さとり世代とは世代の一つ。一般的に「欲がない」と言われている世代を指す。世代の明確な定義はないが一般的に1980年代中ごろから1990年代中ごろに生まれ[1]た人や1987年(昭和62年)4月2日から2004年(平成16年)4月1日生まれ[2][3][出典無効]の人が該当するとされる。2013年新語・流行語大賞ノミネートされた言葉である。

定義編集

これは現代若者気質から作られた言葉であり、2010年代に若年世代であった者たちが物欲にこだわる煩悩から解脱し、あたかも悟りを開いているかのように見えたところから生まれた言葉。

この言葉は2013年の「新語・流行語大賞」にノミネートされていた。博報堂若者研究所リーダーである原田曜平角川書店から「さとり世代」(2013年10月)というタイトルの本を発売し、メディアで広めたことも、ノミネートへの後押しの1つと言える。

特徴編集

「さとり世代」の特徴は「が無い」「恋愛に興味が無い」「旅行に行かない」などが典型例として指摘される[4]休日自宅で過ごしていることが多く、「無駄遣いをしない」し「気の合わない人とは付き合わない」傾向が高い。 さとり世代は、生誕と前後してバブル崩壊し、不況下の日本しか知らない。インターネットネイティブでもあるから情報が豊富で、無駄な努力や衝突は避け、大きなや高望みが無く、俗な意味での「合理性」を重視する傾向があるという。安くてそれなりに質のいいものを好み、コストパフォーマンスを重視する傾向がある[5][6]。この世代の若者の特徴として、ボランティアへの意欲が高い、消費・所有に執着をしない、などが挙げられるが、こうした事から、これまでの消費に重きを置く社会から、精神的な豊かさ、幸福感への移行期における、新しい価値を模索している世代ではないか、との指摘がある。 原田曜平は、こうした若者の特徴について、経済が成熟した国で見られる気質であり、国内に限った事ではないと述べている。

しかし、さとり世代を対象に、2013年度現在の大学生調査では、「さとり世代」という言葉の認知度は25.3%に過ぎず、さとり世代の意味を「よく理解している」者に至っては5%にも満たないという結果となっている。また彼らの自意識としては、「海外旅行に興味がある」と答えた者や「浪費しがち」と自覚している者も多く、格別に消費をしない、物欲がない世代と決めつけられるわけではない[7]。若者自身の変化ではなく現代社会が若者に反映しているだけではないかとの指摘もある。

この世代は前述の記載にあるように、成長期でのインターネットの経験があり、携帯電話フィーチャー・フォンスマートフォンパソコンタブレット、その他ウェブサービス等といった情報技術(IT)に関する商品への興味は高い。また、おもちゃやゲーム機など多くの新製品が登場した時代でもあったため、多種多様な室内娯楽に触れてきた世代でもある。

統計編集

若者の消費の推移編集

20代及び30代前半の可処分所得に占める消費支出の割合である「平均消費性向」の推移を示す。

年齢層別平均消費性向の推移(%)[8]
年齢\年 1984年 1989年 1994年 1999年 2004年 2009年 2014年
20代前半 88.7 89.2 81.9 81.0 86.8 83.7 76.8
20代後半 89.9 89.2 81.9 81.0 86.8 83.7 76.8
30代前半 87.1 86.1 81.0 76.6 77.9 79.0 73.8

若者の年収の推移編集

20代の平均年収の推移(万円)
年齢\年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年
20代前半男性 307 299 293 288 280 275 275 265 267 270 271 264 256 269 262 260
20代前半女性 258 254 254 250 251 244 236 234 233 231 231 232 230 237 231 224
20代後半男性 413 402 396 394 388 380 378 378 377 379 381 378 355 366 367 367
20代後半女性 311 306 301 301 300 297 294 295 291 294 295 294 289 293 295 292

ソース:20代・20歳代の平均年収

年表編集

最初に「さとり世代」という言葉が使われたのはインターネットの掲示板2ちゃんねるのスレッドだとされる。

脚注編集

関連文献編集

関連項目編集

外部リンク編集