批評者・審査者はいつも人手不足。猫の手も借りたいほどです。「これは良い記事、賛成だニャ」

ウィキペディアの中では、記事や画像の様々な選考が行われています。これらの選考の場は参加をいつでも歓迎します。

このページでは、特に記事の選考について絞って、選考することの意義を改めて述べ、さらにどのような心持ちで望めばよいのか助言してみます。各利用者に選考というものに興味を持ってもらうこと、あるいは興味ある人を後押しすることを目的にしています。

選考の場で審査や批評を行ってくれる人はいつも不足しています。選考参加の資格はログインユーザーならすぐに満たせる簡単なものです。ぜひとも選考の場で投票したり、コメントしたりしてみてください。選考に出された記事を読み、あなたの意見を投じてみてください。

何のために選考するのか 編集

 
選考とは、単なる認定作業を言うにあらず。皆を助ける働きならずや。

まず、そもそも何のために、わざわざ選考なんてするのか? 各々の選考ページでその理由はきっと書かれているでしょうが、例えば、以下のような理由や意義が考えられます。

一般の読者のために
例えば、秀逸な記事良質な記事となった記事は専用ページでリストアップされ、さらに非常に多くの人がアクセスするメインページにも日替わりで掲載されます。最近投稿された記事最近改善された記事などからも、キラリと光るものが選ばれてメインページへ掲載されます。これらを通じて、認定された記事は多くの読者に掲示されます。ウィキペディア日本語版にはたくさんの質の高い百科事典記事が存在することを示しましょう!!
後に続く編集者たちのために
選考を通過した記事は一定以上の質を持った記事なので、みんなが記事を書くときに参考例となるはずです。ウィキペディアには無数の方針やガイドラインがあり、様々な指示や推奨事項、禁止事項が書かれています。しかし実際のところ、それらだけでは具体的に記事をどう書けばいいのか容易には理解できないものです。完成された実際の記事によって、ウィキペディア上で望まれる百科事典記事の具体例を示すことが必要です。選考に関わっていない記事でも優れた記事はあるでしょうが、選考を通過した記事は専用のページやカテゴリで並べられ、みんなが辿り着きやすいようになっています。ウィキペディアが収めようとする百科事典記事は前例がないほど多種多様であり、様々な分野や種類の記事の参考例がまだまだ必要です。質の高い記事を認定していく作業は、ウィキペディアの編集者たちを助けることにも繋がるはずです。
作り上げた編集者たちのために
ウィキペディアの編集は、特に何も見返りがなくてもそれ自体楽しいものです。しかしそれに加えて、作り上げた記事が選考を通過して優れたものだと公に認定されることは、編集者たちにとって一つの報奨であり、ウィキペディアでの作業をさらに楽しくさせるはずです。選考を通じた他者からの評価や感想、助言や意見交換は、編集者にとって刺激となるはずです。選考がより良い記事を作ろうとする一つの動機付けとなれば、ウィキペディアプロジェクトに好循環が生まれるはずです。

もちろん、ここに書かれていないような意義を見出すこともできるかもしれません。例えば、良くできた記事を前にしてあれやこれやと感想を述べあうのが楽しいだけ、であっても参加の動機としては十分なはずです。

参加にあたっての心持ちや考え方 編集

 
選考はきみの参加を待っている。推薦も、投票も批評も、いつでも歓迎だ。

審査・批評側 編集

審査なんて重たいこと、責任取れないんだけど?
大丈夫です。審査者に厳格な責任や義務のようなものはありません。あなたがやれる範囲で結構です。批評するときは、記事に読み通し、思ったことや感じたことを誠実に述べてくれるだけでも十分です。一人が審査を完璧に行うことなど要求されません。だからこそ、複数の人たちの合意を持って選考結果を決定するようにしているともいえます。秀逸な記事良質な記事などであれば、再選考の仕組みも整っています。え?記事の審査なんて経験ないですって。安心してください。百科事典記事の審査の経験をあらかじめ持っている利用者なんて、ほぼ存在しません。みんなで試行錯誤していきましょう。
たくさん記事が選考に出ていて、こんなの読み切れないんだけど?
全てを審査する必要は全くありません。例えば、興味が沸いた記事や自分が得意とする分野の記事を一つに審査するだけでもOKです。それだけでも助けになります。そして、またの機会に参加してください。
どうやって審査するの?
各々の選考ページで目安が示されているはずですので、基本的にはそれを拠り所としてください。最近選考を通過した記事の水準を確認するのもいいでしょう。審査コメントを伴う選考であれば、もしあなたが詳しい分野の記事が選考に出ていたら、内容の正確性、記述の中立性などについてコメントしてもらえれば記事の品質向上にとても役立ちます。たとえあなたが素人の分野の記事であっても、まじめに記事を読み通し、そこで感じたことを述べるのは歓迎されます。どこどこが難しかった、もう少し説明が欲しかった、といった意見を述べるだけでも役立ちます。小難しいことを述べてみせる必要はありません。特に欠点も思い浮かばなければ、そう思った理由と共に単純に賛成を投じてくれればいいのです。ただし反対票を投じる場合は、それなりの的確な根拠の説明が求められることに注意してください。慣れないうちは、まずは賛成票でも反対票でもないコメントとして意見を述べるのがいいかもしれません。
どんな態度や調子で参加すればいいの?
一つだけ必ず注意してほしいことを述べます。書いた人の能力をなじるような言動は決してしないでください。記事は誰のものでもないですが、記事を実際に書くのは一人ひとりの人間です。基準を満たさない記事についてその欠点を指摘することは当然必要なことですが、理由とともにその欠点を淡々と示せばいいのです。エチケットを守って楽しくやりましょう。

推薦側 編集

自分が書いた記事を自分で推薦するのはちょっと躊躇するんだけど。
躊躇したり恥ずかしがったり必要はありません。安心してください。自分が書いた記事を自分で推薦したとしても、特に誰も何とも思いません。ぜひとも推薦してください。選考を活発にしてくれるあなたの推薦をお待ちしています。不通過の可能性が気になるなら、最近通過したいくつかの記事の水準を確認しておくのもいいでしょう。
選考に出したらいろいろコメント来たけど、どうすればいいの?
記事が良くなるコメントが来たらぜひとも取り込んであげてください。もし、間違っているコメントや記事を悪くさせるコメントとあなたが判断するならば、無理に記事に反映する必要はありません。率直にあなたの考えを返答してください。審査・批評を担ってくれた人の手間や労力は尊重されるべきですが、審査者・批評者と書き手はあくまでも対等な関係です。コメントに必ず従わないといけない、なんてことはありません。どうしても気乗りしないようなら、返答自体も無理にしなくてけっこうです。
選考に落ちたんだけど...
現実的には選考は水物な面も多々あります。良い記事だけど審査役を担ってくれる人が現れなかった、というときもあります。選考の結果にはあまり一喜一憂し過ぎないで。賛成でなくても有用なコメントがついたら、それはその後の記事の執筆に役立つはずです。
選考を通過した!
おめでとうございます!! もしよろしければ次はあなたが審査役を担ってみてください。あなたが得た編集の知見をみんなと分け合ってください。

どんな選考があるか 編集

  • ウィキペディア日本語版では以下のような記事の選考があります:
    • 秀逸な記事の選考 - 審査コメントを伴った選考です。賛成3票以上かつ3/4以上で選定されます。
    • 良質な記事の選考 - 審査コメントを伴った選考です。賛成3票以上かつ2/3以上で選定されます。
    • 秀逸な一覧の選考 - 審査コメントを伴った一覧記事の選考です。賛成のみ3票以上で選定されます。
    • 月間新記事賞 - 月初めに行われる単純投票形式による選考です。投票数上位が選出されます。
    • 月間強化記事賞 - 月初めに行われる単純投票形式による選考です。投票数上位が選出されます。
    • メインページ強化記事 - 単純投票形式のみによる選考です。投票数上位が選出されます。
    • メインページ新しい項目 - 単純投票形式のみによる選考です。投票数上位が選出されます。
    • 査読依頼 - 選考ではありませんが、批評や感想を求めて記事が提出されます。
  • このページでは主に記事の選考について述べましたが、以下のような画像の選考もウィキペディア日本語版では実施しています:
    • 秀逸な画像の推薦 - 審査コメントを伴った画像の選考です。賛成3票以上かつ2/3以上で選定されます。
    • 今月の一枚 - 月初めに行われる単純投票形式による選考です。投票数上位が選出されます。
    • メインページ新しい画像 - 単純投票形式による選考です。投票数上位が選出されます。

参考にしたページ 編集