Vepr

ウクライナで製造されているアサルトライフル

Vepr(ヴェープル)とは、ウクライナで製造されるブルパップ方式アサルトライフルである。

Vepr

“Vepr”は、ウクライナ語でを意味する単語である。

概要 編集

2003年頃に設計されたアサルトライフルである。2003年8月28日に発表された。[1]2004年10月9日までに10個が製造された。[2]

当初、ウクライナ防衛大臣によってヴェープルは2010年よりウクライナ軍に採用予定とされていた[いつ?]

しかし、2004年に発生したオレンジ革命の結果誕生した親欧米派のヴィクトル・ユシチェンコ政権によるNATOおよびEUへの接近政策の一環として、2009年より5.56mm NATO弾9x19mmパラベラム弾、およびに独自に追加した5.45x39mm弾を使用するイスラエルIWI社原案のタボールネゲヴガリル・スナイパー・モデルのライセンス生産RPCフォート英語版社にて開始した。こちらのタボールを採用する動きも生じ、ヴェープルが採用されるかは不透明な状況が続いていた。

ウクライナではその後も、オレンジ革命の時に敗北した親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ2010年ウクライナ大統領選挙で当選し、さらに2014年ウクライナ騒乱によってヤヌコーヴィチが失脚し親米政権が再度樹立するなど、親米と親ロシアの間を揺れ動いた。その影響もあってかヴェープルとタボールのどちらが採用されるという発表もされなかった。2014年3月の時点では、ウクライナ軍でヴェープルが運用されている情報は確認できなかった。[3]

その後、改良版のMalyukがウクライナ軍に採用された。

開発が発表された当初の広告では「AK-74を大幅に改修した次世代モデル」としていたが、実際はウクライナ軍が採用していたAK-74を直接ブルパップ方式とした設計であり、外観はAK-74の面影を残している。

使用弾薬は5.45x39mm弾で、AK-74向け30発マガジンを流用する。全長702 mm、バレル長415 mm、重量は3.45 kg(マガジン非装弾時)。フルオート時の連射速度は600 - 650発/分となっている。AK-74を踏襲した設計であるため、スペックは殆ど変わっていない。

作動方式もAK-74そのままで、ガス・オペレーション/ロングストローク・ピストンヘッド/ロテイティングボルト・システム(長ガス・ピストン方式)である。

脚注 編集

  1. ^ Александр Селюков демонстрирует первый украинский автомат ”Вепрь” // УНИАН от 28 августа 2003
  2. ^ "Уже сделано десять опытных экземпляров «Вепря». Их стоимость довольна высока, но когда начнется серийное производство, цена не превысит 200 долларов. Будем брать «калашниковы», хранящиеся в больших количествах на складах, разбирать их и делать из этих «заготовок» «Вепри»." Виктор Осипчук. Уникальный прицел новейшего украинского автомата «вепрь» позволяет даже неумелому стрелку попасть в копеечную монету с расстояния 100 метров // "Факты" от 6 октября 2004
  3. ^ "Киевский Научно-технический центр точного машиностроения создал автомат «Вепрь», украинскую модификацию АК-47 – автомата Калашникова. Но в арсенале украинской армии этого оружия нет." Екатерина Гребеник. Украинский арсенал: с чем страна может пойти на войну // Forbes.UA от 5 марта 2014

関連項目 編集

外部リンク 編集