Բ, բアルメニア語: բեն、発音は東アルメニア語でben、西アルメニア語でpen)は、アルメニア文字の2番目の文字である。由来はギリシャ文字の「β」の変形だと考えられる。また、他の多くの言語と同じように、アルメニア語ではアルファベットのことを「アイブベーナ」(այբուբենը)呼び、最初の2文字・ԱとԲの呼び名に由来する。

Բとբ
Բとբの様々な書体

歴史編集

この文字は、各年代のものを比較しても大きな変化がない。小文字(բ)は大文字(Բ)とほぼ同じだが、横線を引く時、線の上下にある部分の比率と位置が異なる。この文字はアルメニア語最初の子音字であり、インド・ヨーロッパ祖語の[bʰ]に由来すると考えられる。文字の名前の由来は不明である。

使用編集

東アルメニア語では、基本的に有声両唇破裂音[b]を表す。方言や話者によっては無声両唇破裂音[p]またはその有気音[pʰ]に変わることもある。西アルメニア語では、常に無声有気両唇破裂音[pʰ]と発音される。記数法では2を表す。東アルメニア語のラテン文字転写では「B」と記す[1]

古典アルメニア語の一部の単語の具格の語尾は-բである。

書体編集

符号位置編集

文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Բ U+0532 - Բ
Բ
բ U+0562 - բ
բ

脚注編集

  1. ^ 吉村貴之. “東アルメニア語文法I”. 東京外国語大学学術成果コレクション. p. 1. 2021年12月5日閲覧。