しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜
『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』(しんじげん クレヨンしんちゃん ザ・ムービー ちょうのうりょくだいけっせん とべとべてまきずし)は、2023年8月4日公開の日本のCGアニメーション映画で、クレヨンしんちゃん劇場映画第31作目[2]。
しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜 | |
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監督 | 大根仁 |
脚本 | 大根仁 |
原作 | 臼井儀人 |
出演者 |
小林由美子 ならはしみき 森川智之 こおろぎさとみ 松坂桃李 鬼頭明里 空気階段(鈴木もぐら・水川かたまり) |
音楽 | 岩崎太整 |
主題歌 | サンボマスター「Future is Yours」[1] |
編集 | 大関泰幸 |
製作会社 |
白組 シンエイ動画 テレビ朝日 ADK 双葉社 |
配給 | 東宝 |
公開 |
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上映時間 | 94分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
前作 | クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 |
次作 | クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記 |
概要
ストーリー案
『激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(2020年)以来となる臼井の原作漫画を原案とした作品であり、単行本26巻収録の番外編『しんのすけ・ひまわりのエスパー兄妹』[注釈 1][注釈 2]を元にしている。公式サイトのストーリー項でも同作の一部が引用されている。
シリーズでは初となる3DCGを採用した作品。これまで映画タイトルに必ず先に「映画」をタイトルに加えていたが、今作は「しん次元!」になり、「クレヨンしんちゃん」の後に「THE MOVIE」になるのは初である。タイトルロゴやしんのすけの服装[注釈 3]は原作漫画に準拠したものになっている。
前作『もののけニンジャ珍風伝』の本編後の予告では、3DCGで描かれた野原しんのすけがキックボードで町を走っていき、「しん次元!」のテロップとGW映画と表示される予告映像が公開されており、同年12月10日に公開された超特報映像でタイトルと2023年夏の公開予定を発表[2]。その後、2023年2月23日に公開日が8月4日予定であることが発表された[3]。また、夏の公開は『謎メキ!花の天カス学園』等の公開延期した作品を除くと『アクション仮面VSハイグレ魔王』の第1作以来、30年ぶりで、8月公開は初となった。また、本作以降は映画の公開時期が夏に変更になった。
スタッフ
2022年12月10日に監督・脚本を大根仁が、3DCGアニメーションを白組が担当することが発表された[2]。
制作
構想を含め、製作期間は7年におよぶ。制作担当の白組は『ツヤツヤもちもちカラフル』をテーマに、原作やアニメ版へのリスペクトを込めて制作したとコメントしている[3]。
ゲスト声優
2023年6月5日、声の特別出演として松坂桃李は非理谷充役、空気階段の鈴木もぐらと水川かたまりはそれぞれ池袋教授役、ヌスットラダマス2世役に起用が決定した[4]。
主題歌
2023年6月5日、サンボマスターの「Future is Yours」が起用されることが発表された[1]。
テレビシリーズによる関連作品
本作の封切りの翌日の8月5日には、「クレヨンしんちゃん」にて、本映画に関連して、『エスパーマサオだゾ』と、『今夜は手巻き寿司だゾ』の二本が放送された他、本映画の冒頭シーンもちょい見せした。
その他
本作の公開に合わせて、『DVDTVシリーズ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶイッキ見!!!飛べ飛べ!エスパー兄妹!!超能力は超協力だゾ!編[注釈 4]』が、2023年7月26日に双葉社より発売された[5]。 本作のエンドロールの後にも、次回作の予告があり、現行TVシリーズ等による作風で、しんのすけがシロを連れて散歩している時に、二種類の恐竜が突如現れて、プテラノドンが通り過ぎた後、ティラノサウルスの首に乗っかるしんのすけとシロであった。12月9日に『クレヨンしんちゃん』の放送の最後にて、正式タイトルが『クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』に決定した。
本作のキャラクター
- 池袋教授
- 国際エスパー調整委員会の顧問。超能力を得た人物を探すべく野原家に訪れた。たまに色んな方言をして予言を面白くしたり、クラシックカーに拘るなどの一面を持っている。
- 原作にも同じポジションで登場する。
- 深谷ネギコ
- 国際エスパー調整委員会埼玉支部で働く女性。物を曲げる超能力を持つ。教授同様色んな方言を使う場面がある。しんのすけに色々な超能力を教えるもそのうちの瞬間移動(テレポーテーション)を教えた際は3回ほど胸に飛びつかれている。
- 原作にも同じポジションで登場する。
- 非理谷充
- 悲惨な過去や推していたアイドルの結婚により、世界に恨みを持っている男性。物語冒頭では派遣社員としてティッシュ配りをしていた。しんのすけと同じ時期に暗黒の光によって超能力に目覚め、破壊の限りを尽くそうとするが怪物となった際、体内に入ったしんのすけが彼の過去を巡り、友達(仲間)になったことで彼を負の感情から解放され、野原家と和解し、食事に誘われた。
- 原作にも同様のポジションのキャラクターが登場するが、外見や過去、行った破壊行為が異なるほか、名前も最後まで明かされなかった。
- ヌスットラダマス2世
- 本作の黒幕。超能力を予言したヌスットラダマスの生まれ変わりを自称し、あらゆる人々の負の感情を利用し、世界征服を目論む。実は池袋教授の友人である。
- 原作には登場しないオリジナルキャラクター。
キャスト
- 野原しんのすけ - 小林由美子
- 野原みさえ - ならはしみき
- 野原ひろし - 森川智之
- 野原ひまわり - こおろぎさとみ
- 風間トオル、シロ - 真柴摩利
- 桜田ネネ - 林玉緒
- 佐藤マサオ - 一龍斎貞友
- ボーちゃん - 佐藤智恵
- 園長先生 - 森田順平
- よしなが先生 - 七緒はるひ
- まつざか先生 - 富沢美智恵
- 上尾先生 - 三石琴乃
- チーター - 大塚智子
- ひとし - 永澤菜教
- てるのぶ - 瀧本富士子
- ヨシりん - 阪口大助
- ミッチー - 大本眞基子
- 川口 - 中村大樹
- モンスター非理谷 - 丹羽正人
- ミツル〈5、8才〉 - 塙真奈美
- 萌美 - 渡辺理沙
- イケメン - 山口智広
- ジョン - 松尾佳子※ライブラリ出演
- エンゾG - 掛川裕彦※ライブラリ出演
- 深谷ネギコ - 鬼頭明里
- 池袋教授 - 鈴木もぐら(空気階段)
- ヌスットラダマス2世 - 水川かたまり(空気階段)
- 非理谷充 - 松坂桃李
- その他キャスト - 中務貴幸、村井雄治、田中光、福原かつみ、広瀬さや、金田愛、前田玲奈、中村源太、武蔵真之介、前迫有里紗、月嶋真弓、嶋野花
スタッフ
原作 | 臼井儀人(らくだ社) |
監督・脚本 | 大根仁 |
音楽 | 岩崎太整 |
製作 | 梅澤道彦 西新 野田孝寛 箕浦克史 市川南 小川洋一 長坂信人 河野聡 |
エグゼクティブプロデューサー | 梅澤道彦 島村達雄 |
プロデューサー | 吉田有希[4] 馬渕吉喜 佐野敬信 鶴崎りか 秋山倫子 鈴木健介 和田梨郁 |
脚本協力 | 黒住光 |
絵コンテ・アニメーションディレクター | 黒川十茂輝 小野航 吉田裕行 |
アートディレクター | 勝又典子 |
CGスーパーバイザー | 服部高明 |
キャラクター/bg/プロップデザイナー | 勝又典子 桃内力 安藤七恵 加藤未起子 |
キャラクターデザイン原案 | 末吉裕一郎 |
bgデザイン | 中村隆(art team comvoy Inc.) |
2Dデザイン | 大野直美 前田柚綺 |
CGプロデューサー | 小池学 |
CGラインプロデューサー | 畑中亮 |
編集 | 大関泰幸 |
スペシャルサンクス | 八木竜一 |
音響プロデュース | 北原京子 |
セリフ演出・整音 | 山田陽 |
音響制作 | サウンドチーム・ドンファン |
音響効果 | 岡瀬晶彦 |
フォーリーアーティスト | 森川永子 鋤柄務 |
Co.プロデューサー | 西川由香里 |
アシスタントプロデューサー | 赤木あい |
中国製作 | 陳金歓(Open Culture Entertainment) |
制作プロダクション | 白組 シンエイ動画 |
製作 | しん次元クレヨンしんちゃん製作委員会 シンエイ動画 テレビ朝日 ADKエモーションズ 双葉社 東宝 白組 オフィスクレッシェンド バンダイナムコフィルムワークス |
配給 | 東宝 |
音楽
主題歌
本作では従来の映画シリーズと異なり、テレビアニメ版のオープニングテーマは流れない。
- エンディングテーマ「Future is Yours」(ビクターエンタテインメント)
- 劇中使用曲「キミノヒトミニコイシテル」
- 劇中使用曲「仁義なき戦い」
- 作曲 - 津島利章 / 編曲 - 波立裕矢
- 劇中使用曲「大きな栗の木の下で」
- 編曲 - 岩崎太整
公開
興行成績
動員数 (万人) |
興行収入 (億円) |
備考 | ||||
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週末 | 累計 | 週末 | 累計 | |||
1週目の週末 (2023年8月4日・5日・6日) |
2位 | 32.2 | 32.2 | 4.0 | 4.0 | [6][7] |
2週目の週末 (8月11日・12日・13日) |
4位 | 89.5 | 3.5 | 10.9 | [8][9] | |
3週目の週末 (8月18日・19日・20日) |
5位 | 138.3 | 1.9 | 16.8 | [10][11] | |
4週目の週末 (8月25日・26日・27日) |
6位 | 165.3 | 1.5 | 20.0 | [12][13] | |
5週目の週末 (9月1日・2日・3日) |
8位 | 179.6 | 0.8 | 21.7 | [14][15] | |
6週目の週末 (9月8日・9日・10日) |
10位 | 184.8 | 22.4 | [16][17] | ||
7週目の週末 (9月15日・16日・17日) |
圏外 | 190.7 | 23.1 | 累計動員・興収は9月18日(祝日)までのもの。 | ||
8週目の週末 (9月22日・23日・24日) |
193.4 | 23.4 | ||||
9週目の週末 (9月29日・30日・10月1日) |
195.5 | 23.7 | ||||
10週目の週末 (10月6日・7日・8日) |
198.8 | 24.1 | 累計動員・興収は10月9日(祝日)までのもの。 | |||
11週目の週末 (10月13日・14日・15日) |
200.0 | 24.2 | ||||
12週目の週末 (10月20日・21日・22日) |
200.7 | 24.3 |
プロモーション
映像外部リンク | |
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東宝MOVIEチャンネル | |
【予告】『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』8月4日(金)公開(2023年2月23日) | |
【特報】『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』8月4日(金)公開(2023年2月23日) | |
【予告②】『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』8月4日(金)公開(2023年6月5日) | |
【特報②】『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』8月4日(金)公開(2023年6月5日) |
- 2023年6月5日、完成報告会見が開催された[18]。
メディアミックス
漫画
コミカライズが『月刊まんがタウン』(双葉社)にて、2023年2月号より同年9月号まで連載された[19][20]。クレジットは原作:臼井儀人、作画:高田ミレイ、監修:しん次元クレヨンしんちゃん製作委員会[19]。
小説
本作の公開二日前には、双葉社ジュニア文庫にてノベライズ版が発売された。
映像ソフト化
脚注
注釈
- ^ 同作は2001年1月5日に『エスパー兄妹 今世紀最初の決戦!』としてアニメ化されており、映画作品では初のリメイクとなった。アニメ作品としては2016年5月に放送されたぶりぶりざえもんの冒険『覚醒編』と『閃光編』(それぞれ『雷鳴編』と『風雲編』を基にしている)以来となる。
- ^ 原作としての相違点として副題にもなっている手巻き寿司が劇中の主要アイテムとなっている。また、原作では出番がなかったかすかべ防衛隊をはじめとするふたば幼稚園の園児や職員達、川口、ミッチーとヨシリン等のキャラクターが登場している。
- ^ 映画・アニメ版で原作カラーになった例として、映画『爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』やテレビアニメ2018年7月6日放送「お手伝いポイントを貯めるゾ」、第17代OPテーマ「スーパースター」の最初に出てくるしんのすけの服装などがある。
- ^ 先述の『エスパー兄妹 今世紀最初の決戦!』も収録している。
出典
- ^ a b c “サンボマスターが「映画クレしん」主題歌担当、「全員優勝計画」第2弾でシングル発売”. 音楽ナタリー. (2023年6月5日) 2023年6月30日閲覧。
- ^ a b c "「クレヨンしんちゃん」新作映画は史上初の3DCG 監督・脚本に『モテキ』の大根仁を起用し"しん次元"へ". ORICON NEWS. 10 December 2022. 2022年12月10日閲覧。
- ^ a b "シリーズ初の3DCGアニメ『映画クレしん』8月4日公開!予告映像も到着". cinemacafe.net. 23 February 2023. 2023年2月23日閲覧。
- ^ a b “3D「クレしん」ゲスト声優に松坂桃李、空気階段、鬼頭明里!主題歌はサンボマスター”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月5日) 2023年6月5日閲覧。
- ^ “DVDTVシリーズ クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶイッキ見!!!飛べ飛べ!エスパー兄妹!!超能力は超協力だゾ!編”. 双葉社. 2023年9月27日閲覧。
- ^ “「キングダム」動員1位キープ、「しん次元!」「マイ・エレメント」など4本が初登場”. 映画ナタリー. (2023年8月7日) 2023年8月7日閲覧。
- ^ “映画動員ランキング:『キングダム』V2 『クレヨンしんちゃん』『マイ・エレメント』など新作4本初登場”. ORICON NEWS. (2023年8月7日) 2023年8月7日閲覧。
- ^ “「キングダム」が3週連続動員1位に、「リボルバー・リリー」「バービー」もランクイン”. 映画ナタリー. (2023年8月14日) 2023年8月14日閲覧。
- ^ “映画ランキング:『キングダム』V3 新作『リボルバー・リリー』『バービー』『ミンナのウタ』初登場”. ORICON NEWS. (2023年8月14日) 2023年8月14日閲覧。
- ^ “「キングダム 運命の炎」が4週連続で動員トップ維持、初登場は「SAND LAND」”. 映画ナタリー. (2023年8月21日) 2023年8月21日閲覧。
- ^ “映画ランキング:『キングダム』V4 『マイ・エレメント』3位浮上 『SAND LAND』6位初登場”. ORICON NEWS. (2023年8月21日) 2023年8月21日閲覧。
- ^ “「MEG ザ・モンスターズ2」が動員1位発進、「Gメン」など初登場4本”. 映画ナタリー. (2023年8月28日) 2023年8月28日閲覧。
- ^ “映画ランキング:『MEG 2』1位、『Gメン』2位初登場 『THE FIRST SLAM DUNK』が8位に”. ORICON NEWS. (2023年8月28日) 2023年8月28日閲覧。
- ^ “「ホーンテッドマンション」初登場で動員1位、「こんにちは、母さん」もランクイン”. 映画ナタリー. (2023年9月4日) 2023年9月4日閲覧。
- ^ “映画ランキング:『ホーンテッドマンション』初登場1位 『こんにちは、母さん』『夜きみ』もランクイン”. ORICON NEWS. (2023年9月4日) 2023年9月4日閲覧。
- ^ “「劇場版シティーハンター 天使の涙」動員1位スタート、「禁じられた遊び」も初登場”. 映画ナタリー. (2023年9月11日) 2023年9月11日閲覧。
- ^ “映画ランキング:『劇場版シティーハンター』1位、『禁じられた遊び』5位初登場”. ORICON NEWS. (2023年9月11日) 2023年9月11日閲覧。
- ^ “松坂桃李、映画「クレヨンしんちゃん」ゲスト声優に!「予想以上にしんちゃんと共演できた」と喜び語る”. MOVIE WALKER PRESS. (2023年6月5日) 2023年6月30日閲覧。
- ^ a b 『月刊まんがタウン』2023年2月号、双葉社、2023年1月5日、ASIN B00B0EW0V2。表紙より。
- ^ 『月刊まんがタウン』2023年9月号、双葉社、2023年8月4日、ASIN B0CCPN8HTV。目次より。
- ^ [1]
外部リンク
- 『しん次元! クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 〜とべとべ手巻き寿司〜』公式サイト
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