ここでは翻訳にまつわるあれこれについて説明します。

翻訳を記事として投稿してもかまいませんか 編集

翻訳元の文書がCC BY-SAに適合していれば、翻訳して記事として投稿することができます。そうでないものは翻訳しても使用できません。CC BY-SAは商業目的での利用を認めていますので、非営利目的でのみ再配布・利用が可能な文書は、ウィキペディアで使うことはできません。

CC BY-SAに適合することが確認できた文書を翻訳し、ウィキペディアに投稿する際には、翻訳元を明らかにする必要があります。ウィキペディア外にある文章の場合、その出典を明記し、ウェブサイトの場合であればURLを示します。ウィキペディアをはじめとするCC BY-SAの文書が翻訳元のときは、帰属表示が必要になります。英語版から日本語版へといったウィキペディア間における翻訳については、#他の言語版のウィキペディアの記事を翻訳するにはのセクションを参照して下さい。

詳しくはこちらの文書

フェアユースの素材は利用できますか 編集

フェアユースの素材は原則として利用しないのが得策です。フェアユースは日本の法律にない著作権の考え方で、「公正使用」を意味します。アメリカ合衆国の著作権法に準拠する英語版ではフェアユースが認められているので、フェアユースに基づく記事の内容、画像があります。日本語版では使用できるのかがはっきりしておらず、これが問題になることがしばしばあります。他の言語のウィキメディアプロジェクトから項目を翻訳したり画像をもちこむときには、フェアユースの素材を含んでいないか特に注意しましょう。

詳しくはこちらの文書

機械翻訳を使ってもかまいませんか 編集

機械翻訳の結果をそのまま投稿することは決してしないでください。機械翻訳の精度は、基本的にそのまま使えるレベルには達していません。特に英語と日本語のように文法構造の大きく異なる言語間では、その言語に通じていない人がする翻訳よりもひどいものになりかねません。

また、機械翻訳の結果を使用する際には、その結果がCC BY-SAとして利用できることを必ず確認してください。機械翻訳の利用規約(またはそれに類するもの)内に私的目的を超える利用を禁止する文(「個人目的には使用できますが、商業目的では使用できません」など)が含まれている場合、CC BY-SAに合致しませんので使用できません。例えばインターネット上の無料翻訳サイトの結果は使用できません。製品ごとの情報など詳細についてはWikipedia:翻訳のガイドライン#機械翻訳を参照してください。

他の言語版のウィキペディアの記事を翻訳するには 編集

ウィキペディアや多くのウィキメディアプロジェクトでは、文章のライセンスとしてCC BY-SAを採用していますので、他言語版のウィキペディアの記事は比較的気軽に翻訳元として使用できます。訳に取りかかる前に、Wikipedia:翻訳のガイドラインに目を通してください

翻訳してほしい記事があるのですが… 編集

翻訳依頼で依頼してください。

他言語版にあって日本語版にはない項目、他言語版のほうが充実している項目は、他の多くの日本語版ウィキペディア利用者も翻訳を待ち望んでいます。そうした項目は、日本語版の関連する項目から言語間リンクでたどっていけば、見つけることができる場合があります。

翻訳するものを探しています 編集

なにか翻訳してみたい時には、翻訳依頼で要望が出されている項目を翻訳することができます。翻訳できそうな項目があったら、注意事項に気を付けた上で、ぜひ翻訳してみてください。また今週の翻訳項目では毎週手ごろな長さの記事を紹介していますし、コミュニティ・ポータルにも掲載されています。翻訳できそうな項目がないかたまにチェックしてみてはどうでしょうか。最新のものは、「ウェイブリッジen) - アタルガティスen) - ラーの目en) - ジウスドラen)- メーリノエーen) - アンミ・ツァドゥカ王の金星粘土板en) - インフィニティ・ジェムズen) - オーギュギアー島en) - ギリシア・ローマ伝記神話辞典en) - アリンナen) - アンフルen) - 宦官 (テレンティウス)en)(Category:他言語版ウィキペディアからの翻訳を必要とする記事) - (Category:改訳が必要なページ)」です。

Category:翻訳中途には翻訳が途中で中断してしまっていたり、他の人の推敲を待っている記事がリストされています。ぜひ翻訳に協力してあげてください。

その他にも、Wikipedia:多数の言語版にあるが日本語版にない記事には他の多くの言語版に記事があって日本語版には記事がない項目がリストされていますので、ここに上がっている項目について、他の言語版の優れた記事から翻訳してみるのもよいでしょう。Wikipedia:すべての言語版にあるべき項目の一覧メタウィキメディアで作られているリストです。これも他の言語版の優れた記事から翻訳してみるきっかけに利用できるでしょう。

ただし、決して機械翻訳を使って翻訳依頼に応えようとしないでください。機械翻訳を使うことなら、依頼をした人にも簡単にできます。

日本語版から他の言語版に翻訳してもいいですか 編集

はい。日本語版ウィキペディアの記事はご自由に他言語版のウィキペディアへ翻訳していただいて構いません。ただしCC BY-SAに準拠するようにお願いします。

日本語版ウィキペディアにもたくさんの優れた項目があります。その多くは他の言語のウィキペディアではほんの短い項目や、あるいはまだない項目だったりします。

多くの言語版にはWikipedia:翻訳依頼に対応するページがあります。また、言語間リンクでたどっていけば、翻訳が望まれている項目を見つけることができるかもしれません。いくつかの言語版には、日本ポータルや日本関連伝言板 (Noticeboard) などがあり、日本関連項目専用の執筆依頼や加筆依頼がある場合もあります。

投稿の際、要約欄には、その言語版の言語か英語で、CC BY-SA上必要な情報を記述して下さい(Wikipedia:翻訳のガイドライン#要約欄への記入参照)。加えて、「校正希望」「文法の手直しを希望」といった意味の言葉を書いておくと、その言語を母語とする人に訂正が必要なことを気がついてもらいやすくなります。また、投稿時に「他言語からの翻訳」や「整理依頼」を意味するテンプレートをはっておくこともできます。しばらくして誰かの手が入った後で差分を比べてみれば、よい語学の学習にもなるでしょう。あるいはその言語版の大使館の人に校正を頼んでみることもできます。

翻訳された記事に独自に加筆してもいいですか 編集

基本的には自由に加筆訂正していただいて構いません。しかしながら翻訳元の更新に合わせて日本語版を更新したい皆さんに配慮する必要があるかもしれません。大幅に加筆訂正したりセクションを整理したい場合はノートページ等であらかじめ予告するのが無難です。

なお翻訳元の記事が加筆・修正されるたびに日本語版の翻訳項目で常に反映させる必要はありません。もちろん、日本語版よりも優れた内容であれば追加で翻訳して導入することは良いことですが、日本語版独自でページが成長することもあります。逆に日本語版の方がよく育った場合、翻訳して他言語版に還元することが望ましいかもしれません。相互に記事が育ち、秀逸な記事へと成長することも考えられます。

一方で、プロジェクト関連文書については、日本語版と他の言語版で方針やガイドラインが一致していないこともありますので、必ずしも他言語版(英語版)に追随することが適切でない場合もあります。プロジェクト:プロジェクト関連文書なども参照して下さい。

途中まで翻訳したけれど続けられなくなりました。どうしたらいいですか 編集

翻訳にとりかかる前に最後までやり遂げる自信がない時には、いきなり原文を日本語版の記事としてコピーするよりも、自分のコンピュータの上や、自分の利用者ページ上に原文をコピーし、作業してみることをお勧めします。ある程度翻訳ができたら、記事を立ち上げて翻訳を投稿しましょう。この際、最初から全文を翻訳する必要は必ずしもありません。でき上がった部分だけを読みやすい形にまとめなおして投稿するのも一つの形です。

翻訳に自信がない点があったり、原文の残り部分は他の人に任せたい時には、翻訳が途中であることを示すテンプレート {{翻訳中途}}を貼ると、Category:翻訳中途へとカテゴライズされます。この際には、{{翻訳中途|1=[https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Currywurst&oldid=129191154 "Currywurst" 08:51, 8 May 2007 UTC]|date=2009年10月}}のように原文(版)の所在、テンプレートを貼付した年月を明記してください。また訳に自信のない部分や未訳部分の原文をコメントアウトで記事中に埋め込んだり、ノートページに記載して他の利用者の意見を求めたり、Wikipedia:執筆・翻訳者の広場で質問したりするとよいでしょう。

翻訳を試みてはみたけれど、残念ながらうまくいかないという時には、原文だけを投稿して放置したり、とびとびに単語だけを日本語に置き換えたような文を投稿するよりも、Wikipedia:翻訳依頼を活用して、他の利用者に依頼したほうがよいでしょう。日本語以外の言語で書かれている記事は削除の対象になります。