Pixelmator(ピクセルメーター)は、macOS向けに英国Pixelmator Team Ltd.が開発を行っているペイントソフトである。2007年にMac OS X v10.4専用アプリケーションとして登場[1]

Pixelmator Classic
初版 2007年9月25日 (16年前) (2007-09-25)
最新版
3.9.11 / 2022年11月21日 (16か月前) (2022-11-21)
対応OS macOS v10.14.4以降
対応言語 日本語、英語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語
種別 グラフィックソフトウェア
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト www.pixelmator.com/mac/
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概要・特徴 編集

macOSのCore Imageをフルに活用し、GPUプログラマブルシェーダを使って画像のフィルタ処理を行うのが最大の特徴。大容量のVRAMを搭載したMacでは非常に高速に動作する。

他にOpenGLOpenCLImageMagickCairo、Sparkleといったオープンソースのテクノロジーをベースにしている[2]

半透明のウィンドウとパレットのデザインをベースにした独特のユーザーインターフェースをそなえ、100種類以上のファイルフォーマットに対応。各種のブラシ、130種類以上のフィルタ処理、イメージのスライス、文字入力とラスタライズ、レイヤーなどの機能を持ち、ペンタブレットの筆圧検知にも対応している。Adobe Photoshop Elementsに相当する価格帯であるが、クリッピングマスクやレイヤーマスクなど上位版のPhotoshopに相当する機能もある。ColorSyncには対応しているもののCMYKは未サポートで、Webへの画像出力に向いている。

様々な面でmacOSに特化した仕様となっており、iSightイメージキャプチャからの画像取り込み、スライドショー、iPhotoとの連携、「iCloud」を使った各種ブラシ・スウォッチ、設定などのバックアップと同期機能を搭載[2]。バージョン1.6でSnow Leopardの64ビットにフル対応した。

2011年10月リリースの2.0では大幅に機能が増強され、ドロー、シェイプ、修復、コンテンツに応じた塗り、スマッジ、覆い焼き、拡大鏡ツールを使ったピクセル単位の編集、Content-Aware Fillなどの機能が搭載された。Mac OS X v10.5に搭載されたAutomatorによる作業の自動化、Mac OS X v10.7に搭載されたオートセーブなど、最新のMacの機能を積極的に搭載しており、古いOSのサポートは比較的早い時期に打ち切られる傾向にある。Windowsなど、他のプラットフォームへの移植予定はない。

英語、日本語など6ヶ国語に対応。Mac App Storeにてオンライン販売されている[2]

後継版としてPixelmator Proがリリースされたこともあって、3.9より名称がPixelmator Classicへ変更された[3]

脚注 編集

  1. ^ “世界初のGPUを使ってサクサク動く画像編集ソフト「Pixelmator」”. GIGAZINE (茨木市: 株式会社OSA). (2007年6月1日). http://gigazine.net/news/20070601_pixelmator/ 2019年1月23日閲覧。 
  2. ^ a b c Pixelmator - Mac App Store
  3. ^ Team, Pixelmator Classic. “Pixelmator Classic” (英語). Pixelmator. 2021年5月7日閲覧。

外部リンク 編集