支倉焼(はせくらやき)は、ふじや千舟が製造・販売する仙台銘菓である。仙台藩慶長遣欧使節副使であった支倉常長(洗礼名ドン・フィリップ・フランシスコ・ファセクラ)から[1]名付けられた。

支倉焼

概要 編集

クルミ入りの白あんフレッシュバターざらめ小麦粉等を練り上げた生地で包み、木型で成型して菓子の表面に「支倉焼」の文字を浮かびあがらせ、焼き上げた洋風和菓子。使用する材料は日本で生産されているものに拘り、保存料は使用していない。全国的な知名度はやや低いが、地元では銘菓の一つとして知られている。
包装紙(パラフィン紙)は「支倉焼」の文字を緑色朱色それぞれで印刷した二種類であるが、包まれている菓子は同じである(注文に応じて、朱色だけで慶事用、緑色だけで弔事用にもできる)。

ふじや千舟 編集

有限会社ふじや千舟
 
ふじや千舟本店
種類 有限会社
本社所在地   日本
989-3125
宮城県仙台市青葉区愛子東3-14-25
設立 1959年昭和34年)12月23日
業種 食料品
法人番号 7370002013188
事業内容 和洋菓子の製造・販売
代表者 代表取締役 赤間博文
従業員数 76名
外部リンク http://www.fujiya-senshu.co.jp/
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ふじや千舟は、支倉焼を製造販売している会社。本社・工場が仙台市青葉区愛子にあり、本店が同区中央にある。店名の「千舟」は、初代社長の佐藤長清が「千隻の宝船の夢を見た」ことから[2]

店舗は本店のほか、デパ地下店舗として仙台三越藤崎に展開し、仙台駅駅ビルエスパル仙台本館地下や、長町にあるザ・モール仙台長町にも出店している。東京では宮城ふるさとプラザで販売されている[3]

Date fmで、「ふじや千舟 仙台賛歌」というミニ番組を毎週金曜(11:50 - 11:55)に放送している。番組では宮城県内の「私の好きな風景」(エッセイ写真)を募集しており(あて先は本店斜向かいにある河北新報の関連会社)、秀作は番組内、河北新報朝刊での自社広告、自社の公式サイトで紹介している。

沿革 編集

  • 1949年昭和24年) - 復員兵だった佐藤長清が、北目町通東三番丁(現在の本店所在地)に煙草屋「ふじや」を開業。たばこのほか食品や雑貨の一部も扱っていた。戦後すぐの頃からパンやキャラメル、チョコレートなども置いており、近隣にあった宮城学院の関係者らの利用が多かった。
  • 1954年(昭和29年) - 和菓子職人を招き、独自の菓子の開発に着手。数種類の菓子を考案し、製造販売を開始。
  • 1958年(昭和33年) - 「支倉焼」が誕生。発売当初から人気商品となる。やがて店名を「ふじや」から「ふじや千舟」に変更する。
  • 1959年(昭和34年)12月23日 - 有限会社設立。
  • 1963年(昭和38年) - 商品を支倉焼1品に絞り、現在に至るまで手作りによる製造方法を変えず、その商品構成を維持している。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 支倉焼”. ふじや千舟. 2017年12月12日閲覧。
  2. ^ ふじや千舟の歴史について”. 「ふじや千舟」公式YouTubeチャンネル (2018年3月18日). 2022年1月16日閲覧。
  3. ^ ドラマ【居酒屋新幹線】にて紹介された商品各種、取り扱っております。”. 宮城ふるさとプラザ (2022年1月12日). 2022年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。

外部リンク 編集