差分符号化 > xdelta

xdelta は、2つのファイルの差分を生成するコマンド行プログラム。diffpatch に似ているが、バイナリファイルを対象とするものであって、人間が読めるような出力は生成しない。

xdelta
作者 Joshua MacDonald
初版 1997年10月12日 (26年前) (1997-10-12)
最新版
3.1.0 / 2016年1月8日 (8年前) (2016-01-08)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C言語
対応OS Unix系, Microsoft Windows, macOS
ライセンス Apache-2.0
公式サイト https://xdelta.org/
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1997年に最初にリリースされた[1]。開発者は Joshua MacDonald で、保守も当人が行っている。

xdelta1 は、Andrew Trigell が開発した rsync のアルゴリズムに基づいていて、rsync よりも小さなブロックサイズ(16, 32バイトなど)を利用し圧縮していた。xdelta1ではブロックサイズ分はマッチする必要があったが、xdelta3 は VCDIFF に基づいており、4バイト以上マッチするところを見つけ出して、圧縮している。xdelta1 と xdelta3 は全く互換性がなく、API も1から書き換えられていて、Linux のディストリビューションでも別々に登録されている。

最新版の xdelta3 にはいくつかユニークな機能がある。標準のVCDIFF形式 (RFC 3284) の出力を生成でき、VCDIFF形式をサポートする他の差分符号化ソフトウェアと互換性を実現した。UNIXLinuxBSDMicrosoft WindowsmacOS で動作する。xdelta はどのプラットフォーム上でも最大 264 バイトまでのファイルを問題なく扱え[2]、大規模バックアップファイルに適している。

xdelta の出力するパッチファイルは ZIP などで2次圧縮すると圧縮率が向上する。VCDIFF の仕様でもそのような使われ方を想定した物となっている。

xdelta3 の出力するパッチファイルの一般的な拡張子は .xd3。

xdelta3のGUI版としてはDeltaPatcher[3]がある。

関連項目 編集

脚注 編集

外部リンク 編集