どまんなかは、イネ品種の1つ。1993年品種登録(登録番号:第3345号)。

はえぬき」と同様、山形県のオリジナル品種。「はえぬき」が平野部での栽培を主眼としているのに対し、「どまんなか」は中山間地域の主力品種として位置づけられた。作付けのほとんどが山形県内である。

「はえぬき」の方が作りやすく、良食味であること等から「どまんなか」の作付けは激減している。しかし2023年10月現在も当品種を使ったJR東日本の駅弁「牛肉どまん中」は販売されている。[1]

品種特性 編集

山形農業試験場庄内支場で「中部42号(イブキワセ)」と「庄内29号」の交配によって作られた。昭和62年(1987年)「山形35号」として系統名が付され、平成4年(1992年)、公募した名称を基に「どまんなか」と命名された(公募では「えりぬき」と「だんとつ」が選ばれ、最終的に「はえぬき」と「どまんなか」の2品種の名称に決まった[2])。山形県が米どころの中心を担っていくという決意と、おいしさのどまんなかを突き抜ける味わいを表現している[3]

熟期は中生[4]。「ササニシキ」を超える良食味を持ち、倒伏しにくい品種である。冷害抵抗性は中程度。いもち病に対する抵抗性はやや弱い[4]

脚注 編集

  1. ^ [1]
  2. ^ 米づくりQ&A 「はえぬき」「どまんなか」の名前の意味を教えてください。 山形県農業総合研究センター水田農業試験場(2020年2月15日閲覧)
  3. ^ 副島顕子著『酒米ハンドブック 改訂版』株式会社文一総合出版、2017年7月31日、55頁。 
  4. ^ a b 副島 2017, p. 55.

参考文献 編集

  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目 編集

外部リンク 編集