つつじバスは、福井県鯖江市コミュニティバスの名称。2001年平成13年)にみらい21の名称で運行を開始した[1]2007年(平成19年)9月、同市の市木であるツツジを用いた現在の名称に変更している[1]

つつじバス

概要 編集

鯖江市民の利用を対象としたコミュニティバスであり、2001年(平成13年)に市内9路線の運行からスタートした。2006年(平成18年)と2017年(平成29年)に路線拡大と増便が行われ、現在は17路線の運行となっている。2012年(平成24年)10月からはリアルタイムでのバス現在位置情報サービスを提供している。

バスの運行は、鯖江市内のバス・タクシー事業者が請け負う。1回の乗車賃は100円。ただし、小学生以下と障害者等は無料となっている。また、回数券が発行されており11枚つづりで1000円、学生用は15枚つづりで1000円となっている。バス車内などで購入可能。これ以外にも定期券や乗り継ぎ割引などの制度がある。なお土・日・祝日で一部の便が運休となるほか、年末年始期間(12月30日~1月3日)は全線が運休する。

また、通学便は11:市内高校ルート、17:河和田ルートを除き冬期(12月1日~2月28日)限定運行となっている。通学便全便が夏休み、冬休み、春休み期間には運休する。(ただし、丹南高校福井高専の登校日のみ一部路線が運行)

高年大学(生涯学習センター)開講日には、付近路線の一部便が敷地内バス停まで乗り入れを行う。

路線 編集

運行路線は2018年(平成30年)現在、市内全域を循環する幹線、市内中心部を循環する循環線と、各地区を循環または往来する8路線、各地区通学路線7路線の計17路線[1][2]で構成されている。

2017年度に行われたダイヤ改正に伴い、路線の大再編が行われた。

1:循環線 編集

  • 市内中央部を循環する路線であり、他の路線と接続する。神明駅鯖江駅を起点とし、鯖江市役所、西山公園などを経由する。
  • 他の路線との主な接続停留所
    西日本旅客鉄道(JR西日本)鯖江駅および福井鉄道西鯖江駅 - 幹線、鯖江南・新横江線、豊線、中河・北中山線、河和田線
    福井鉄道神明駅 - 幹線、神明線、片上・北中山線、立待線、吉川線

2:幹線 編集

  • 市内全域を循環する路線である。福鉄神明駅、JR鯖江駅を起点とし、各地区公民館(一部小学校)を経由する。

3:鯖江南・新横江線 編集

  • 嚮陽会館を起点として、鯖江公民館、福鉄西鯖江駅、サンドーム福井、新横江公民館、JR鯖江駅などを経由して市南部を循環する。
  • 2016年度まではジャンボタクシー車両で運行が行われていた。

4:神明線 編集

  • 神明駅を起点として、JR北鯖江駅西口などを経由して市北部を循環する。

5:片上・北中山線 編集

  • 神明駅を起点として、JR北鯖江駅東口などを経由して市中東部を循環する。

6:立待線 編集

  • 神明駅を起点として、市北西部を循環する。

7:吉川線 編集

  • 神明駅を起点として、公立丹南病院などを経由して市中西部を循環する。

8:豊線 編集

  • JR鯖江駅を起点として、嚮陽会館、福井工業高等専門学校、丹南高等学校、福鉄西鯖江駅などを経由して市南西部を循環する。

9:中河・北中山線 編集

  • 嚮陽会館を起点として、福鉄西鯖江駅、JR鯖江駅などを経由して市中東部を運行する。一部の便は、河和田線と同じく市東部まで運行する。

10:河和田線 編集

  • 嚮陽会館を起点として、福鉄西鯖江駅、JR鯖江駅、ラポーセかわだ(温泉施設)を経由して市東部を運行する。

通学便 編集

他の各路線より先行した時刻に上り便が、他の各路線最終便よりも遅い時刻に下り便運転される学生向け路線であり、通学便専用のルートで運行される。学生以外も乗車可能である。

11:市内高校ルートと17:河和田ルート以外は冬期限定運行となっている。

  • 11:市内高校ルート
    JR鯖江駅を起点として、福鉄西鯖江駅、嚮陽会館を経由して丹南高等学校、福井工業高等専門学校まで運行する。
  • 12:片上・北中山ルート
    市中東部にある北中山地区を起点として片上地区、JR北鯖江駅東口を経由して、福鉄神明駅まで運行する。
  • 13:立待ルート
    市北西部にある立待地区を起点として、福鉄神明駅まで運行する。
  • 14:吉川ルート
    市中西部にある吉川地区を起点として、福鉄神明駅まで運行する。
  • 15:豊ルート
    市南西部にある豊地区を起点として、JR鯖江駅まで運行する。
  • 16:中河・北中山ルート
    市東部にある北中山地区を起点として、中河地区、新横江地区を経由して、JR鯖江駅まで運行する。
  • 17:河和田ルート
    市東部にある河和田地区を起点として、北中山地区、JR鯖江駅を経由して、嚮陽会館まで運行する。

過去に運転されていた路線 編集

  • 中央線
    2017年(平成29年)循環線に名称変更。
  • 丹南高校線
    JR鯖江駅を起点として、西鯖江駅経由で丹南高等学校までを運行する。2006年の路線拡大に伴い、通学用に新設された路線。
    2017年(平成29年)に通学便市内高校ルートの一部便に統一された。
  • 歴史の道線
    JR鯖江駅を起点として、公立丹南病院までを運行する。運行は、ジャンボタクシーで行なわれている。2015年改正により、前日17時までの事前電話予約制に変更。
    利用者低迷に伴い2016年(平成28年)廃止。

運行事業者 編集

鯖江高速観光バス株式会社
Sabae High Speed Sightseeing Bus
種類 株式会社
本社所在地   日本
916-0074
福井県鯖江市上野田町4-1-1
業種 陸運業
法人番号 8210001012882
事業内容 乗合バス事業・貸切バス事業・旅行業他
代表者 代表取締役社長 田中昌和
外部リンク http://www.sabae-kousoku.com/
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鯖江交通株式会社
種類 株式会社
本社所在地   日本
916-00876
福井県鯖江市田村町3-4
設立 1999年3月26日
業種 陸運業
法人番号 5210001012885
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業
一般乗合旅客自動車運送事業
旅行業
代表者 代表取締役会長 上田 博
代表取締役社長 上田 正樹
資本金 1000万円
主要株主 鯖江高速レンタカー有限会社
外部リンク http://www.sabae-kotsu.com/
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つつじ株式会社
種類 株式会社
本社所在地   日本
916-0023
福井県鯖江市西山町1-2
業種 陸運業
法人番号 3210001013761
事業内容 乗合バス事業
代表者 代表取締役社長 清水康弘
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現在は、鯖江市が4事業者に運行を委託している[3]

2010年までは福井鉄道も運行を担当していた。


車両 編集

つつじバス専用の車両は8台あり、上記事業者が運行を請け負っている。内訳は次の通りである。

福井200 う ・・・2、福井200 う ・・・5[1]、福井200 い ・・・3、福井230 い ・・・6、福井200 い ・・・7、福井200 う ・・・8、福井230 い ・・10[3]

福井200 か ・・・1[1][3]

2017年(平成29年)改正により日野・ポンチョが2台増車された。

また、2016年(平成28年)までは一部路線でタクシー業者(ジャンボタクシー)の車両が使用されていた。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f バスマガジン vol.105』講談社講談社ビーシー、2021年1月27日、49頁。ISBN 978-4-06-523034-3 
  2. ^ a b c d e コミュニティバス運行状況(福井県) (PDF) - 国土交通省中部運輸局
  3. ^ a b c つつじバス / 鯖江市|忘れ物等のお問い合わせ”. 鯖江市. 2020年12月5日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集