いじわるクッキー』は、長谷川町子による日本4コマ漫画作品。1983年には『長谷川町子の意地悪クッキー』のタイトルでテレビドラマ化された。

いじわるクッキー
ジャンル 4コマ、ファミリーギャグ
漫画
作者 長谷川町子
出版社 (単行本)姉妹社
(文庫・全集)朝日新聞社
(復刻版)朝日新聞出版
発表期間 単行本収録は1968年3月
その他 いじわるばあさん』単行本に併載
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画, テレビドラマ
ポータル 漫画, テレビ

概要 編集

同作者の代表作『いじわるばあさん』の事実上の姉妹編的な作品で、1966年昭和41年)に『意地悪ラッシー』のタイトルで「文芸春秋漫画読本」新春特別号に掲載され、1968年昭和43年)に姉妹社から刊行された『いじわるばあさん』第3巻の巻末に『いじわる.タンペン』と題して『いじわる看護婦』『まんが幸福論』とセットで同タイトルに改題されて収録されている[1]。姉妹社の廃業後は朝日新聞社から刊行された朝日文庫版『いじわるばあさん』第2巻および長谷川町子全集第24巻において姉妹社版と同様に巻末掲載となっており、2014年平成26年)に朝日新聞出版(朝日新聞社の出版部門より分社)が旧姉妹社版(全6巻)を復刻した際は、雑誌掲載時の2色刷りが復元されている[2]。以上の掲載単行本の書誌情報については、いじわるばあさん#単行本を参照のこと。

三度の飯より意地悪が大好きな、とある家庭の飼い犬・クッキーが主人公。

原作の4コマは合計7本とごく短いが『いじわる看護婦』と同様にフジテレビ月曜ドラマランド』枠で実写化されている。

7本目は石川啄木の一首「友がみな われよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ」のパロディとして、下の句を「こうしてネコでも いじめてやるんだ!!」と置き換えている。

長谷川町子の意地悪クッキー 編集

長谷川町子の意地悪クッキー
ジャンル テレビドラマ
原作 長谷川町子(『いじわるクッキー』)
脚本 田村多津夫
演出 福本義人
出演者 クッキー
市毛良枝
関口宏
製作
制作 フジテレビテレパック
放送
放送国・地域  日本
放送期間1983年5月2日
放送時間月曜19:30 - 20:54
放送枠月曜ドラマランド
放送分84分
回数1
テンプレートを表示

1983年5月2日にフジテレビ『月曜ドラマランド』枠で放送。以下のあらすじや設定は全てドラマのもので、原作漫画ではこうした設定は明示されていない。

あらすじ 編集

犬飼家で飼われているラブラドール・レトリバークッキーは、近所でも札付きの意地悪が大好きな迷犬。そのクッキーが飼い主でペットセンターを経営すると大学教授の修平らを巻き込んで引き起こすドタバタの日常を描く。

登場キャラクター 編集

クッキー
主人公。原作漫画では犬種は特に説明されていないが、ドラマではラブラドール・レトリバーとされている。飼い主の犬飼夫妻に対してはもちろん、町中でも所かまわず意地悪し放題で、近所では札付きの迷犬あつかいされている。
犬飼 愛(いぬかい あい)
演 - 市毛良枝
クッキーの飼い主。ペットセンターを経営している。
犬飼 修平(いぬかい しゅうへい)
演 - 関口宏
愛の夫。大学の獣医学部教授。
フジテレビ系列 月曜ドラマランド
前番組 番組名 次番組
長谷川町子の
意地悪クッキー
(1983年5月2日)
どっきり天馬先生
(第3作)
(1983年5月9日)

参考文献 編集

出典 編集

  1. ^ 「芸術新潮 2016年 9月号」特集こんなに凄かった! 長谷川町子と「サザエさん」 75頁
  2. ^ いじわるばあさん 全6巻セット 特典付(朝日新聞SHOP)