Zabbix はアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)によって作られた、ネットワーク管理ソフトウェアである。様々なネットワークサービス、サーバ 、その他のネットワークハードウェアのステータスを監視・追跡できる。現在はウラジシェフが設立したZabbix社によって開発が継続されている。

Zabbix
Linuxで動作しているZABBIX 1.1アルファ6
開発元 Zabbix社
最新版

6.4.3 - 2023年5月30日 (11か月前) (2023-05-30)

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リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS クロスプラットフォーム
サポート状況 アクティブ
種別 ネットワーク監視システム
ライセンス GNU General Public License
公式サイト https://www.zabbix.com/jp/
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Zabbix社
種類 ラトビア民間法人
略称 Zabbix
本社所在地  ラトビア
117 Dzelzavas Street, Riga
設立 2005年
業種 情報通信業
事業内容 Zabbixの開発、保守、トレーニング
代表者 アレクセイ・ウラジシェフ
主要子会社 Zabbix Japan
外部リンク https://www.zabbix.com/
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Zabbix Japan合同会社
種類 合同会社
略称 Zabbix Japan
本社所在地 日本の旗 日本
105-0021
東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ8階
設立 2012年10月1日
業種 情報通信業
事業内容 Zabbixの日本におけるサポート及びトレーニング
代表者 寺島広大
外部リンク https://www.zabbix.com/jp/
特記事項:日本支社のZabbix Japan合同会社は初の海外法人として設立された
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概要 編集

Zabbixはデータ格納のためMySQL, PostgreSQL, SQLite, Oracleを利用する[2]。バックエンドはC言語で、WebフロントエンドPHPで書かれている。Zabbixにはいくつかの監視方法がある。シンプルチェックは監視対象にソフトウェアをインストールする必要なく、SMTPやHTTPなどの標準サービスで、可用性と応答性の確認をすることが可能。ZabbixエージェントをUNIX、Windows等の監視対象にインストールすれば、CPUロード、 ネットワーク使用率、ディスク容量などのようなステータスの監視も可能。Zabbixは監視対象にエージェントのインストールを行わずに、SNMPTCPICMP経由、IPMI、SSHtelnetを利用した監視もサポートしている。また、ZabbixはXMPPを含む様々なリアルタイム通知メカニズムを有している。

ZabbixのライセンスGNU General Public Licenseバージョン2である。

 
Zabbix 3.0.0ダッシュボード

構成 編集

Zabbixは複数の独立したモジュールで構成されている。

  • サーバ
  • エージェント
    • C言語で書かれた Zabbix agent と、Go言語で書かれた Zabbix agent2 の2種類がある
  • フロントエンド
  • プロキシ

サーバ、エージェント、及びプロキシは C言語で書かれており、フロントエンドはPHPJavaScriptで実装されている。

リリース 編集

画像外部リンク
  Zabbixのリリース年表

最初の安定版が1.0としてリリースされて以来、Zabbixのバージョンは、マイナーバージョンの番号のみが上がっていっている。しかし実際は全マイナーバージョンアップにて多くの新機能が実装されており、リビジョンアップでは、主にバグフィックスが行われている。

Zabbixのバージョン採番方法は変更された。初めの2安定バージョンは1.0と1.1だったが、1.1以降は奇数番号を開発バージョン、偶数番号を安定バージョン用にすることが決まった。その結果、1.1の後、1.3が1.4の開発版リリースとなった。

歴史 編集

1998年、ZabbixはAlexei Vladishev(アレクセイ・ウラジシェフ)によって、ある銀行の社内プロジェクトとして開発された[3]

2001年、GPLの元一般に公開された[3][4]

2004年、最初の安定版バージョン1.0がリリースされた[5]

2006年、バージョン1.1がリリースされ、2007年に1.4、2008年に1.6、2009年には1.8がリリースされた。

2012年、初の長期サポート[6] 版(Long Term Support)である2.0LTSがリリースされた。

2016年には3.0LTS、2018年には4.0LTS[7]、2020年には5.0LTS[8] 、2022年には6.0LTS[9] がリリースされている。

脚注 編集

  1. ^ Release Notes”. 2023年6月3日閲覧。
  2. ^ 4.4まではIBM Db2もサポートしていた
  3. ^ a b Presentation, containing early history
  4. ^ Freshmeat announcement page
  5. ^ Zabbix release list
  6. ^ Zabbix Life Cycle & Release Policy”. www.zabbix.com. 2020年5月13日閲覧。
  7. ^ Release Notes for Zabbix 4.0.0”. www.zabbix.com. 2019年1月19日閲覧。
  8. ^ Release Notes for Zabbix 5.0.0”. www.zabbix.com. 2020年5月13日閲覧。
  9. ^ Release Notes for Zabbix 6.0.0”. www.zabbix.com. 2023年1月23日閲覧。

参考 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集