いそしぎ (映画)
『いそしぎ』(The Sandpiper)は、1965年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はヴィンセント・ミネリ。当時、夫婦だったエリザベス・テイラーとリチャード・バートンの、結婚後の初の共演作であり、主題歌『シャドウ・オブ・ユア・スマイル』は第38回アカデミー賞の歌曲賞を受賞した。
いそしぎ | |
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The Sandpiper | |
監督 | ヴィンセント・ミネリ |
脚本 |
ダルトン・トランボ マイケル・ウィルソン アイリーン・キャンプ ルイス・キャンプ |
原案 | マーティン・ランソホフ |
製作 | ベン・カディシュ |
出演者 |
エリザベス・テイラー リチャード・バートン |
音楽 | ジョニー・マンデル |
主題歌 | 『シャドウ・オブ・ユア・スマイル』 |
撮影 | ミルトン・クラスナー |
編集 | デヴィッド・ブレサートン |
製作会社 | MGM |
配給 | MGM |
公開 |
1965年6月23日 1965年8月21日 |
上映時間 | 117分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $5,300,000[1] |
興行収入 | $13,691,111[2] |
自由な心を持つ美しい女流画家と、妻子ある学校長との半年間の恋を描くメロドラマ。題名の『いそしぎ』は、ヒロインが海岸で保護した幼鳥の種名(イソシギ)である。
ストーリー
編集シングル・マザーで無名の画家のローラ(エリザベス・テイラー)は、カリフォルニアの海岸の家で、9歳の息子ダニーと暮らしていた。自由な生き方を愛するローラはダニーを学校に通わせず、自宅で教育していたが、ダニーは裁判所の命令でミッション・スクールの寮に入れられてしまう。
ミッション・スクールの校長で牧師でもあるエドワード(リチャード・バートン)は、温順な妻のクレア(エヴァ・マリー・セイント)と共に学校を切り盛りし、新しい礼拝堂を建設するための寄付金集めに奔走していた。エドワードは、神や社会的な常識を否定するローラを感化しようとするが、逆にローラの自由な心に惹かれ、密かに逢瀬を重ねる仲となる。
ミッション・スクールに礼拝堂を建てるための寄付集めは、実は理事たちの脱税の隠れ蓑だった。エドワードは、校長の座を守るために、理事たちの計画に目をつぶっていた。しかし、ローラの影響で若い頃の情熱を取り戻したエドワードは、理事からの賄賂を突き返す。
理事会に逆らったエドワードはローラとの関係を妻クレアに打ち明け、学校を去る決心をする。ローラもまた、妻とローラの両方を愛しているというエドワードの葛藤を尊重し、別れを受け入れる。エドワードは、考える時間が欲しいと言う妻を残して、独りメキシコへと旅立って行った。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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NET版 | ||
ローラ・レイノルズ | エリザベス・テイラー | 武藤礼子 |
エドワード・ヒューイット | リチャード・バートン | 井川比佐志 |
クレア・ヒューイット | エヴァ・マリー・セイント | 野口ふみえ |
コス・エリクソン | チャールズ・ブロンソン | 大塚周夫 |
ウォード・ヘンドリックス | ロバート・ウェッバー | 小林修 |
ラリー・ブラント | ジェームズ・エドワーズ | |
トンプソン判事 | トリン・サッチャー | |
ウォルター・ロビンソン | トム・ドレイク | 仁内建之 |
フィル・サトクリフ | ダグ・ヘンダーソン | |
ダニー・レイノルズ | モーガン・メイソン | 山本嘉子 |
不明 その他 |
細井重之 村松康雄 原田一夫 国坂伸 | |
日本語スタッフ | ||
演出 | ||
翻訳 | ||
効果 | ||
調整 | ||
制作 | ||
解説 | 淀川長治 | |
初回放送 | 1971年8月1日 『日曜洋画劇場』 |
作品の評価
編集Rotten Tomatoesによれば、25件の評論のうち高評価は20%にあたる5件のみで、平均点は10点満点中4.1点となっている[3]。
主な録音・出版物など
編集- DVD いそしぎ 構成数1 発売日 2019年11月25日 規格品番 1000647793 レーベル 復刻シネマライブラリー SKU 4548967329841 ほか
出典
編集- ^ “The Sandpiper (1965)” (英語). IMDb. 2019年9月21日閲覧。
- ^ “The Sandpiper” (英語). The Numbers. 2019年9月21日閲覧。
- ^ "The Sandpiper". Rotten Tomatoes (英語). 2022年4月23日閲覧。