ちょっと今から仕事やめてくる
『ちょっと今から仕事やめてくる』(ちょっといまからしごとやめてくる)は、北川恵海による、日本の小説、およびそれを原作とした漫画、映画。
ちょっと今から仕事やめてくる | |
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ジャンル | 現代小説 |
小説 | |
著者 | 北川恵海 |
出版社 | アスキー・メディアワークス |
レーベル | メディアワークス文庫 |
発売日 | 2015年2月25日 |
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あらすじ編集
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで?気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で自殺した男のニュースだった―。スカっとできて最後は泣ける、第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。
登場人物編集
- ヤマモト
- 本作の主人公。青山隆の小学校時代の同級生を名乗る男。関西弁で話す。駅で飛び降り自殺をしようとしていたところを再会と称して差し止め、彼を飲みに誘う。隆の職場での心情をよく読み取ったうえで「無理することはない」、「何のために営業に勤務しているのか」、「本当に自分がやりたいことなのか」などをよく考えるように諭す。本当に小学校時代の同級生なのかと隆から尋ねられた際には「わずかな間しかいなかった」としている。
- 青山 隆
- もう一人の主人公で語り部。ブラック企業の営業部に勤務している男。上司のパワハラに耐えかねた末に駅で飛び込み自殺をしようとしていたところをヤマモトに再会と称して止められる。当初は戸惑っていたが、ヤマモトと飲み交わし、彼にいろいろ諭されることで考えを改めていくようになる。
- 青山容子
- 隆の母。夫と共にブドウ農家を営む。
- 青山晴彦
- 隆の父。ブドウ農家を営む。
舞台編集
漫画編集
月刊漫画誌『コミックフラッパー』(KADOKAWA)にて、2016年12月号から2017年5月号まで連載。作画担当は鈴木有布子。
- 鈴木有布子 『ちょっと今から仕事やめてくる』 KADOKAWA〈MFコミックス フラッパーシリーズ〉、全1巻
- 2017年4月22日発売、ISBN 978-4-04-069156-5
実写映画編集
ちょっと今から仕事やめてくる | |
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監督 | 成島出 |
脚本 |
多和田久美 成島出 |
原作 | 北川恵海 |
出演者 |
福士蒼汰 工藤阿須加 黒木華 森口瑤子 池田成志 小池栄子 吉田鋼太郎 |
音楽 | 安川午朗 |
主題歌 | コブクロ「心」 |
撮影 | 藤澤順一 |
編集 | 三篠知生 |
制作会社 | シネバザール |
製作会社 | 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会 |
配給 | 東宝 |
公開 | 2017年5月27日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 9億円[1] |
2017年5月27日公開の日本映画。監督は成島出、主演は福士蒼汰。制作は、『シン・ゴジラ』のシネバザールが担当する。
キャスト編集
- ヤマモト
- 演 - 福士蒼汰(主演)
- 青山隆
- 演 - 工藤阿須加
- 五十嵐美紀
- 演 - 黒木華
- 大場玲子
- 演 - 小池栄子
- 山上守
- 演 - 吉田鋼太郎
- 青山容子
- 演 - 森口瑤子
- 青山晴彦
- 演 - 池田成志
スタッフ編集
- 原作 - 北川恵海『ちょっと今から仕事やめてくる』(KADOKAWA刊)
- 監督 - 成島出
- 脚本 - 多和田久美、成島出
- 音楽 - 安川午朗
- 主題歌 - コブクロ「心」(ワーナーミュージック・ジャパン)
- 企画プロデューサー - 池田宏之
- プロデューサー - 甘木モリオ
- 撮影 - 藤澤順一
- 美術 - 西村貴志
- 録音 - 加藤大和
- 照明 - 上田なりゆき
- 編集 - 三篠知生
- 助監督 - 片島章三
- プロダクションマネージャー - 根津文紀
- ラインプロデューサー - 宿崎恵造
- 音響効果 - 岡瀬昌彦
- スクリプター - 赤澤環
- ヘアメーク - 田中マリ子
- 衣裳 - 宮本茉莉
- 装飾 - 高木理己
- 音楽プロデューサー - 津島玄一
- 配給 - 東宝
- 制作プロダクション - シネバザール
- 製作 - 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会(KADOKAWA、東宝、木下グループ、研音、シネバザール、パパドゥ音楽出版、朝日新聞社、GYAO、KDDI、WOWOW、アサツー ディ・ケイ)