U-15なでしこアカデミーカップ

U-15なでしこアカデミーカップは、2014年に創設された、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ・チャレンジリーグ)所属チームの下部組織を対象にしたカップ戦である。後継的イベントである「なでしこアカデミーフェスティバル」についてもここにまとめる。

U-15なでしこアカデミーカップ
開始年 2014年
終了年 2019年
主催 公益財団法人日本サッカー協会
一般社団法人日本女子サッカーリーグ
地域 日本の旗 日本
加盟国 日本女子サッカーリーグ
前回優勝 JFAac福島(2回目)
最多優勝 浦和レッズLJr.Y(3回)
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概要 編集

「U-15」とある通り、各開催年度時点で15歳以下の登録選手を対象としている。なおこの大会は、スポーツ振興くじの助成対象事業となっている。20172019年2021年度以降はプレナスの冠大会となっている。

小学生以下だけでは参加できず、先発メンバーには中学生を6名以上含まなければならない。また、各試合の交代は5→7名以内となっている。試合は60分間(30分ハーフ)、グループリーグでは勝ち点を争い、決勝トーナメントでは延長戦は行わず、PK戦により勝敗を決定する。

2016年度と2018年度の決勝は、なでしこリーグ1部の前座試合として行われた。

2021年にWEリーグが開幕し、なでしこリーグは再編となった。同年以降は交流大会「なでしこアカデミーフェスティバル」が行われている。

運営 編集

※2023年度

変遷 編集

2014年度は、1部とチャレンジリーグから参加。1回戦総当たりのリーグ戦(4チームずつAからDの4グループに分かれ)を行い、各グループの順位毎にトーナメント戦に進む。各試合の交代は5名以内。

2015年度は、1・2部とチャレンジリーグから参加。1回戦総当たりのリーグ戦(チーム所在地により12チームのEASTと8チームのWESTの2グループに分かれ)を行い、各グループの上位2チームがトーナメント戦に進む。

2016・2017年度は、1・2部全チームとチャレンジリーグから参加[1]。1回戦総当たりのリーグ戦(チーム所在地により9チームのEAST・CENTRALと10チームのWESTの3グループに分かれ)を行い、各グループの上位2チームがトーナメント戦に進む。

2018・2019年度は、1回戦総当たりのリーグ戦(チーム所在地により9チームのEAST・CENTRAL・WESTの3グループに分かれ)を行い、各グループの上位2チームがトーナメント戦に進む。

2020年度は未開催、2021年度は交流イベント的な形で「なでしこアカデミーフェスティバル」として開催されている。リーグ戦(3グループに分かれ)のあと1試合を行う。各試合の交代は7名以内に拡大。

2022年度は、グループ分けせずに1チームあたり5試合を行う。2023年度は、1チームあたり4または5試合を行う。各試合の交代は制限なし、なお、退いた選手の再出場できない。

参加チーム 編集

※2023年時点、チーム名は最新年のもの、チーム順は参加開始年度順、太字は決勝トーナメント進出経験チーム。U-15のみ追加表記は省略、略は、L:レディース、Y:ユース、FC:フットボールクラブ、ac:アカデミー、G:ガールズ、AS:アスレティックスポーツ。なお、2021年のリーグ再編によりチャレンジリーグは無くなった。

1部 編集

チーム 上部組織 備考
伊賀FCくノ一三重サテライト 伊賀FCくノ一三重 2015年のみ不参加
日体大SMG横浜U-15BieneAoba 日体大SMG横浜 2015年から参加
朝日インテック・ラブリッジ名古屋スターチス 朝日インテック・ラブリッジ名古屋
大和シルフィード
横須賀シーガルズMEG ニッパツ横浜FCシーガルズ 2016年から参加
ASハリマアルビオンY ASハリマアルビオン
バニーズ群馬FCホワイトスター 2015年から参加、2020年に「バニーズ京都SC」から移管・改称、2021年は不参加
スペランツァ大阪 2015年から参加、2021・2022年は不参加
オルカ鴨川FC 2017年から参加
愛媛FCL MIKAN 愛媛FCレディース 2016年から参加、2021年は不参加
静岡SSU浜松泉FC 静岡SSUボニータ 2016年から参加、2020年に「静岡産業大学磐田ボニータ」から移管・改称、2021年は不参加

2部 編集

チーム 上部組織 備考
FC Charme岡山ac 吉備国際大学Charme岡山高梁 2016年から参加
岡山湯郷Belle 2014年から参加、2019・2021・2022年は不参加
FCふじざくら山梨JE FCふじざくら山梨 2023年から参加
ヴィアマテラス宮崎Soreina ヴィアマテラス宮崎 2023年から参加

過去 編集

※斜体は2023年時点で1・2部に所属しているチーム。

チーム 上部組織 備考
益城ルネサンス熊本FCフェニックス 益城ルネサンス熊本フットボールクラブ 2015年参加、同年チャレンジリーグから降格
JSC LUMIERE JAPANサッカーカレッジレディース 2015年から参加、2016年にチャレンジリーグから降格
FCみやぎ 常盤木学園高校 2016年から参加、2019年にチャレンジリーグから降格
日テレ・メニーナ・セリアス 日テレ・ベレーザ 2014年から参加、2021年からWEリーグに参入
INAC神戸レオネッサ
ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ ノジマステラ神奈川相模原
浦和レッズLJr.Y 三菱重工浦和レッズレディース
アルビレックス新潟レディース
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
マイナビベガルタ仙台LJr.Y マイナビベガルタ仙台レディース
ちふれASエルフェン埼玉マリ ちふれASエルフェン埼玉
JFAac福島 2014年から参加、2021年以降は不参加、現在2部所属
AC長野パルセイロ・シュヴェスター AC長野パルセイロ・レディース 2015年のみ不参加、2021年からWEリーグに参入
つくばFCLY つくばFCレディース 2019年から参加、2021年以降は不参加、現在2部所属
スフィーダ世田谷FCY スフィーダ世田谷FC 2014年から参加、2022年以降は不参加、現在1部所属
アンジュヴィオレ広島 2014年から参加、2022年をもって解散
セレッソ大阪堺GU-15 セレッソ大阪堺レディース 2015年のみ不参加、2023年からWEリーグに参入
ANCLASノーヴァ 福岡J・アンクラス 2014年から参加、2017年にチャレンジリーグを退会、
2020年にチャレンジリーグに再昇格、2023年は不参加、現在2部所属

歴代優勝チーム 編集

※チーム名は参加年度時点、略は#参加チームにならう。

年度 優勝 結果 準優勝 3位 参加数
1 2014 浦和レッズLJr.Y 1-0 INAC神戸レオネッサ 福岡ANCLASY 16
2 2015 JFAac福島 4-0 ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ・アヴェニーレ 岡山湯郷Belle 20
3 2016 浦和レッズLJr.Y 2-0 日テレ・メニーナ・セリアス JFAac福島
セレッソ大阪堺G
28
4 2017 浦和レッズLJr.Y 0(6PK5)0 JFAac福島 ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ
セレッソ大阪堺G
5 2018 セレッソ大阪堺ac 1-0 日テレ・メニーナ・セリアス ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ
JFAac福島
27
6 2019 JFAac福島 0(4PK2)0 セレッソ大阪堺ac 日テレ・メニーナ・セリアス
浦和レッズLJr.Y

※「なでしこアカデミーフェスティバル」は、各大会形式の成績順にまとめる。

年度 1位 2位 3位 参加数
1 2021 NGUラブリッジ名古屋 スターチス
(Cグループ1位 得失点差+9・2-0)
横須賀シーガルズMEG
(Aグループ1位 得失点差+15・0-2)
大和シルフィード
(Bグループ1位 得失点差+7)
12
2 2022 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 スターチス
(4勝1分)
横須賀シーガルズMEG
(4勝1敗 得失点差+15)
ASハリマアルビオンY
(4勝1敗 得失点差+7)
14
3 2023 横須賀シーガルズMEG
(5勝 得失点差+40)
朝日インテック・ラブリッジ名古屋スターチス
(5勝 得失点差+32)
日体大SMG横浜U-15BieneAoba
(5勝 得失点差+14)
15

得点王 編集

※データが公表されている2015年度以降をまとめる、年齢は当時のもの。

年度 選手 ゴール数 所属 進路(サッカー関連)
2 2015 武田あすみ 15 JFAac福島 アルビレックス新潟レディース
3 2016 門脇真依 16 JFAac福島 東洋大学
4 2017 浜野まいか 20 セレッソ大阪堺G セレッソ大阪堺レディース
5 2018 藤野あおば 17 日テレ・メニーナ・セリアス 十文字高校
濱野穂乃香 JFAac福島 東京ヴェルディプライアナBS
6 2019 林織羽 23 ASハリマアルビオンY 日ノ本学園高校
年度 選手 ゴール数 所属 進路(サッカー関連)
1 2021 津田愛乃音 3 NGUラブリッジ名古屋スターチス マイナビ仙台レディースY
畑迫亜海 横須賀シーガルズMEG
山下藍 ANCLASノーヴァ
髙木桜花 オルカ鴨川FC オルカ鴨川FC U-18
千葉美祿
髙橋美羽
赤坂珠莉 アンジュヴィオレ広島
2 2022 渡辺愛未 7 朝日インテック・ラブリッジ名古屋 スターチス
奥山野乃花 横須賀シーガルズMEG 横須賀シーガルズJOY
石田夏梨 バニーズ群馬FCホワイトスターY 常盤木学園高校
3 2023 前田御里 10[2] 静岡SSU浜松泉FC

関連項目 編集

出典 編集

  1. ^ 【なでしこL】「3本柱」でW杯&20年東京五輪につなげる - スポーツ報知 2016年3月15日
  2. ^ 前田は5試合組、4試合組では御供未空(バニーズ群馬FCホワイトスターユY)が4試合で5ゴールをあげている。

外部リンク 編集