V8野菜ジュース

アメリカの野菜ジュースブランド

V8野菜ジュース(ブイはちやさいジュース)はジュースの商標である。名称は8種類の野菜(Vegetable)から作られたことに由来し[1]アメリカの食品会社キャンベル・スープ・カンパニーの登録商標である。日本でも「V8(ブイハチ、ブイエイト)」の名称で商標登録されている[2]

キャンベルV8野菜ジュース
種類 野菜ジュース
所持会社 キャンベル・スープ・カンパニー
使用開始国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
主要使用国 アメリカ合衆国
イギリス
オーストラリア
ウェブサイト http://www.v8juice.com/
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V8野菜ジュース 編集

V8野菜ジュースは、トマトをベースとしており、そこにビートセロリニンジンレタスパセリクレソンホウレンソウが入っている。トマトジュースが約87パーセントを占める。キャンベル社はV8野菜ジュースのバリエーションとして減塩、スパイシーホット、高繊維量、抗活性酸素(リコピン入り)、カルシウムリッチタイプなどを販売している[3]

関連商品として「V8 Splash」と「V8 V Fusion」があり、さまざまな果物や野菜(特にニンジン)がブレンドされている。V8 Splashは異性化糖スクラロースなどで甘味をつけたものであり、V Fusionは8オンス (230 g)のコップ1杯で1日に必要な果物と野菜を取ることができる。

歴史 編集

V8野菜ジュースの前身は、New England Products Companyのピーコック(W.G.Peacock, 1896-1948)が開発した「Vege-min」であった。Vege-minの売り上げが不振だったため、1933年、ピーコックはVege-minに1成分を足して「Vege-min 8」として販売した。時をおかずイリノイ州Evanstonの卸売商のアドバイスにより「V-8」に改名された。 なお、当時のアメリカでは自動車エンジンとして、V型8気筒(通称V8)が新型・上位機種と見なされていた。

「V-8」は成功を収め、1948年キャンベル・スープ・カンパニーに買収された。

派生商品 編集

カクテルブラッディ・マリーのトマトジュースの代わりにV8を使った「ブラッディエイト(bloody eight)」「エイトボール(eight ball)」というカクテルがある。また、V8とオレンジ味のソーダをミックスした「Vi-8」あるいは「Vimal 8」と呼ばれるものがある。

コマーシャル 編集

キャンベルスープ社は「食事の際に野菜を食べない人を、別の(意外な)人が額を叩く」というストーリーで、その最後を「Could've had a V8.(V8野菜ジュースをどうぞ)」で締めくくるコマーシャルを作製している。

例えば「母親がポテトフライを食べながら自分の子供に『美味しいわよ!』と誘いかけると、子供が母親の額を叩く」、あるいは「ドライブスルーで男性客が『トマトとレタス抜きのダブルバーガー』を注文すると、店員が商品を渡した後に客の額を叩く」といったストーリーである。このコマーシャルはアメリカで大ヒットし、我儘な相手の額をふざけて叩く行動が「Could've had a V8」または「V8 Slap」として流行したことがある。

V8果物&野菜ジュース 編集

キャンベル社は、イギリスオーストラリアといった国々で、野菜ジュースと果物ジュースをブレンドした「V8 100%果物&野菜ジュース」を製造している。これは今では地域によっては「V8フュージョン」として販売されている。V8フュージョンは野菜と果物が半々で混ぜられた250ミリリットルパックとして売られている。

  • ストロベリーバナナ(10種類)/サツマイモ、トマト、ニンジン、ビート、白ブドウ、オレンジ、リンゴ、イチゴ、バナナとバナナピュレ
  • トロピカルオレンジ(7種類)/サツマイモ、ニンジン、黄色トマト、カボチャ(squash)、白ブドウ、オレンジ、パイナップル
  • ピーチマンゴー(7種類)/サツマイモ、黄色トマト、カボチャ、白ブドウ、オレンジ、モモ、マンゴー

オーストラリアには「トロピカル」「メロンバースト(Melon Burst)」「シトラススプラッシュ(Citrus Splash)」「アップル」「キャロット&ジンジャー」「アップルプラムフュージョン」が販売されている。

栄養 編集

Nutrition Data (Australia)による値[4]

250mlパックに含まれる成分
1パックあたり 100グラムあたり
エネルギー 165 kJ (39 kcal) 66 kJ (16 kcal)
プロテイン 2.4 g 1.0 g
脂質
- 総量 ゼロ ゼロ
- 飽和脂肪酸 ゼロ ゼロ
炭水化物
- 総量 6.3 g 2.5 g
- 糖質 6.3 g 2.5 g
ナトリウム 660 mg 263 mg
ビタミンA 325 µg (40%)^ 130 µg
ビタミンC 52 mg (130%)^ 21 mg

^Recommended Dietary Intakeに対するパーセンテージ。

その他 編集

V8野菜ジュースは「V8ジュース寒天培地」の名称で寒天培地の原料としても利用されている。

注釈、出典 編集

  1. ^ キャンベルジャパン V8野菜ジュース
  2. ^ 特許電子図書館
  3. ^ V8 Beverages site
  4. ^ Campbell's Australia -V8 Juices - V8 Vegetable Juice

外部リンク 編集