巻き戻し者のロゴ

巻き戻し者 (Rollbacker) とは、管理者に割り当てられる権限のうち巻き戻し(ロールバック)の権限だけを与えられた利用者です。

概要

「巻き戻し」はクリック操作一つで、そのページを最後に編集した利用者の投稿を差し戻します。荒らし行為の迅速な差し戻しと、最近の更新やウォッチリストなどの埋め尽くし回避を目的としています。この権限を与えられた利用者は通常の機能に加え、巻き戻しの機能が利用できるようになります。また、スチュワードグローバル巻き戻し者などの一部のグローバルグループに属する利用者も、同様に巻き戻しを行うことができます。

巻き戻しリンクをクリックしたときに確認画面を挟む、巻き戻し後の差分表示を省略する、といったオプションは個人設定設定できます。

巻き戻し時、自動的に要約は「Example (会話) による版を ウィキ助 による版へ巻き戻し」が設定され、クリック時に任意の要約を指定することは出来ません。要約を指定する必要がある場合(不適切な利用者名等)は、通常の「取り消し」か、「API」にて「summary」パラメータを使用してください。また、複数の利用者の投稿を差し戻したり、差し戻す版数を指定したりすることは出来ません。このような操作を行いたい場合も同様「取り消し」を使用する必要があります。

権限の付与

  1. 巻き戻し者の権限はウィキペディア日本語版で不適切な投稿に対する差し戻しを多用する利用者に対して付与されます。初めて編集を行ってから3か月以上が経過し、500回以上の編集を行ったことがあり、なおかつ荒らしやいたずらを適切に差し戻した経験があることが条件です。
  2. 条件を満たしており、差し戻しの機能を多用する利用者に対して、管理者は自らの判断でフラグ付与の打診を行い、本人の明示的な承諾を得られれば権限を付与することができます。これは巻き戻し権限を付与することで、協力して円滑に不適切な編集を差し戻せることを目的としています。また大規模荒らしのような緊急時には打診なしで短期の権限を付与することができます。
  3. 自主的に権限を申請する場合はWikipedia:権限申請で申請してください。ただし、方針とガイドラインエチケットを遵守できない場合や、適切に巻き戻し機能が使用できることを投稿履歴から明確に判断できない場合、権限は付与されません。

グローバル巻き戻し者

グローバル巻き戻し者は巻き戻しの機能に加えて、以下の機能を使用することができます。
  • 「巻き戻しをボットの編集として扱う」(markbotedits)
  • 「転送ページを作成せずにページを移動」(suppressredirect)
原則として、グローバル巻き戻し者は荒らしへの対応目的に限り、巻き戻し、ボット扱いの巻き戻し、リダイレクトを残さない移動の機能を使用することができます。ただし、当該利用者がウィキペディア日本語版の管理者であるなど、グローバル巻き戻し者と機能が重複するローカル権限を持っている場合は、保有する権限のうち、上位の機能を持つ権限に対するルールが優先されます。
ウィキペディア日本語版で過去に巻き戻し権限を剥奪された利用者はグローバル巻き戻し者の権限を使用してはいけません。
利用者がグローバル巻き戻し権限を不適切に使用していた場合、管理者は当該利用者に対して巻き戻し機能の使用を中止するように要請することができます。要請に従わず不適切な巻き戻しを行った場合、投稿ブロックの対象となることがあります。
管理者以外の利用者がグローバル巻き戻し者の不適切な権限行使を見つけた場合、Wikipedia:権限申請で管理者に中止要請を行うよう求めてください。

権限の除去

  1. 記事の内容をめぐる編集合戦に巻き戻しを使うなど、明らかに不適切な巻き戻し権限の使用があった場合、管理者はいつでも巻き戻し者の権限を除去することができます。
  2. 利用者が1か月以上の投稿ブロックを受けた場合、巻き戻し者の権限は除去されます。
  3. 管理者以外の利用者が権限の除去を提案する場合、Wikipedia:権限申請で除去を提案してください。投稿履歴から警告を無視して巻き戻しを不適切に使用することが確認できた場合、管理者は権限を除去することができます。他の利用者の権限除去を申請するときは、除去が妥当であることを管理者が判断できるように説明してください。説明が不十分で管理者が除去の必要性を判断できない場合、権限の除去は見送られます。
  4. 巻き戻し者は特別:利用者権限にアクセスすることでいつでも自主的に巻き戻し権限を除去することができます。一度除去された権限は、管理者でない限り復帰させることができません。

巻き戻し者の権限を持つ利用者

関連項目