  3. ^ NTFS-3G: NTFS Driver with Ownership and permissions
  4. ^ NTFS products

外部リンク 編集