「じゃじゃ馬娘」(じゃじゃうまむすめ)は、1978年9月21日に発売された大貫妙子の3枚目のシングル[1]。サード・アルバム『MIGNONNE』と同時発売された。

じゃじゃ馬娘
大貫妙子シングル
初出アルバム『MIGNONNE
B面 海と少年
リリース
規格 7"シングルレコード
ジャンル ポップス
ファンク
シティ・ポップ
レーベル RCA/RVC
作詞・作曲 大貫妙子
プロデュース 小倉エージ[1]
大貫妙子 シングル 年表
サマー・コネクション
1977年
じゃじゃ馬娘
1978年
CARNAVAL
1980年
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概要・背景 編集

レコード会社をPANAMからRCA/RVCに移籍して第1弾となるシングル。

本作のプロデューサーとして起用されることとなった音楽評論家の小倉エージは、大貫の音楽性からポップな部分を引き出してリスナーの幅を拡げようと考えていた[2]。A面曲「じゃじゃ馬娘」は、小倉の意向によりアメリカ合衆国出身の女性歌手リンダ・ロンシュタットを意識して制作され、ブラックミュージックの要素を取り入れたファンキーなリズムとキャッチーなメロディーを特徴とし、ブラスの音が適度な色気を感じさせる1曲となっている[3]

B面曲「海と少年」は、夏の終わりの気配が漂う浜辺の光景を描いたスピード感溢れるナンバーで[4]矢野顕子槇原敬之など多くの歌手にカヴァーされる人気曲となっている。演奏には当時まだYMOとしてレコードデビューする前であった細野晴臣高橋幸宏坂本龍一の3人が揃って参加している[注 1]

ジャケットには、アルバム『MIGNONNE』と同じタートルネックのセーターから目だけを出したモノクロの写真が使われているが[5]、これについて大貫は、「結局、自分の一番嫌いなところに一番自分らしさがあったというか・・・」とコメントしている[3]

収録曲 編集

両曲とも、作詞・作曲: 大貫妙子

  1. じゃじゃ馬娘(4:35)
    編曲: 瀬尾一三
  2. 海と少年(3:22)
    編曲: 坂本龍一

参加ミュージシャン 編集

じゃじゃ馬娘 編集

海と少年 編集

カバー 編集

曲名 アーティスト 収録作品 発売日
じゃじゃ馬娘 かもめ児童合唱団 アルバム『海に向かって歌う歌』 2021年7月14日
大木彩乃 アルバム『タイムトラベル』 2021年7月21日
海と少年 矢野顕子 アルバム『峠のわが家 1986年4月23日
槇原敬之 アルバム『Listen To The Music 1998年10月28日
櫛引彩香 コンピレーションアルバム『SUNNY ROCK![6] 2007年11月21日
犬塚彩子 トリビュートアルバム『音のブーケ 大貫妙子 カヴァー集 2008年3月2日

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ YMOは本作の発売から2か月後の11月25日にアルバム『イエロー・マジック・オーケストラ』でレコードデビューを果たしている。

出典 編集

  1. ^ a b 3rd Single じゃじゃ馬娘”. 大貫妙子 Taeko Onuki. 2022年11月20日閲覧。
  2. ^ 『MIGNONNE』(2018年5月23日発売の再発盤LP)のライナーノーツより。
  3. ^ a b 『MIGNONNE』(1999年6月23日発売の再発盤CD)のライナーノーツより。
  4. ^ 海と少年 楽曲解説”. レコチョク. 2023年1月16日閲覧。
  5. ^ 大貫妙子 – じゃじゃ馬娘”. Discogs. 2023年1月12日閲覧。
  6. ^ 黒沢秀樹プロデュースによる70年代ジャパニーズポップスのトリビュートアルバム「SUNNY ROCK!」がリリース”. hideki-kurosawa.com. 2023年7月13日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集