virt-manager

レッドハット社からリリースされた仮想機械をGUI上で管理運用を行うオープンソースソフトウェア

virt-managerとは、レッドハットからリリースされた仮想機械GUI上で管理運用を行うオープンソースソフトウェアである。ここでいう仮想機械とはXenKVMQEMUなどの仮想化実装システムを使用してインストールされたゲストオペレーティングシステム (OS) の事を指す。

virt-manager
Haikuが動作しているVirtual Machine Manager(インストール段階
開発元 virt-managerコミュニティ[1]
最新版
3.2.0 / 2020年11月15日 (3年前) (2020-11-15)
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS クロスプラットフォーム
種別 仮想機械管理GUIソフトウェア
ライセンス GPL、一部BSD
公式サイト virt-manager.org
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Virtual Machine Manager (virt-manager) is based on libvirt and supports several ハイパーバイザ

virt-managerは主にLinuxX Window System上で動作する。仮想機械のホストOS内にこのソフトをインストールすることでゲストOSのCPUメモリの使用状況についての詳細情報の表示をグラフで行い、稼働中の仮想マシンの停止や再起動などの管理を行う。 オープンソースということもあってCentOSFedoraなどではあらかじめインストールされている場合も多い。

0.5版から、ネットワーク越しのVMを管理するためのリモート接続機能が加わった。また、vnc-viewerが、gtk-vncに切り替わった。

なお、本プロジェクトのメンテナは、Daniel Berrange、Hugh O. Brock、Jeremy Katz、Cole Robinsonである。

ソフトウェア構成 編集

ソースコードPythonで記述されている。

本コードで使っているライブラリは、大まかに4種類に分かれる。すなわち、GUI、イベント通知、仮想機械制御、及びその他のライブラリである。 GUIはUIビルダーツールのGladeGTK実装されている。 そして、イベント通知では、D-BUSを用いており、Xのイベント検知(notification-daemon)、ハードウェアの構成変更の検知(hald)、およびvirt-managerそのもののシングルトン起動の管理を行っている。 仮想機械の管理は、libvirtと呼ばれる APIを使用することにより、どのような仮想機械でも管理できるように設計されており libvirt上でのAPIが提供される限りは仮想機械の実装に関係なく対応できる。そして、仮想機械のインストールは、関連ツールであるvirt-installをライブラリとして、用いている。 その他のライブラリとしては、仮想ネットワーク及び、VNCviewerがある。 まず、仮想ネットワークを取り扱うために、IPアドレス管理ツールIPyを内部クラスとして取り込んで使っている。 そして、VNC Viewerは、gtk-vncを使っている。

関連ソフトウェア 編集

リモート接続が出来るという観点では、まったく同じだが、Webブラウザで動くソフトウェアとして、oVirtがある。virt-managerに比べてアクセス制御を役割毎に細かく設定できるという点が異なる。

外部リンク 編集