s-d相互作用は次のハミルトニアンで記述される。
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ここに、 、 はそれぞれ、伝導電子のスピン、(d電子またはf電子の)局在スピンをあらわす。 ( ) は波数 k'(k)、スピン ( )の伝導電子の生成(消滅)演算子を表す。s-d相互作用により局在スピン間には、伝導電子のスピン分極が、距離の3乗で減衰し、振動しながらはたらく(RKKY相互作用)。
距離 だけ離れた局在スピン と の間に働く、RKKY相互作用は次のように書かれる。
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ここに、 、 :フェルミエネルギー、 :伝導電子の数、 :フェルミ波数である。
希土類化合物の磁性や、遷移金属化合物のスピングラスなどを議論するうえで重要である。
- ^ M.A. Ruderman and C. Kittel, Phys. Rev. 96, 99 (1954).
- ^ T. Kasuya, Prog. Theor. Phys. 16, 45 (1956)
- ^ K. Yosida, Phys. Rev. 106, 893 (1957).
参考文献
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関連項目
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