祖谷のかずら橋(三好市西祖谷山村善徳)
橋床のさな木
壁(側面)
祖谷のかずら橋 入り口付近からの様子(2015年5月)
粉ひき節の石碑(「蜘蛛のゆ」とはクモの糸のこと)
橋の位置
橋の位置
橋の位置

かずら橋(かずらばし)は、サルナシ(しらくちかずら)などの葛類を使って架けられた原始的な吊り橋徳島県三好市西祖谷山村善徳にあるものが著名である。さらにその奥地、同市東祖谷菅生にも2橋架けられている。また、福井県今立郡池田町にも東祖谷の職人の協力によって観光用に造られたものがあり[1]、いずれも人専用の橋である。

目次

歴史編集

祖谷のかずら橋の場合、古文書によると、かつては7ないし13の橋が存在したとされる。最古のものは、1646年正保3年)の「阿波国図」にかずら橋が7つ存在したと記録されている。また1657年明暦3年)「阿波国海陸度之の帳の写」の祖谷紀行には13のかずら橋があったとされる。

起源はその昔、空海が祖谷に来たとき困っている村民のために架けたとか、あるいは平家の落人がこの地に潜み、追手が迫ってもすぐ切り落とせるように葛を使って架設したとの伝説もあるが定かではない。

概要編集

現在の西祖谷山村善徳のかずら橋は長さ45m、幅2m、谷からの高さ14mで日本三奇橋の一つであり、重要有形民俗文化財である。大正時代に一度、ワイヤーを使った吊り橋に架け替えられたが、1928年昭和3年)、地域振興目的でかずら橋が復活された。ただし安全のためワイヤーは使われており、かずらはワイヤーを包み込む装飾とも言える。

1970年に国鉄のディスカバー・ジャパンキャンペーンで登場したことで知名度が飛躍的に向上。現在でも年間35万人の観光客が通るため、老朽化が早い事から3年に一度架け替えが行われており、約1ヶ月を要する[2]。材料である太いかずらの調達は年々困難になってきており細いかずらを撚り合わせて使用しているという[要出典]。使用するかずらは高知県産のシラクチカズラである[2]

東祖谷菅生のものは奥祖谷二重かずら橋と呼ばれ、男橋と呼ばれる長さ42mのものと女橋20mが並んで架かっている。いずれも人ひとり渡っても揺れ、床面も「さな木」と呼ばれる丸太や割木を荒く編んだだけであり、すき間から川面が望める。そういったこの橋の特徴をよく表す歌として「祖谷の粉ひき節」が知られている。

2012年10月、徳島県のかずら橋がトリップアドバイザーの企画「バゲットリスト」の「世界の徒歩吊り橋10選」に選ばれた。

香川県高松市屋島四国村には約2/3サイズのかずら橋が再現され、設置されている。

アクセス編集

池田町のかずら橋編集

過疎対策の観光資源として1989年に創建[1]。東祖谷から招いた職人らの指導のもと造られ、つる植物のシラクチカズラ和歌山県産)は3年ごと、ワイヤや丸太の柱など橋の基礎は10年をめどに架け替えられている[1]。 全長44メートル、高さ12メートル、通行料大人300円、冬季通行止め[3]

脚注編集

関連項目編集

外部リンク編集

座標: 北緯33度52分31秒 東経133度50分7秒 / 北緯33.87528度 東経133.83528度 / 33.87528; 133.83528