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いまざとライナーは、2019年4月1日に開業した大阪市高速電気軌道のバス路線である。大阪府大阪市東成区大今里の今里駅から、杭全を経てあべの橋に至る「あべの橋ルート」と、今里駅から杭全・湯里六丁目を経て長居に至る「長居ルート」の2系統での運行である[1][2]

いまざとライナー
今里駅停留所に停車中のいまざとライナー(2019年4月)
今里駅停留所に停車中のいまざとライナー(2019年4月)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 大阪市
種類 路線バス
開業 2019年4月1日
運営者 運営主体:大阪市高速電気軌道
運行委託:大阪シティバス守口営業所
公式サイト https://brt.osakametro.co.jp
詳細情報
路線数 2
停留所数 12
保有車両数 14
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目次

運行開始までの経緯編集

今里筋線は今里駅から湯里六丁目までの延伸計画があるが、2014年8月の大阪市の審議会が「採算性はなく、事業化は厳しい」と答申、計画は凍結されていた[3][4]

延伸を望む自民党大阪市議団は大阪市営地下鉄の民営化の議案に賛成する条件としてバス・ラピッド・トランジット(BRT)の社会実験を求め、市が承諾[5][6]。2019年4月から5年程度運行を行い、市民の需要を調査し、延伸やBRT継続の是非について検討することとなった[4][7]

BRTの愛称は大阪市高速電気軌道の社員が考案した4案[注釈 1]から2018年6月1日から14日までに実施された市民投票により「いまざとライナー」に決定[5][9]。車両デザインも4案からの投票によってオレンジ色をベースに矢印のマークをあしらったものに決められた[5]

概要編集

今里筋線延伸部における需要の喚起・創出及び鉄道代替の可能性の検証のための社会実験として営業するバス・ラピッド・トランジットである。ただしBRTの特徴であるバス専用車線やバス車両優先システムは導入されていない。試験期間は5年間の予定。

通常のバスは約400m間隔でバス停を置いているが、地下鉄のスピードを意識して約1km間隔にバス停を設置している[2][6]。また湯里六丁目から長居の間にバス停はなく、ノンストップ運行となる[2]

運行は大阪シティバス守口営業所)に委託している。

歴史編集

  • 2018年4月 - 大阪市と大阪市高速電気軌道が今里駅とあべの橋、地下鉄長居を結ぶBRTの運行を2019年度に開始することを目指すと発表。
  • 2019年4月1日 - 運行開始。

運行形態編集

6~23時台で、あべの橋ルート・長居ルートそれぞれにおいて、平日は20分間隔、土休日は30分間隔。両ルートの共通区間である今里 - 杭全間は平日は10分間隔、土休日は15分間隔。所要時間は地下鉄今里 - あべの橋が25分、地下鉄今里 - 地下鉄長居間が約37分。

運行経路編集

主要停留所のみ記載。

停留所一覧編集

全停留所大阪府大阪市に所在。

BRT1(長居ルート)

停留所名 接続路線など 所在地
神路公園   東成区
地下鉄今里(北・南) 大阪市高速電気軌道  千日前線 (S20)・  今里筋線 (I21)…今里駅
中川西公園前   生野区
大池橋  
田島五丁目  
杭全 いまざとライナー(あべの橋ルート)・関西本線Q 大和路線 )…東部市場前駅(JR-Q21) 東住吉区
今川二丁目  
中野中学校前  
湯里六丁目  
地下鉄長居 大阪市高速電気軌道:  御堂筋線 (M26)…長居駅 住吉区
長居西二丁目 西日本旅客鉄道R 阪和線 (JR-R24)…長居駅

BRT2(あべの橋ルート)

停留所名 接続路線など 所在地
神路公園   東成区
地下鉄今里(北・南) 大阪市高速電気軌道:  千日前線 (S20)・  今里筋線 (I21)…今里駅
中川西公園前   生野区
大池橋  
田島五丁目  
杭全 いまざとライナー(長居ルート)・関西本線(Q 大和路線)…東部市場前駅 (JR-Q21) 東住吉区
あべの橋 大阪市高速電気軌道:  御堂筋線 (M23)・  谷町線 (T27)…天王寺駅
西日本旅客鉄道:O 大阪環状線 (JR-O01)・関西本線(Q 大和路線 (JR-Q20))・R 阪和線 (JR-R20)…天王寺駅
近畿日本鉄道F 南大阪線大阪阿部野橋駅 (F01)
阪堺電気軌道  上町線天王寺駅前駅 (HN01)
阿倍野区

運賃体系編集

全区間均一で大人210円、小児110円。PiTaPa・ICOCAなどのICカードで乗り継ぐと、地下鉄が大人160円/小児80円、大阪シティバスが大人210円/小児110円割引。回数カードで乗り継ぐと、地下鉄が大人100円/小児50円、大阪シティバスが大人210円/小児110円割引される。なお、現金、バス回数券(紙券)は乗り継ぎ対象外となる[10]

利用可能券種編集

  • PiTaPa・ICOCAなどのICカード
  • 大阪市が発行する敬老優待乗車証・福祉乗車証
  • 現金
  • 大阪市高速電気軌道大阪シティバスが発行する乗車券
    • 回数カード(磁気カード)
    • バス回数券(紙券)
    • エンジョイエコカード(一日乗車券)
    • バス定期券
    • 地下鉄・BRT連絡定期券
    • 地下鉄・バス連絡定期券
    • 共通全線定期券
    • 企画乗車券

[11]

車両編集

BRT1(神路公園 - 地下鉄今里 - 長居西二丁目)、BRT2(神路公園 - 地下鉄今里 - あべの橋 )を大阪市高速電気軌道が大阪シティバスに委託し、同社の守口営業所が受託して運行。

外装は、キーカラーである濃いオレンジをベースに、キーデザインの矢印を側面とガラス面に大きく配置したデザインとしており[12]、内装は、車両14台をそれぞれ異なるテーマ性を持つ車内デザインとしている[13]

注釈編集

  1. ^ (3)案の「いまざとライナー」の他は、(1)案「オレンジシャトル」、(2)案「えーとらむ」、(4)案「いまざ特急」[8]

脚注編集

  1. ^ “いまざとライナー(BRT)の運行による社会実験を2019年4月1日から開始します” (プレスリリース), 大阪市高速電気軌道, (2018年12月7日), https://subway.osakametro.co.jp/news/news/20181207_imazato_liner.php 2019年3月28日閲覧。 
  2. ^ a b c 「今里筋線 バスで延伸 大阪市、来年4月から社会実験」.『産経新聞(大阪)』.2018年12月8日付夕刊、6面。
  3. ^ 「「いまざとライナー」の社会実験 来春/大阪府」.『朝日新聞(大阪市)』.2018年12月8日付朝刊、29面。
  4. ^ a b 「BRT:運行開始 バス愛称「いまざとライナー」 大阪メトロと市、社会実験/大阪」.『毎日新聞(大阪)』.2019年4月2日付朝刊、22面。
  5. ^ a b c 「BRT名称「いまざとライナー」 今里駅から湯里六丁目を結ぶ /大阪府」.『朝日新聞(大阪府)』.2018年7月3日付朝刊、30面。
  6. ^ a b 「BRT:今里筋線延伸部で、バス代替輸送へ実験 大阪市とメトロ /大阪」.『毎日新聞(大阪)』.2018年12月20日付朝刊、26面。
  7. ^ 「今里筋線代替バス 来年4月から運行 大阪市社会実験=大阪」.『読売新聞(大阪)』.2018年12月8日付朝刊、33面。
  8. ^ 「BRT:今里筋線延伸区間の車両、来月にデザイン"総選挙" 四つの個性、どれに? 愛称・ロゴも」.『毎日新聞(大阪)』.2018年5月29日付朝刊、24面。
  9. ^ 「BRT:今里筋線延伸部、デザイン決まる 大阪メトロ /大阪」.『毎日新聞(大阪)』.2018年7月17日付朝刊、24面。
  10. ^ “運賃(いまざとライナー)” (プレスリリース), 大阪市高速電気軌道, https://subway.osakametro.co.jp/guide/page/unchin_imazatoliner.php 2019年3月28日閲覧。 
  11. ^ “運賃(いまざとライナー)” (プレスリリース), 大阪市高速電気軌道, https://brt.osakametro.co.jp/guide/fare/fare/price.php 2019年4月5日閲覧。 
  12. ^ “車両外装デザイン” (プレスリリース), 大阪市高速電気軌道, https://brt.osakametro.co.jp/guide/goriyouhouhou/BRTsharyoudesign.php 2019年4月5日閲覧。 
  13. ^ “車両内装デザイン” (プレスリリース), 大阪市高速電気軌道, https://brt.osakametro.co.jp/guide/goriyouhouhou/BRTsharyou_naisou_design.php 2019年4月5日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集