Wikipedia:井戸端/subj/マスメディアにおける「震度○はこの地域で初」のような表現の扱い

マスメディアにおける「震度○はこの地域で初」のような表現の扱い 編集

日本の地震観測では歴史上基準や観測の緻密さが変わったりしているため、観測史上という概念が誤解を招きやすいものであるがマスメディアでそれが無批判に使われてしまっている、「震度○はこの地域で初」などの表現があっても鵜呑みにはできない、ウィキペディアはマスメディアの地震報道におけるこのような誤ちに追従すべきではない(大意)というご意見があるようです。皆さんはどう思われますか。一般的議論に付すのが適切と思われたのでここに投稿しました。ノート:大阪府北部地震 ノート:内浦湾地震 もご参照ください。 --2001:240:2412:F4AD:9400:5E18:7272:873B 2018年6月21日 (木) 22:06 (UTC)[返信]

マスメディア報道による発言を示すものとして「○○新聞では○月▲日の紙面で観測史上初の文言を用いた」と書くことで回避可能かもしれませんが、他マスメディアもそれらの文言を速報以降多く用いているのであれば『その語句は重大性に関する煽り文句であって販売部数を伸ばそうとしている宣伝要素』という観点でウィキペディア上の解説からは排除し、代わりに正にそういった観測データを記載し、読者が(厳密に言えば素人と呼べるマスメディアの)煽り文句に左右されず、公的なデータに基づいて正しく地震規模や過去のデータから分かる比較検証を判断できるように配慮した、より中立的な解説を記載した方がWP:POVの観点からウィキペディアとしては正しい記述に成り得るもの、と考えます。──マスメディアのそういった語句選択と気象庁発表との乖離そのものを解説するならばはやぶさ_(探査機)#インターネットによる広報と反響のように記事中に一節を設けて解説できるようにも思いますが、過去の公的データから検証可能な事実(WP:V)と異なる語句をマスメディアに追随してウィキペディアが採択せねばならない方針はないもの(WP:POV違反)、と思料します。--Nami-ja (会話 / 履歴) 2018年6月22日 (金) 05:19 (UTC)[返信]
  追記 ただ、お示しになられている記事双方で「文言を単純に除去することで緩やかな編集合戦を引き起こしてしまっている懸念」というものはあるかと思いますので、できれば「マスメディアでは観測史上初としているが気象庁発表にその文言はないこと」を正に冒頭で解説記述しておいた方が良いのかもしれません。--Nami-ja (会話 / 履歴) 2018年6月22日 (金) 05:31 (UTC)[返信]
  あくまで気象庁の観測データなわけですから、観測史上初かどうかは「調べればわかる」でしょう。観測開始が1923年からだとすれば約95年分を調べることになりますけど、それは執筆者ではなくて情報源に基づかなければならないというのはWikipedia:中立的な観点が述べているところです。なので、有名紙が「観測史上初」としているのであれば、『xx新聞の調べでは、何月何日付で気象庁の観測史上初めて、大阪府で震度6を記録したと報じている[出典]。』と書けばよいのです。その「観測史上初」というのはxx新聞が調べ上げた結果の一つなのですから、それを排除するのは逆に問題があります。WP:POVが述べるのは「情報源から書け、自分の意見を書くな」です。「気象庁は震度6が史上初めてと発表」と書いたら問題ですが、あくまで「xx新聞が調べた結果、震度6が史上初めてだった」と書く分には止められません。それがxx新聞にとって、この地震に対する一つの評価であるといえるのですから。特定の観点を推し進めるかどうかですが、これには当たらないでしょう。何故ならば、他の人が「同じように震度6を観測したかどうかを1923年からのデータを洗い直したとして」(地震学に造詣の深い学者ではなくて、一般的な市民が持つ考えとして)結果が変わるかといえば、それはNOでしょう。データとしては「震度6」を大阪府で記録したのは2018年におきた今回の地震が初めてなのでしょうから。これが、残っている記録に震度6(あるいは以前の気象庁震度階級における烈震)が以前にもあったというのであれば、これは記述を否定されるべき材料となるでしょうけど、それを示せないなら「史上初めて」を調べたマスメディアの情報を否定するべきではないでしょう。
ついでに「気象庁が発表したことではない」ことを冒頭に書くべきかですが、本来であれば不要です。わかりにくい、誤解を与える可能性があるのであれば、注釈を入れておくことは必要かもしれませんが、平文の中に入れるのはダメです。
出典をrefを用いて書けば、「xx新聞が~と報じた」を「~である」に置き換えることができる(情報元を平文に書かなくてもよい)を置き換えなければならないと時々勘違いされる方もいますが、別にrefを用いても「xx新聞が~と報じた」と書いてはいけないというルールはありません。明確にするためにあえて書くべき時もあるのです。
以上を踏まえれば、報道各誌にそれぞれの表現があるのですから、「発生当初のマスメディアのこの地震に対する表現」のようなセクションを設けて、どのような「報道のされ方をしていたのか」をまとめるような方向で動いても良いでしょう。宣伝要素を懸念されるのは最もですが、その宣伝要素とされる部分は「どう表現しようとしたか」という、マスメディアのある事象に対する評価の一つとしてとらえることができるのですから。--アルトクール会話2018年6月22日 (金) 06:19 (UTC)[返信]
  • 上にIPで書いた者ですが、ちょっと説明が不足していたかもしれず。1。震度は観測点の位置関係によって地震の規模と無関係に変化しうる 2。観測網で観測を行う場所の数・密度が観測史上ある時点で大幅に変わった という二点があると思います。一口に観測史上と言っても、これが変わる前と後では性質が違うので「震度6が観測された」という現象の意味も違うということです。観測網が貧弱だったころはある意味「漏れ」も多かっただろうということです。これを一からげに「観測史上」と扱ってよいものか、という問題提起ではと思います。以上、詳しく書きすぎると分かりにくい(そもそも私も専門家ではない)のでちょっとやわらかくまとめましたが、利用者:As6022014さんがノート等でもっと詳しい説明をなさっています。 --210.138.6.167 2018年6月23日 (土) 08:33 (UTC)[返信]
  • ようするに、「大阪府内で震度6(弱)を記録したのは1923年の観測史上初」と書くことが「大阪府内で震度6(弱)相当の揺れがあったのは1923年以来初」とミスリードしてしまう恐れはないか、そのミスリードを防ぐために、当該記述は除去したほうが良いのではないかという話ですよね。あるいは、「大阪府内で震度6(弱)を記録したのは1923年の観測史上初」という事実が科学的検証の元では何の意味もない話ではないか、ということですよね。そういう視点に立った時に、実際に「震度6(弱)を記録したのが初か検証する」なんてのは全く意味のない話です。アルトクールさんが「特定の観点を推し進めるかどうかですが、これには当たらないでしょう」と仰っていますが、強いていうのなら大きな震度を殊更に強調することで、地震の大きさを実際よりも大きく見せようという意思は強く感じます。--軽快(旧名: Kkairri会話2018年6月26日 (火) 04:40 (UTC)[返信]
  • 「○○府(県)で震度6弱を観測したのは初めて」は、例えば熊本地震において震度7を初めて観測した熊本県、震度6弱を初めて観測した大分県などそう珍しい話でなく、気象庁の報道発表資料、地震調査研究推進本部など公的機関、あるいは研究者が査読論文で特に言及するなどの事例が無い他は特筆すべき事項でなくトリビアに過ぎないと考えます。本件のように兵庫県南部地震で地震機動観測班による西淀川区・豊中市・池田市に対する震度6の適用(広義の観測:防災科学技術研究所, 第2章 現地調査)の事例が有る場合は尚更問題が大きいと考えます。
しかし、皆様のご意見からほぼ方向性は見えてきたのではないでしょうか。
  • マスメディアの報道によるものでも、検証可能性が担保されているなら記述を妨げるべきではない。
  • 「震度○はこの地域で初と、△△社が報道した」と、記述に対する責任の所在を明確にする。
  • 統計的連続性に問題がある期間を含む(防災科学技術研究所, 地震の基礎知識・大きな地震と小さな地震)場合、特に1996年以前の期間を含む場合などは注釈にその旨記述する。
位の所かと考えます。マスメディアが報じた事実は事実なのですから、その記述は妨げられないでしょうし、防災科学技術研究所が1996年の観測所密度の大幅な増大による影響を解説しているのですから、その註釈を付すのがより正確な理解につながる望ましい姿と考えます。--As6022014会話2018年6月26日 (火) 07:24 (UTC)[返信]