ナフトール

フェノール類に分類される芳香族化合物
Β-ナフトールから転送)

ナフトール (naphthol) はナフタレンの水素を1個、ヒドロキシ基に置換した化合物で、フェノール類に分類される芳香族化合物である。ヒドロキシ基の置換位置が異なる2種類の異性体1-ナフトール2-ナフトール が存在する。化学工業では前者をα-ナフトール、後者をβ-ナフトールと呼ぶ。2-ナフトールは毒物及び劇物取締法に定める劇物に該当する[1]。法律上の名称は「ベタナフトール」。

1-ナフトール
 (1-Naphthol
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識別情報
CAS登録番号 90-15-3
日化辞番号 J3.911J
KEGG C11714
特性
化学式 C10H8O
モル質量 144.17 g mol−1
示性式 C10H7OH
関連する物質
関連物質 ナフタレン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
2-ナフトール
 (2-Naphthol
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識別情報
CAS登録番号 135-19-3
日化辞番号 J2.530E
KEGG C11713
特性
化学式 C10H8O
モル質量 144.17 g mol−1
関連する物質
関連物質 ナフタレン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ナフトール染料の原料などに用いる。ナフトール染料はアゾイック染料とも呼ばれる。

出典 編集

  1. ^ 毒物及び劇物取締法 第2条: 定義、 別表第2 78”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年6月27日). 2020年4月2日閲覧。 “2016年4月1日施行分”

関連項目 編集