公文教育研究会

学習塾を展開している株式会社
くもん出版から転送)

株式会社公文教育研究会(くもんきょういくけんきゅうかい、Kumon Institute of Education Co., Ltd.)は、大阪府大阪市北区に本部を置く学習塾フランチャイズ展開している株式会社

株式会社公文教育研究会
KUMON INSTITUTE OF EDUCATION CO., LTD.
Kumon Method Logo.svg
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
532-8511
大阪市淀川区西中島五丁目6番6号
公文教育会館
設立 1962年8月
業種 情報・通信業
事業内容 算数・数学、英語、国語の公文式教室を展開
代表者 池上 秀徳(代表取締役社長)
資本金 44億1800万円
売上高 432億1800万円(2021年03月31日時点)[1]
営業利益 172億9900万円(2021年03月31日時点)[1]
経常利益 20億7000万円(2021年03月31日時点)[1]
純利益 ▲53億8600万円(2021年03月31日時点)[1]
総資産 1007億4300万円(2021年03月31日時点)[1]
決算期 3月末日
関係する人物 公文公(前身・大阪数学研究会の創立者)
外部リンク https://www.kumon.ne.jp/
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東京本社。五番町グランドビル(東京都千代田区)内
公文の教室で勉強する児童達

概観編集

教育理念編集

「個々の人間に与えられている可能性を発見しその能力を最大限に伸ばすことにより健全にして有能な人材の育成をはかり地球社会に貢献する」。すなわち個々の生徒の能力と可能性を見極め、能力の発達段階にもっとも適した教育を行う。また一人ひとりの能力差の実態を知ることの大切さと、どの子どもにもそれぞれ伸ばし得る教育の方法があることを確信し実行することで、次の時代が要求し人類の進化の歴史を委ねるにたる創造性豊かな人材を育成する。[2]

ロゴに込めた想い編集

KUMONロゴ」の『O』の部分が愛称「THINKING FACE」。この「顔」は、子供や保護者、KUMONの先生やスタッフ・社員等、関係者全員の顔であり「考え続け成長する」ということを表現している。また背景の空色は知性や誠実さを意味するとともに「空の下世界はひとつ!」といった気持ちをメッセージしている。[3] 2001年 no problemの米村浩によりデザインされた。[4]

なお、ロゴは世界共通であるが、海外の一部エリアフランチャイズ企業では、独自のロゴを用いている場合がある[5]

沿革編集

高校の数学教師であった公文公(くもん とおる)が始めた学習指導法を「公文式」という。この公文式学習法をフランチャイズ展開しているのが公文教育研究会である。この方式が小学生を中心に広く受け入れられ、現在は日本だけでなく、南北アメリカ大陸ヨーロッパ東南アジア韓国台湾香港中国大陸アフリカオーストラリアなど48カ国・地域に教室を展開している(2011年9月現在)。

教室数は、日本国内に約16,800教室、日本国外に約8,100教室。生徒数は、日本国内148万人、日本国外293万人。また、日本国内指導者数は14,600人(ともに2011年3月現在)。

フランチャイズ方式を展開して以来急激に教室数を伸ばし、日本では全国の人口密集地の津々浦々に教室が開かれている。主に自治会室やフランチャイズオーナーの自宅、貸し教室、空き部屋などで開かれており、人口密集地では1つの小学校区に数教室あるところが多い。地方の教室が開かれていない地域の生徒向けには教材を郵送する通信教育システムがある。

教科は算数数学国語英語を教える教室が多いが、中にはフランス語ドイツ語日本語(外国人向け)、英語速読書写(公文エルアイエル)を教える教室もまれにある。2004年(平成16年)より新たに学習療法と脳ウェルネス学習の展開も始められた。日本国外の教室では、各国語化された算数・数学教材と母国語教材を使った指導が行われている。

2015年4月1日に、純粋持株会社であった株式会社公文教育研究会が、日本国内における事業会社の「株式会社日本公文教育研究会」を吸収合併した[6]

公文式の学習方法編集

特徴編集

週2回程度の通塾。個人別の自学自習プリントを配布し、学年にかかわらずその生徒のその時の実力に応じた学習をする無学年式学習を特徴とする。そのため伸びる生徒はどんどん先の学習に進め、逆に伸びにくい生徒は学年を下げた内容を繰り返し練習することができる。

教材は、公文公・前会長が自分の子供のために作りはじめた計算プリントが元になっていて、本人の実力に合わせてどこからでも始められる算数教材は、特に学校の授業についていけなくなっている子供にとって、大きな救いとなりえた。学力をチェックしてどこでつまづいているか割り出し、その少し前の楽にできる箇所から再学習が可能となっている。算数・数学は文章題はほとんどと言っていいほどなく、計算が主体である。

その後、読解力と読書力養成(算数で言う文章題にも対応)を主眼とする国語や英語(外国語)の教材も開発されている。特に英語に関しては、プリント(幼児向けはワークブック)学習のみではどうしてもカバーできない分野(リスニングなど)が出てきてしまうので、それに対応するためにかつては音声カードやCDを使用していたが、現在は英語専用タッチペン(新規入塾生は必ず購入しなければいけない)を使用して、対応のワークブックやプリントに印刷している音声マークを触ることが出来る。

プリント1枚毎に採点され、全部できたら(訂正箇所を全部直したら)100点(満点)。このシステムにより、「次も100点取れるようにがんばろう」と生徒のやる気をアップさせているという[7]

日常の学習編集

  1. 各生徒の学力に応じたプリントの配布
  2. 解説を見ながら各自問題を解く
  3. 採点者のところへ持っていき採点してもらう
  4. やり直しをして、すべて正解できたら次の段階のプリントをもらう
  5. 解説を見ながら各自問題を解く
  6. 宿題プリントをもらう
  7. 自宅で問題を解く
  8. 次の回に教室で問題を採点してもらう

(繰り返し)

このことから、宿題をこなさないと先に進まず学習効果が著しく減じてしまう。宿題をこなすためには家庭の協力が不可欠となり、そのことが負担になるか否かが公文式学習の成否を分ける。

幼児教育編集

教室によっては未就園児も受け入れている。

公文式では一時期「幼児方程式」と称して、算数学習が進めば幼児が方程式まで解けるようになると宣伝し、公文会長の著書『新「公文式算数のひみつ」』などでもその有効性を主張していたが、現在ではこの言葉を宣伝に使うことはなくなっている。現在は教材の進度を基準としたランキングを作成して、進度上位者を表彰している。

障害児教育編集

プリントはスモールステップで進み、繰り返しも容易なので、障害児の教育にも有効だと公式サイトでは説明されている。理論的根拠は、川島隆太の学習療法で、「『学習療法®』は東北大学・川島隆太教授と公文教育研究会の登録商標」であると、学習療法研究会公式サイトには表明されている。

くもん学習療法編集

公文式のプリント学習を認知症予防のために行う公文式の学習方法。公文式は子供だけというイメージがあるが、生涯にわたって学びが出来るようになっている。

くもんのすいせん図書編集

読書力をすべての学習の基礎と位置づけ、乳幼児~中学生以上を対象とする650冊の優良図書リストを毎年改訂している。

有料冊子「くもんの読書ガイド」で全650冊を紹介する他、一覧表PDFはウェブサイトより無料でダウンロード可能となっている。

リストはおおまかな対象年齢によって5A~Iの13段階に区切られ、各年齢の子どもに人気が高い図書50冊ずつが選定されている。

0歳向けの字のない絵本から古典的児童文学まで幅広い。

関連組織・子会社編集

ほか

番組スポンサー編集

時報スポンサー編集

  • JFN(2013年4月~・週末5時~13時の時報提供として契約)

広告出演者編集

脚注編集

  1. ^ a b c d e 株式会社公文教育研究会 第59期決算公告
  2. ^ 公文の理念 - 公文公式サイト(外部リンク)
  3. ^ ロゴに込めた想い - 公文公式サイト(外部リンク)
  4. ^ no problem works(外部リンク)
  5. ^ 韓国KYOWON KUMON
  6. ^ 会社合併に関するお知らせ 公文教育研究会 2015年3月27日
  7. ^ 2.学び方: 4つの仕組みがKUMONです - 公文教育研究会サイト

関連項目編集

  • 中野裕太(モデル・俳優) - 公文国際学園卒。
  • 藤田麻衣子(シンガーソングライター) - KUMONのTV CM「先生という仕事」篇 TVCMソングを作詞・作曲・歌唱。
  • 木佐彩子(フリーアナウンサー) - KUMONのYouTubeアカウント『KUMONチャンネル』内の番組でナレーションを務めている。

外部リンク編集