ならず者 (曲)

イーグルスの楽曲

ならず者」(ならずもの、Desperado)は、アメリカ合衆国バンドイーグルス1973年に発表した楽曲。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)では494位にランクされている。

ならず者
イーグルス楽曲
収録アルバムならず者
リリース1973年4月17日
録音ロンドン、アイランド・スタジオ(1973年)
ジャンルロック
時間3分33秒
レーベルアサイラム・レコード
作詞者ドン・ヘンリー
グレン・フライ
作曲者同上
プロデュースグリン・ジョンズ
ミュージックビデオ
「Desperado」 - YouTube

概要

編集

作詞作曲はドン・ヘンリーグレン・フライ。リード・ボーカルと作詞はヘンリーが務め、当時26歳の彼が友人へ綴った、非常に内省的なものになっている。 録音はロンドンのアイランド・スタジオで行われた。ストリングスの編曲はジム・エド・ノーマン。ヘンリーによれば、プロデューサーのグリン・ジョンズが制作費をかけず素早くアルバムを作ろうとしていたため、曲の録音に4、5テイクしか与えられなかったという[1]

同名のアルバムに収録され、シングルカットはされなかったものの、後に数々のアーティストによってカバーされ、映画やテレビなどにも頻繁に使われる、イーグルスを代表する楽曲の一つとなった。

1980年発売の『イーグルス・ライヴ』、1994年発売の『ヘル・フリーゼズ・オーヴァー』などにライブ・バージョンが収録されている。

Honey L Daysによるカバー

編集
「デスペラード」
Honey L Daysシングル
B面 The Rose
愛なき世界"WORLD WITHOUT LOVE"
ANNIVERSARY
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POP
ロック
ポップ・ロック
レーベル avex trax
作詞・作曲 グレン・フライ(作詞・作曲)
ドン・ヘンリー(作詞・作曲)
藤公之介(日本語訳詞)
プロデュース Honey L Days(プロデュース)
KYOHEI(サウンドプロデュース)
清水信之(サウンドプロデュース)
チャート最高順位
Honey L Days シングル 年表
光の射す方へ
2014年
デスペラード
(2015年)
リスタート
(2015年)
ミュージックビデオ
ANNIVERSARY - YouTube
テンプレートを表示

デスペラード」は、日本ロックデュオHoney L Daysのメジャー10作目のシングル

概要

編集
  • 前作「光の射す方へ」から約1年3か月ぶり、フィジカル作品としては前作「君色デイズ」から約1年5か月ぶりのシングル
  • 今作は収録4曲がカバーによるコンセプトで制作され、初のオリジナル曲未収録の作品となった[2]。なお、今作発売とは裏腹に当初同年春に発売を予定していたカバー・アルバムはお蔵入りとなった[注 1][3]
  • 収録された4曲についてメンバーは、「今までは等身大の気持ちを楽曲にして歌ってきたが、結成12周年及びメジャーデビュー7周年を迎え、これから歌っていきたい曲を模索、挑戦する中で人生や愛について深く考えさせられる楽曲を選んだ」という。なお、歌唱に関しても「意図して『こうしよう』と意識せず楽曲に呼ばれた歌い方をした。ユニットの特徴であるハモりを前面に出すため原曲とは遠ざかるものの、細かい部分で楽曲が持っている歌詞の世界観を汲み取った」と語っている[4]
  • 表題曲は西内まりや主演のテレビドラマホテルコンシェルジュ』のテーマソングに使用された[2][5]。テレビドラマのタイアップは、「涙のように好きと言えたら」以来3作ぶり、5度目となった[注 2][注 3]
  • ジャケットの異なるCD+DVD規格のタイプA盤とCD規格のタイプB盤の2形態で発売された。タイプA盤のDVDにはカップリング3曲目のミュージック・ビデオが収録された[2]。また、両盤でカップリング曲が異なっている。

収録曲

編集
#タイトル作詞作曲編曲
1.デスペラードGlenn FreyDon HenleyKounosuke Fuji(日本語訳詞)Glenn Frey、Don HenleyNobuyuki Shimizu
2.The RoseAmanda Mc BroomAmanda Mc BroomKYOHEI
3.愛なき世界"WORLD WITHOUT LOVE"Lennon-McCartneyLennon-McCartneyNobuyuki Shimizu
4.ANNIVERSARYYumi MatsutoyaYumi MatsutoyaKYOHEI
5.デスペラード (Instrumental) Glenn Frey、Don HenleyNobuyuki Shimizu

解説

編集
  1. デスペラード
  2. The Rose
    タイプA盤限定で収録されている、ベット・ミドラーの8thシングル表題曲のリアレンジカバー[2]
  3. 愛なき世界"WORLD WITHOUT LOVE"
    タイプA盤限定で収録されている、ピーター&ゴードンの1stシングル表題曲のリアレンジカバー[2]
  4. ANNIVERSARY
    両盤共通で収録されている、松任谷由実の23rdシングル表題曲のリアレンジカバー[2]
  5. デスペラード (Instrumental)
    タイプB盤限定で収録されている、表題曲のインストゥルメンタルバージョン。

タイアップ

編集

外部リンク

編集

その他のカバー

編集

このほか、2007年のグラミー賞授賞式で、ドン・ヘンリー本人を前にして歌手のキャリー・アンダーウッドが歌ったり、アメリカ横断ウルトラクイズにおいて「今年も多くの敗者が去っていった」のBGMに、リクルートの企業CM「情報が人間を熱くする。」にも使用される。2007年のドラマTBS日曜劇場「華麗なる一族」の挿入歌や2010年公開の映画「十三人の刺客」の主題歌に使用されるなど、ロックというジャンルを越えたスタンダード・ナンバーとして本国のみならず、日本でも根強い人気を示している。

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 予定収録曲中2曲は今作に収録されている。
  2. ^ フィジカル作品としては2作ぶり。
  3. ^ 地上波に限らず衛星放送を含めると7度目。ラジオドラマレーゼドラマを含めると11度目。

出典

編集