つくば市竜巻災害
2012年5月6日に発生した竜巻災害
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つくば市竜巻災害(つくばしたつまきさいがい)とは[1][2]、2012年5月6日に茨城県つくば市とその周辺で発生した竜巻災害のことである。
概要編集
2012年5月6日に茨城県やその周辺などで発生した竜巻災害は大きな被害をもたらした[3][4]。茨城県で1人が死亡し[5]、40人近くの負傷者が出た[6]。また茨城県・栃木県で建物約2,000棟が被害を受けた[7]。
茨城県つくば市に特に被害が集中したことから[8]、この突風災害は「つくば竜巻」「茨城県つくば市竜巻災害」などと呼称されている[9][10][11]。
竜巻の一覧編集
気象概況編集
5月6日は日本の上空5500mにおいて、氷点下21度以下の強い寒気が流れ込んだ。一方、12時には日本海に低気圧があって、東日本から 東北地方の太平洋側を中心に、この低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ[12]。
さらに、日射の影響で地上の気温が上昇したことから、東海地方から東北地方にかけて大気の状態が非常に不安定となり、落雷や突風、降ひょうを伴う発達した積乱雲が発生した[12]。
竜巻注意情報が、栃木県に11時54分、茨城県に12時38分にそれぞれ発表された。
被害編集
被害状況[13] | |
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人的被害 | 死者1人 |
負傷者53人 | |
住家被害 | 全壊89棟 |
半壊197棟 | |
一部破損978棟 |
- 12時35分頃に常総市からつくば市にかけて発生した竜巻では、被害範囲は長さ17km、幅約500mに及んだ。
- 12時40分頃に栃木県真岡市・益子町・茂木町から茨城県常陸大宮市にかけて発生した竜巻の被害範囲は、長さは約32km・幅は650m[14]。
- 茨城県つくば市で、倒壊家屋の下敷きとなり、1人が死亡[7][15]。死亡したのは、地元の男子中学生(14歳)であった[16][17]。
- 茨城県・栃木県で建物約2,000棟が被害を受けた。
- つくば市北条地区などで住宅など約300棟が損壊。
- 常総市で4棟・筑西市で25棟以上に被害が出た。
- つくば市・筑西市・下妻市で停電が発生した[18]。
- 樹木の幹折れやビニールハウスの倒壊、窓の破損、屋根瓦の飛散などが発生[12]。
脚注編集
- ^ CRID 1390001205509604736 国立国会図書館書誌ID:024041826
- ^ “つくば市竜巻災害に伴い被災した住宅の復旧に要する資金の利子補給に関する条例”. www1.g-reiki.net. 2022年11月6日閲覧。
- ^ 2012 年 5 月のつくば市における竜巻災害について
- ^ 2012年5月6日茨城・栃木の竜巻に関する調査研究報告会
- ^ “茨城県の気象災害の記録”. www.jma-net.go.jp. 水戸地方気象台. 2021年3月31日閲覧。
- ^ 竜巻か、1人死亡40人けが 茨城と栃木、住宅が損壊 (共同通信)
- ^ a b 茨城県つくば市における竜巻被害(2012年5月6日)
- ^ 竜巻被害は帯状12キロ 一夜明けた茨城県つくば市(共同通信)
- ^ CRID 1520009408546351360
- ^ “平成24年(2012年)5月6日茨城県つくば市竜巻災害 写真報告 | 一般財団法人消防防災科学センター”. www.isad.or.jp. 2022年11月6日閲覧。
- ^ CRID 1521699231135145344
- ^ a b c d 平成24年5月6日に発生した竜巻について(報告) 気象庁・気象研究所・東京管区気象台・仙台管区気象台、2012年6月9日閲覧。(一部改変)
- ^ a b 2012年 茨城・栃木などで竜巻 - NHK災害アーカイブス
- ^ 平成24年5月6日に発生した竜巻について 気象庁 報道発表資料 平成24年6月8日発表
- ^ “大気不安定、茨城県で竜巻による死者(2012年5月6日) | 災害カレンダー” (日本語). Yahoo!天気・災害. 2021年3月31日閲覧。
- ^ “茨城県突風被害 写真特集:時事ドットコム” (日本語). 時事ドットコム. 2021年3月31日閲覧。
- ^ “茨城)つくば市の竜巻災害から5年:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2021年3月31日閲覧。
- ^ 竜巻で1人死亡、負傷30人以上 つくば市北条、200棟被害 茨城新聞WebSite 2012年5月6日、2012年5月6日閲覧。[リンク切れ]