てのひらのメモ』は、夏樹静子による日本小説及び、それを原作とした2010年テレビドラマ

てのひらのメモ
著者 夏樹静子
発行日 2009年5月15日
発行元 文藝春秋
ジャンル 法廷もの
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製カバー装
ページ数 320
コード ISBN 978-4-16-328050-9
ウィキポータル 文学
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あらすじ 編集

広告代理店に勤めるシングルマザーのキャリアウーマン・種本千晶の6歳の息子・徹が持病の喘息の発作で亡くなる。保育園で発熱した徹を家に連れ帰った千晶は様子を見て大丈夫だと判断し、重要な会議に出席するために会社に行く。予定外に会議が長引いた後、仕事の指示を続けすぐに帰宅せず、更に交際相手の家に行ったことなどを理由に、検察は千晶を保護責任者遺棄致死罪で起訴する。裁判員に選ばれた6人+補充裁判員1人、果たして彼らは彼女をどのように裁くのか。

登場人物 編集

折川 福実(おりかわ ふくみ)
補充裁判員。57歳の専業主婦。2人の息子は独立し、大学でギリシャ哲学を教えている夫・進士と2人暮らし。
種本 千晶(たねもと ちあき)
37歳。シングルマザー(夫は故人)。息子の喘息の発作を知りながら仕事を優先させ死に至らせたとして、保護責任者遺棄致死罪で起訴される。大手広告代理店・アドオンに勤めていた。
種本 徹(たねもと とおる)
千晶の息子。6歳。小児喘息の発作で亡くなった。
仲里(なかざと)
裁判長。50代後半。
磯貝(いそがい) / 真下(ましも)
東京地検検事
平(たいら)
千晶の弁護人
城園 茂太郎(じょうえん しげたろう)
制作会社社長。53歳。千晶の交際相手。既婚者。弁護側証人。
東間 圭三(とうま けいぞう)
徹のかかりつけ医。検察側証人。アレルギーと小児喘息の専門医。
酒井 昭二(さかい しょうじ)
アドオンの営業部長。千晶の上司。検察側証人。
林 富士丸(はやし ふじまる)
コピーライター。千晶の仕事仲間。弁護側証人。
石浜 加根子(いしはま かねこ)
千晶のマンションの隣人。主婦。検察側証人。
種本 薫(たねもと かおる)
千晶の義母。糖尿病を患っている。検察側情状証人。
畑(はたけ)
左陪席。
野々宮(ののみや)
右陪席。女性。
花岡(はなおか)
裁判員。女性。フラダンス講師。
三角(みすみ)
裁判員。女性。
山口(やまぐち)
裁判員。70代男性。
藤(とう)
裁判員。男性。
北村(きたむら)
裁判員。60代前後の男性。
森口 裕輔(もりぐち ゆうすけ)
スーパー寿屋のアルバイト店員。

テレビドラマ 編集

2010年10月23日NHK総合にてスペシャルドラマとして放送。視聴率7.0%。また、主演の田中好子が2011年4月21日に死去したため、これが映画、ドラマ通じて遺作となった。

キャスト 編集

スタッフ 編集

外部リンク 編集