さんふらわあ > さんふらわあ にしき

さんふらわあ にしきは、関西汽船が運航していたフェリー。神戸(阪神)-松山-別府航路に就航した。

さんふらわあ にしき
大阪南港で接岸中の「さんふらわあ にしき」
基本情報
船種 フェリー
船籍

日本の旗 日本

🇵🇭フィリピン
所有者 関西汽船
スーパーフェリー英語版
ネグロス・ナビゲーション英語版
運用者 関西汽船
スーパーフェリー英語版
ネグロス・ナビゲーション英語版
建造所 カナサシ豊橋工場
姉妹船 さんふらわあ こがね
IMO番号 9042764
改名 SUPERFERRY 21(2009-2012)
St Leo The Great(2012-2021)
経歴
進水 1992年9月
竣工 1992年
就航 1992年12月19日
運航終了 2010年2月
最後 2022年1月、バングラディシュ•チッタゴンで解体
要目
総トン数 9,710 トン
全長 150.88 m
全幅 25.0 m
デッキ数 7層
機関方式 ディーゼル
主機関 S14ZAV40S 2基
推進器 可変ピッチプロペラ 2軸2舵
出力 18,535kW(25,200 hp)
最大速力 24.5ノット
航海速力 22.1ノット
旅客定員 942名
乗組員 36名
車両搭載数 トラック100台、乗用車60台
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概要 編集

関西汽船最後の客船となったあいぼり丸こばると丸の代船として、僚船のさんふらわあ こがねとともにカナサシ豊橋工場で建造され、1992年12月19日に神戸(阪神)- 松山 - 別府航路に就航した。あいぼり丸こばると丸は本船の就航を待たず8月に引退したため、本船の就航までフェリーコスモが僚船として運航された。 本船およびさんふらわあ こがねの就航で、当時3往復運航されていた阪神 - 別府航路が全便フェリー化された。

ダイヤモンドフェリーブルーダイヤモンドスターダイヤモンドと準同型船である。

関西汽船ダイヤモンドフェリーフェリーさんふらわあへの統合により、2009年11月1日からフェリーさんふらわあによる運航となったが、2010年2月に寄港便の廃止による減便で運航を終了した。

その後、海外売船され、フィリピンスーパーフェリー英語版SUPERFERRY 21として就航した。 2012年にはネグロス・ナビゲーション英語版に移籍してSt Leo The Greatとなり、2GOブランドでマニラ - セブ航路などで運航した。

船は2022年1月に ST.LEO として バングラディシュ Chittagong Ship Breaking Yard(英語版) にて解体された。

船内 編集

デッキは7層で、上部から羅針儀甲板、航海船橋甲板、A・B・C・D・E甲板と呼称されており、航海船橋甲板が操舵区画、A・B甲板が船室区画、C甲板とD甲板前部がドライバー区画および乗組員区画、D甲板後部とE甲板が車両積載区画となっていた。E甲板の船首部にバウドアとランプウェイドアを、船尾左右両舷にサイドランプウェイドアを装備されていた[1]。船内インテリアはモーツァルトのような軽快な色調とした[2]

Aデッキ[3]
  • デラックスルーム
  • 特等室(2名×3室、1名×4室)
  • 1等室(4名×12室)
  • 2等寝台(12名×24室)
  • 2等客室(5室)
  • ラウンジ
Bデッキ[3]
  • 特等(2名×3室)
  • 1等室(2名×18室)
  • 2等客室(8室)
  • エントランスホール
  • 案内所
  • 売店
  • レストラン
  • ビジネスコーナー
  • ホール
Cデッキ
  • ドライバー室

脚注 編集

  1. ^ 広島地方海難審判庁 (25 July 2008). 旅客船さんふらわあこがね 岸壁衝突事件 (PDF) (Report). 財団法人海難審判協会. 2016年2月9日閲覧
  2. ^ 新造船紹介 大型旅客カーフェリー"さんふらわあ こがね"の概要 - 船の科学1992年12月号
  3. ^ a b 長距離フェリーガイド さんふらわあこがね さんふらわあにしき - ぐるりニッポン船旅ガイド'96(成美堂出版)

外部リンク 編集