ああ野の赤いガマズミよ

ああ野原の赤いガマズミよ」(ああののあかいガマズミよ、ウクライナ語: Ой у лузі червона калина英語: Oh, the Red Viburnum in the Meadow)はウクライナの愛国歌である。

「ああ野の赤いガマズミよ」の歌詞(1922年)
ウクライナのガマズミ

概要 編集

「ああ野の赤いガマズミよ」はボフダン・フメリニツキー時代の1875年に、ヴォロディミル・アントノヴィッチ英語版ミハイロ・ドラホマノウ英語版によって最初に発表されたの愛国的行進曲風の歌である。1914年には、作曲家のステパン・チャルネツキー によって第一次世界大戦中のウクライナ・シーチ銃兵隊を覚えて現代の形に整えられて、後にウクライナ独立戦争英語版中(1917〜1921年)のウクライナ人民共和国軍、また第二次世界大戦中のウクライナ蜂起軍が好んで歌い、人気を博した。この歌には曲も歌詞も、多少違うものが歌われている。

歌詞にある「赤いガマズミ」はレンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木「セイヨウカンボク」(ウクライナ語でкалинаカルィナ)の赤い実を指し、木の高さは4~5メートルに成長し、これはウクライナの民間伝承によく登場する。[1]

2014 年のロシアによるクリミアの併合、そして2022年ロシアのウクライナ侵攻、ウクライナでは愛国歌として歌われている。

歌詞 編集

原詩と発音と英語訳 編集

原詩と発音と日本語訳 編集

ウクライナ語原詩 翻字 日本語訳

Ой у лузі червона калина похилилася,
Чогось наша славна Україна зажурилася.
А ми тую червону калину підіймемо,
А ми нашу славну Україну, гей-гей, розвеселимо!
А ми тую червону калину підіймемо,
А ми нашу славну Україну, гей-гей, розвеселимо!

Oi u luzi chervona kalyna pokhylylasia,
Chohos nasha slavna Ukraina zazhurylasia.
A my tuiu chervonu kalynu pidiimemo,
A my nashu slavnu Ukrainu, hei-hei, rozveselymo!
A my tuiu chervonu kalynu pidiimemo,
A my nashu slavnu Ukrainu, hei-hei, rozveselymo!

ああ野の赤いガマズミは垂れ下がり
なぜ我らが栄光のウクライナは嘆き悲しむ
我らは赤いガマズミを掲げて
栄光のウクライナを、ヘイ、ヘイ、応援しよう!
我らは赤いガマズミを掲げて
栄光のウクライナを、ヘイ、ヘイ、応援しよう!

参照項目 編集

脚注 編集

外部リンク 編集