XULRunner(ズールランナー)は、XUL+XPCOMアプリケーションの組み込み、起動を可能にするランタイムパッケージである。XULRunnerはそのバージョン番号と同じFirefoxと同じコードベースを使用している。XULRunnerは、GRE (Gecko Runtime Environment) の後継技術であり、Geckoレンダリングエンジンの組み込み技術として利用が可能である。このことから、XULRunner を「新GRE」と呼ぶこともある。配布パッケージを利用することで、C++JavaScript (XPConnect)、Perl (PlXPCOM)、Python (PyXPCOM)、Java (JavaXPCOM)、Ruby (RbXPCOM) などから、提供コンポーネントを呼び出すことが可能である。現在、XULRunnerには 1,000 以上のXPCOMコンポーネントが含まれている。バイナリパッケージは、WindowsLinuxmacOS の各オペレーティングシステム用のものが提供されている。また、Firefox 3以降にはプライベートなXULRunnerパッケージが同梱されているため、XULRunnerアプリケーションをFirefoxの環境上で実行することも可能である。

XULRunner
開発元 Mozilla Foundation
最新版
41.0.2 / 2015年10月15日 (8年前) (2015-10-15)[1]
最新評価版
41.0b9 / 2015年10月14日 (8年前) (2015-10-14)
プラットフォーム クロスプラットフォーム
サポート状況 終了
種別 実行環境
ライセンス MPL 2.0
公式サイト developer.mozilla.org (日本語) / developer.mozilla.org (英語)
テンプレートを表示

2015年7月にMozillaはXULRunnerの開発を終了することを発表した[1]

ソフトウェアの構成 編集

XULRunnerは、主に以下の機能を提供している。機能の詳細は、What XULRunner Providesを参照されたい。

  • Geckoレンダリングエンジン
  • XULアプリケーション実行環境
  • 各言語向け組み込み(埋め込み)API (Java, GTK (Linux), ActiveX (Windows), Cocoa (macOS) )

システム要件 編集

XULRunnerが要求するシステム要件は、Firefoxと同等である。Firefoxのシステム要件を参照されたい。

ライセンス 編集

XULRunnerには、Mozilla Public License (MPL) バージョン2.0が適用されている。

XULRunnerで動作するアプリケーション 編集

脚注 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集