ハフ・ダランド XB-1

  • 用途:重爆撃機
  • 製造者:ハフ・ダランド
  • 運用者:アメリカ陸軍
  • 初飛行:1927年9月
  • 生産数:1機

ハフ・ダランド XB-1はアメリカ陸軍航空隊のためにハフ・ダランド社(後のキーストン航空機)が試作した爆撃機である。

1926年以前のアメリカ陸軍の爆撃機の命名法は軽爆撃機をLB、重爆撃機をHBと分けて命名されるルールになっていたが、本機は統一してB記号で命名することにされた後の最初の爆撃機となった。ハフ・ダランドの単発の爆撃機XHB-1 'Cyclops'を双発にして、双尾翼にした機体なのでSuper-Cyclopsと呼ばれた。XB-1は1927年9月に初飛行した。オリジナルのパッカードエンジンは出力不足であったため、カーチス・コンカラーエンジンに換装されてXB-1Bの記号がつけられた。

アメリカ陸軍は、同時に3種の爆撃機の試作をおこなわせた。カーチスXB-2コンドルシコルスキーS-37、フォッカーXLB-2と陸軍の契約を競ったが、カーチスが勝利し、XB-1は1機が製作されただけに終わった。

スペック (XB-1B) 編集

  • 乗員 5名
  • 全長 18.7 m
  • 翼巾 25.9 m
  • 全高 5.9 m
  • 翼面積 149.0 m2
  • 空虚重量 4,292 kg
  • 全備重量 7,480 kg
  • 動力 カーチス V-1570-5 液冷V12エンジン
  • 出力 600 hp(450 kW)×2
  • 最高速度 160 km/h
  • 航続距離 1,100 km
  • 最高到達高度 4,600 m
  • 翼面荷重 28.80 kg/m²
  • 出力重量比 120 W/kg
  • 武装 6× .30 in (7.62 mm) ルイス機関銃
  • 爆弾搭載量 1,100 kg