ささくれ、もしくはさかむけとは、の特に手のの根元を覆う後爪郭表皮が剥けた状態やその表皮、また木材などが部分的に毛羽立った状態を指す。ささくれになることをささくれるささくれ立つと表現する。比喩として、心の荒んだ状態を「心がささくれ立つ」という。 以下では人の指にできるささくれについて述べる[1][2][3]

成人の薬指のささくれ
成人の薬指のささくれ

原因 編集

人の指のささくれは、水分油分栄養の不足が主な原因である。乾燥した空気やマニキュア除光液(リムーバー)などで指先の水分・油分が失われると、表皮が脆くなりささくれ立ってしまうことが多い。また別の原因として、皮膚炎湿疹歯周病なども考えられる[4][5]

対処 編集

ささくれを意図して剥いていくと出血することがあり、出血しなくとも真皮が露出する事もある。感染症の原因になりうるので、意図して剥くことは避けた方がよい。

瘭疽に移行した場合には指を切開して膿を出す必要がある。

対処法としては、キューティクルオイルを爪の根元(後爪郭)に塗るなどの油分補給をする。

迷信 編集

「親不孝をするとささくれができる」という迷信がある[6]。このことからささくれのことを「親不孝」と呼ぶこともある[6]

脚注 編集