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C・S・ルイス(C. S. Lewis)、本名クライブ・ステープルス・ルイス(Clive Staples Lewis, 1898年11月29日 - 1963年11月22日)は、アイルランド系イギリスの学者、小説家、中世文化研究者、キリスト教擁護者。3歳の頃に愛犬ジャクシー(Jacksie)を交通事故で喪った直後から自らをジャクシーと名乗り、それが徐々に周囲に受け入れられていき、家族や友人からは生涯を通じてジャックと呼ばれた。その為、敢えてフルネームを Clive Staples "Jack" Lewis と綴る場合もある。

幼少の頃はアイルランド国教会に基づくキリスト教信仰を持っていたが、14歳の時に一度無神論に陥り、神話オカルトに興味を持ち始める。その後様々な書物や大学時代の友人の影響を受け、31歳の時に同じ聖公会系のイングランド国教会の下でキリスト教信仰を取り戻した。『奇跡』(Miracles, 1947)『悪魔の手紙』『キリスト教の精髄』『喜びのおとずれ』などの神学書や自叙伝、ラジオ講演などを通じて、一平信徒としてキリスト教信仰を伝えている。

著作には詩集、神学論文集などがあるが、特に有名なものは『ナルニア国ものがたり』全7巻である。神学者としても著名で、『ナルニア国ものがたり』にもその片鱗が現れているような新プラトン主義的な見解をラジオの連続講義でも披露。スイスの弁証法神学者カール・バルトから、激しい反撥を受けた。1957年には『さいごの戦い』でカーネギー賞を受賞している。