建築けんちく)とは、人間がその内部空間において活動する為の構造物を、計画設計施工そして使用するに至るまでの行為の過程全体、あるいは一部。もしくは、そのような行為によって作られた構造物そのもの(=建築物)。

建築とはArchitectureの訳語であるが、Architectureは個々の建物ではなく、建物を造る行為(過程、技術)を指す。個々の建物(Building)を示す場合は「建築物」と呼ぶべきところであるが、実際には混同されて使われることも多い。
ローマ時代の建築家、ウィトルウィウスが著した、現存する最古の建築理論書「建築書(建築論、建築十書とも)」によると、(utilitas)・(firmatis)・(venustas)を兼ね備えることが求められるものであり、これを実現する為に、芸術的かつ科学的見地に立たねばならないとされる。…… [続きを読む]