ぼくの生まれた日

ぼくの生まれた日』(ぼくのうまれたひ)は、2002年3月9日に『ドラえもん のび太とロボット王国』と同時上映公開された、てんとう虫コミックスドラえもん』2巻「ぼくの生まれた日」を原作とする、ドラえもんの映画作品(25分45秒)、および、テレビアニメドラえもん』(第2作第1期)で1979年に同タイトル、1989年に「のび太誕生」として放映されたもののリメイク版である。2008年4月25日に、ドラえもん(第2作第2期)でリメイク放送された。映画ドラえもん感動作シリーズは、これが最終作である。

ぼくの生まれた日
監督 渡辺歩
脚本 藤本信行
原作 藤子・F・不二雄
出演者 小原乃梨子
大山のぶ代
千々松幸子
中庸助
野村道子
たてかべ和也
肝付兼太
音楽 菊池俊輔
主題歌 小坂明子「キミに会いたくて」
撮影 熊谷正弘
編集 岡安肇
制作会社 シンエイ動画
製作会社 シンエイ動画
テレビ朝日
小学館
配給 東宝
公開 日本の旗 2002年3月9日
上映時間 25分45秒
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 がんばれ!ジャイアン!!
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物語のあらすじ編集

今日はのび太の誕生日。浮かれ気分ののび太だったが、浮かれる余り注意してくる母を無視した挙句、「僕に指図するな」と反抗して勉強しなかったために両親を怒らせ酷く叱られてしまい、「あんたみたいな子はうちの子じゃない」となじられる。悲しみの余り「自分は誰からも愛されていないんだ」と思ったのび太は家出。仲間達に泊めてもらおうとするが、どの仲間も両親に大切にして貰っているのを見てさらにショックを受ける。心配でのび太を探しに来たドラえもんが「心配しているから帰ろう」と諭すが、今日のことや今までのこともあり、「今日は僕みたいなダメな子が生まれてみんなががっかりした日なんだ」と自棄になり聞き入れようとしない。それにドラえもんは、「じゃあ、確かめに行こう。もしそれが本当なら一生家に帰らなくて済むようデンデンハウスをあげるから」とのび太が生まれた11年前の日へと向かった。自分が生まれた病院で、若き日の両親が自分の誕生を心から喜び、大きな期待と愛情を持ってくれていること、そして現代では既に切り落とされていた大木が名前の由来となっていたことを知ったのび太は、反省と感謝の気持ちでいっぱいになる。一本の枝を取り、お気に入りの漫画を土台にして別の場所に木を植え現代に帰ると、両親が心配して探しにきてくれていた。心から謝るのび太とそれを優しく受け止めるドラえもん達。側では過去で植えた木が立派に育っていた。エンディングでは木の根元には、のび太の漫画が埋められていた。

概要編集

本作はこれまでの感動短編作品の中でも特に美術背景に力が入っており、のび太が生まれた時代の風景がリアルに描写されている(例として、建設途中の高速道路やその周辺の区画整理される前の下町、病院内の様子などが挙げられる)。

映画終盤でドラえもんとのび太が傘をさして雨が降る町の中を走るシーンがあるが、二人の通る道にそれぞれ過去の感動中編作品を思い出させるような風景が存在する。また、最初の方でジャイアンの家(剛田商店)が映るシーンがあるが、看板や細部は「がんばれ!ジャイアン!!」とほとんど同じ設定で描かれている。

町内の坂道や起伏の表現は過去の映画ドラえもん感動作品や後に本作品監督の渡辺歩が手がける映画『パーマン』2作と『ドラえもん のび太の恐竜2006』『ドラえもん のび太と緑の巨人伝』でも使われている。

また、のび太の名前の由来にまつわるエピソードをさらに膨らませたアレンジ(原作ではのび助と玉子の二人の会話でしか描かれていない)や、エンドロール前のラストシーンなど、家族の絆も深く描かれている。さらに、しずか・スネ夫・ジャイアンが親に何かと気遣われている場面を目撃した家出中ののび太が落ち込むシーンがあるが、エンドロールで彼らがのび太の誕生日プレゼントを用意していたことが明かされる。

雨が降っている中家出したのび太が町を歩いて行くシーンは、渡辺監督が小学五年生の時に家出した際の情景がそのまま使われているという[1]

キャスト編集

登場するひみつ道具編集

スタッフ編集

  • 原作 - 藤子・F・不二雄
  • 監督・作画監督 - 渡辺歩
  • 脚本 - 藤本信行
  • 美術監督 - 明石聖子
  • 撮影監督 - 熊谷正弘
  • 録音監督 - 浦上靖夫
  • 音楽 - 菊池俊輔
  • 効果 - 横山正和
  • 編集 - 岡安肇
  • 動画チェック - 川崎孝二
  • 動画チェック補 - 長島崇
  • 色彩設計 - 吉岡美由紀
  • 原画 - 尾鷲英俊、丸山宏一、金子志津枝、加来哲郎、大城勝、千葉ゆみ、福本勝、大杉宜弘、鈴木大司
  • 動画 - 角田恵子、平間久美子、西本真弓、橋本聡之、大野順子、高野弘基、児玉亮、森下智美、寺田眞佐子、石川麻実
  • 仕上 - 岩切当志子、吉田美夜子、土屋裕美、石川香織、高木小百合、西脇好美、相馬恵子、松井めぐみ、生嶋路子、佐々木恵子
  • 特殊効果 - 橋爪朋二
  • リスマスク - マキ・プロ
  • タイトル - 道川昭
  • 背景 - 中村隆、阿部真由美、鈴木朗、高崎あゆみ、沢登由香、榊枝利行、新井由華、越膳滝美
  • 撮影 - 倉田佳美、木次美則、小川滋見、丸橋勢津子、大神洋一、伊勢久美子
  • 編集 - 小島俊彦、中葉由美子、村井秀明、川崎晃洋、三宅圭貴
  • 音響制作 - オーディオプランニングユー
  • 音響制作デスク - 山口さやか、加藤知美
  • レコーディングスタジオ - APUスタジオ
  • ミキサー - 田中章喜、田口信孝
  • デジタル光学録音 - 西尾曻
  • ドルビーフィルムコンサルタント - 河東努、森幹生
  • 現像 - 東京現像所
  • 制作担当 - 松土隆二
  • 制作デスク - 別紙直樹
  • プロデューサー - 市川芳彦、岩本太郎、梶淳
  • チーフプロデューサー - 増子相二郎木村純一
  • 制作協力 - 藤子プロASATSU-DK
  • 制作 - シンエイ動画小学館テレビ朝日

主題歌編集

  • 「キミに会いたくて」
作詞・作曲・編曲・歌 - 小坂明子

脚注編集

  1. ^ 『映画ドラえもん のび太とロボット王国』公式サイト スペシャルレポート 渡辺歩監督インタビュー「プチ家出!?」より。